運転免許の取得や更新に必要な視力基準とは？コンタクトやカラコンでも大丈夫？

運転免許の取得や更新を目指している方にとって、視力検査は避けて通れないステップです。

視力が基準に満たないと、免許が取得や更新できないこともあります。

この記事では、運転免許取得に必要な視力基準について詳しく解説し、合格するための対策や視力が足りない場合の対応策についても触れます。

視力に不安を感じている方は、ぜひ最後までご覧ください。

運転免許に必要な視力基準とは？

運転免許に必要な視力基準は、以下のとおりです。

視力基準①：普通免許に必要な視力基準

普通免許を取得するためには、両眼の視力が0.7以上、かつ片眼の視力が0.3以上必要です。

また片眼が見えない場合には、もう片方の視力が0.7以上であり、かつ視野が150度以上であることが求められます。

視力の測定は、眼鏡やコンタクトレンズを使用しても大丈夫です。

視力に不安がある場合は、事前に眼科での診断を受けることをおすすめします。

視力基準②：大型免許や二種免許の視力基準

大型免許や二種免許の場合、視力基準はさらに厳しく設定されています。

両眼での視力が0.8以上、片眼での視力が0.5以上が必要。

これに加えて深視力検査も実施され、誤差が2cm以内であることが求められます。

深視力が不足すると安全に大型車両を操作する能力に影響がでるため、特に注意が必要です。

視力基準③：原付・小型特殊免許

原動付きバイクや電動キックボードなどの場合、両眼0.5以上の視力があれば免許を取得できます。

どちらかの目しか見えない場合は、視野が150°以上必要になります。

視力検査に不安がある場合の対策

視力検査に不安がある場合の対策は、以下のとおりです。

対策①：眼科での事前診断の重要性

視力に不安がある場合、運転免許センターでの検査前に眼科で事前に視力検査を受けることがおすすめ。

眼科医による診断で必要に応じて眼鏡やコンタクトレンズの処方を受け、適切な矯正ができるようにしましょう。

また乱視や近視の傾向がある場合は、早めに対策することで免許取得をスムーズに進められますよ。

対策②：矯正視力の準備方法

視力が基準に満たない場合、矯正視力で基準を満たすことが可能です。

視力が低下している人は眼鏡やコンタクトレンズを利用して視力を矯正し、事前にその視力で基準をクリアできるかどうか確認しておくことが大切です。

普段使用しているメガネやコンタクトレンズが古くなっている場合は、免許取得前に新しいものに交換することを検討しましょう。

対策③：視力トレーニングで改善を目指す

視力に不安がある場合、視力トレーニングを行うことも一つの方法です。

視力トレーニングは、目の筋肉を鍛えることで視力を向上させる効果が期待できます。

特に、近視の軽度な場合に効果的とされています。

専用のトレーニング機器やアプリを利用して日々のトレーニングを続けることで、少しずつ視力を改善できるかもしれません。

視力が足りない場合の救済策

視力が足りない場合の救済策は、以下のとおりです。

救済策①：眼鏡やコンタクトレンズで矯正

視力検査に不安がある場合、眼鏡やコンタクトレンズの矯正視力で基準を満たすことが可能。

正確な視力矯正具を準備することが大切であり、特に近視や遠視がある場合には、自分の視力に合ったレンズを眼科で処方してもらうことが必須です。

免許取得前には、検査に使用する視力矯正具が自分の目に合っていることを確認しましょう。

救済策②：限定条件付き免許の取得

視力が基準に達しない場合でも、限定条件付き免許を取得できる場合があります。

免許証に『眼鏡等』と記載。

この限定免許には、運転中に必ず眼鏡やコンタクトレンズを装着する義務が課せられます。

また、視野が狭い場合などには、夜間運転禁止などの条件が付くこともあります。

救済策③：レーシック手術で視力改善を図る

視力が著しく低い場合、レーシック手術による視力回復も一つの選択肢です。

レーシックは角膜を矯正し、視力を大幅に改善する手術。

ただし、手術にはリスクも伴うため信頼できる医師と相談の上、慎重に検討する必要があります。

レーシック手術後に視力基準を満たすか、事前に確認することも重要です。

免許取得後の視力ケア

免許取得後の視力ケアは、以下のとおりです。

ケア①：定期的な視力検診の重要性

免許取得後も、定期的に視力検査を受けることが大切です。

特に年齢とともに視力は低下する可能性があるため、視力が運転に適しているかどうかを確認することが必要。

視力が基準を下回る場合は、早めに対策を取ることが事故防止にもつながります。

ケア②：ブルーライトカットで目の疲れを軽減

パソコンやスマートフォンの画面から発せられるブルーライトは、目に負担をかけ、視力低下の一因となると言われています。

ブルーライトカットの眼鏡を使用することで日常的に目の疲れを軽減し、視力を維持することができます。

また、画面を見る時間を短くするなどの工夫も効果的です。

ケア③：適切な運動と食生活で目を保護

視力を維持するためには、適切な運動や栄養バランスの取れた食生活も大切。

目に良いとされるビタミンAやルテインを含む食品を摂取することで、視力の健康をサポートできます。

また運動によって全身の血行を促進し、目の疲労を軽減することも有効です。

視力に関するよくある質問（FAQ）

視力に関するよくある質問は、以下のとおりです。

質問①：矯正視力で免許取得は可能？

視力検査の際に眼鏡やコンタクトレンズを使用し、基準を満たす視力で合格すれば問題ありません。

ただし矯正視力が必要な場合は、免許証に「眼鏡等」という限定条件が付与されます。

運転時には必ず矯正具を装着する必要があるため、普段から使用することを心掛けましょう。

矯正具なしで運転した場合は「免許上違反」にあたり、違反点数2点、反則金7,000円（普通自動車）となります。

質問②：運転免許更新時に視力が基準以下の場合は？

更新時に視力が基準以下だった場合、免許の更新ができません。

視力が低下していると感じた場合は事前に眼科での検査を受け、必要に応じて矯正視力を改善することが推奨されます。

質問③：深視力検査のコツは？

深視力検査では立体的な距離感を測定しますが、日常生活で深視力を意識することは少ないため苦手な人も多いです。

深視力を鍛えるには、物体の距離感を意識して見る練習や深視力トレーニング専用の機器を活用する方法があります。

眼科やメガネ屋で実際に測定したり練習できたりもします。

質問④：カラコンでも大丈夫？

カラコンでも視力検査を受けることができます。

ただし大きく顔の印象が変わるカラコンの場合、証明写真を撮影する際に外さなくてはいけなくなることもあります。

質問⑤：視力検査でコンタクトレンズを内緒にしてもいい？

必ず視力検査の際にコンタクトレンズの装用を伝えて下さい。

申告しないと虚偽になり「1年以下の懲役、または30万円いかの罰金」が科せられます。

質問⑥：オルソケラトロジー（ナイトレンズ）は？

オルソケラトロジー（ナイトレンズ）の人は、視力検査時にコンタクトレンズをつけていなくても『眼鏡等』が記載されます。

必ずオルソケラトロジー（ナイトレンズ）の使用を申告してください。

まとめ

運転免許の取得や更新には、視力基準をクリアすることが重要です。

視力に不安がある場合でもメガネ・コンタクトレンズやトレーニング、手術などの手段を活用することで、免許取得の道は開かれます。

早めの対策で、安全なドライビングを楽しみましょう。

視力に関する詳しい情報や最新の免許基準については、定期的に確認することをおすすめします。