色々なメーカーが色々なレンズを発売していますが、結構レンズの規格が微妙に違っています。
眼科の先生やコンタクトレンズ検査員は、どのようにしてベースカーブやサイズを選んでいるんでしょう。
今回は、ソフトコンタクトレンズの場合におけるコンタクトレンズ検査員目線での選び方を解説していきます。
たくさんの中から、目に合ったコンタクトレンズを見つけるのに役立ちますよ。
ー この記事を書いた人 ー

ゆずあん
(通信販売コンタクトレンズ情報 運営者)
PROFILE
・コンタクトレンズショップに勤務
・コンタクトレンズの情報や購入方法を紹介
・わたし自身もコンタクトレンズを使用中
・自称 コンタクトレンズプロフェッショナル
ベースカーブの合わせ方
コンタクトレンズ検査員がしているコンタクトレンズのベースカーブを合わせる方法は、以下のとおりです。
- ケラト値を測定
- ケラト値から0.2㎜前後
- フィッティングを見る

「順番に解説します」
ベースカーブ①:ケラト値を測定
まずは、ケラトメータ―でケラト値を測定します。
ケラト値とは、角膜の曲率半径(丸み)のことです。
測定機械の多くはオートレフケラトメータ―で、気球や船などが見える機械で視力と一緒に測定しています。



「気球がボヤっとする絵を見たことありますよね」
角膜のほとんどはキレイな丸ではないため、ゆがみ具合も知る必要があります。
ゆがみの平均値を参考にファーストトライのコンタクトレンズを決めていきます。
日本人は眼球が比較的大きいので、平均ベースカーブは8.6mm~8.7mmと言われています。
ベースカーブ②:ケラト値から0.2㎜前後
ケラト値から0.2㎜前後のベースカーブがあるコンタクトレンズを選ぶと無難です。
ジョンソンエンドジョンソンのようにベースカーブが2種類あるようなコンタクトレンズの場合は、緩い方から試すこともあります。
目に対してベースカーブがきついと角膜にキズをつけたりするため、緩めから試すようにメーカーからも指示が出てたりするのです。
ベースカーブ③:フィッティングを見る
最後は、スリットランプを使って目視でコンタクトレンズの動きを確認します。
強い光を当てられて、「上を見て」「まばたきして」と言われる検査です。
コンタクトレンズが動くか、逆に動きすぎていないかを確認しています。
動かないと涙の循環が悪くなり、充血の恐れがあります。
動きすぎているとゴロゴロしたり、視力がきちんと出ないこともあるためきちんと確認しましょう。
サイズ(Dia)の合わせ方
コンタクトレンズ検査員がしているコンタクトレンズのサイズを合わせる方法は、以下のとおりです。
- クリアレンズの場合
- カラコンの場合
- 2WEEKピュア



「順番に解説します」
サイズ①:クリアレンズの場合
クリアレンズの場合は、基本的に気にすることは少ないです。
重要度はベースカーブ > サイズ くらいの気持ちで、コンタクトレンズを選択することが多い。
ただ小さい子供で目を開けた幅が狭いときは、最初は小さいサイズのコンタクトレンズを選択することがあります。
目に対してコンタクトレンズが大きすぎると、なかなか装着できないですよね。
サイズ②:カラコンの場合
カラコンの場合は、着色径によってコンタクトレンズの大きさが変わることがあります。
希望のカラコンが大きな場合はサイズも大きくなるので、必ずフィッティングを見ましょう。
レンズが大きいと下がってしまうこともあります。
カラコンが下がっていると、見た目も怖いので大きすぎには気を付けてください。
サイズ③:2WEEKピュア
シードから発売されている2WEEKピュアは、コンタクトレンズのサイズが2種類用意されています。
2WEEKでは他のレンズが14.0㎜が多いところ、2WEEKピュアの小さいサイズは13.8㎜になっています。
目の大きさやまぶたの幅によっては、この微妙な小ささが必要になるケースもあるのです。
まとめ
ということで、ソフトコンタクトレンズのベースカーブ(BC)とサイズ(Dia)の選び方について解説しました。
ハードコンタクトレンズと比べると、ソフトコンタクトレンズはやわらかいぶん許容範囲が広いのが特徴。
しかし目に対して、あまりにも合っていないコンタクトレンズは危険です。
最後に必ずフィッティングを見て、コンタクトレンズを決定しましょう。