【警告!】その度数、本当に合っていますか?
コンタクトレンズは、高度管理医療機器です。
インターネットで気軽に買える時代ですが、「メガネの度数と同じでしょ?」「なんとなく見えればOK」という自己判断は、あなたの目に深刻なダメージを与えかねません。
度数が少しでもズレると頭痛や眼精疲労の原因になるだけでなく、目の健康そのものが脅かされます。
この記事では、眼科医の視点から、「目に負担なく、快適に見える」正しいコンタクトレンズの度数(PWR)の決め方を徹底解説します。
検査の流れ、メガネとの違い、そしてライフスタイル別の選び方を知り、後悔しないコンタクトレンズ選びを実現しましょう。
ー この記事を書いた人 ー

ゆずあん
(通信販売コンタクトレンズ情報 運営者)
PROFILE
・コンタクトレンズショップに勤務
・コンタクトレンズの情報や購入方法を紹介
・わたし自身もコンタクトレンズを使用中
・自称 コンタクトレンズプロフェッショナル
なぜ自己判断は危険?コンタクトレンズの度数決定の絶対ルール
「メガネ度数=コンタクト度数」ではない理由:角膜頂点間距離の罠
多くの人が陥りがちな間違いが、メガネと同じ度数でコンタクトを選ぶことです。
コンタクトレンズは目に直接、メガネは目から離れた位置で光を屈折させます。
特に近視が強い場合、このわずかな距離(角膜頂点間距離)の違いで、体感の度数は大きく変わります。
この補正計算は、眼科医の専門知識が必要不可欠です。
法律で定められた「高度管理医療機器」としての義務
コンタクトレンズは、心臓のペースメーカーなどと同じく「高度管理医療機器」に指定されています。
これは、使い方を誤ると健康に重大な影響を及ぼす可能性があるためです。
日本の薬機法に基づき、度数決定の際には視力だけでなく、角膜の健康状態やベースカーブ(BC)など、医学的なチェックと医師の処方が必須とされています。
放置厳禁!合わない度数が引き起こす深刻な影響とは?
不適切な度数を使い続けると、単なる「見えにくい」で終わらないリスクがあります。
- 強すぎる度数(過矯正): 慢性的な眼精疲労、頭痛、吐き気、肩こり
- 度数不足(弱すぎ): 集中力の低下、常に目を細めることによるシワの原因
- 度数・フィッティングの不一致: 角膜への負担増、酸素不足、感染症リスクの増大
度数決定はココを見る!眼科で行う「視力検査」の全ステップ
ステップ①:現在の状態を把握する「問診」と「他覚的検査」
眼科での検査は、あなたの生活習慣から始まります。
現在の目の悩み、アレルギーの有無、PC・スマホの使用時間、運転の頻度などを詳しくヒアリングします。
次に、オートレフケラトメーターという機械を使い、目の度数と角膜のカーブ(BC)を客観的に自動で測定し、度数決定の基礎データを取得します。
ステップ②:最も重要!自覚的検査とトライアルレンズの試用
機械のデータをもとに、視力表を見ながらレンズを入れ替えて見え方を調整する「自覚的検査」を行います。
ここで「見える」だけでなく「楽に、快適に見える」度数を決定します。
さらに、決定した度数の「トライアルレンズ」を実際に装用し数十分間置いてから、レンズが角膜上で適切に動いているか(フィッティング)を確認します。
ステップ③:度数より重要!目の健康状態とフィッティングの最終確認
度数が決まった後、細隙灯顕微鏡(スリットランプ)で角膜や結膜に傷がないか、ドライアイやアレルギーの有無を徹底的にチェックします。
この検査は、レンズを安全に装用し続けられるかを判断する上で、度数決定と同じくらい重要です。
異常があれば治療を優先し、コンタクトレンズの装用は延期されます。
見えるだけではダメ!「過矯正」を防ぐ正しい度数の基準
目標視力は「1.0〜1.2」で十分!過矯正が疲労を生むメカニズム
「できるだけ遠くまでくっきり見たい」という気持ちから、過度な視力矯正(過矯正)を求めてしまいがちです。
しかし、日常生活で必要な視力は両眼で1.0~1.2程度で十分です。
これ以上の強い度数は、目の筋肉に常に緊張を強いることになり、結果として眼精疲労や頭痛を慢性的に引き起こす原因となります。
「楽に見えること」を最優先にしましょう。
乱視・老眼は要注意!特殊な度数決定が必要なケース
乱視矯正の鍵:乱視度数と「乱視軸」の正確な測定
乱視がある場合、近視・遠視の度数に加えて、乱視の強さ(乱視度数)と乱視の方向(乱視軸)の2点を正確に合わせる必要があります。
乱視軸がわずかでもズレると像が揺れたり、不安定な見え方になったりするため、精密な測定とトライアルが求められます。
40代からの壁:遠近両用(加入度)の調整方法
40代以降に老眼が始まると、近くを見るための「加入度」という度数の測定が必要です。
遠近両用レンズは、遠方と近方のバランスが非常に難しいためライフスタイルの中で最も優先したい距離(例:PC作業、車の運転)を眼科医に伝え、それに合わせた加入度で調整を行います。
シーン別!あなたの生活に最適なコンタクトレンズの度数調整
【近方重視】デスクワークが多い人向けの度数調整
PCやスマホを長時間使用する方は、遠くが完璧に見える度数よりもあえて遠方度数をわずかに落とし、近方作業時の目の負担を軽減する調整が快適です。
強い度数で無理やり近くを見ると調節力がオーバーワークになり、すぐに目が疲れてしまいます。
【遠方重視】運転・スポーツをする人向けの度数調整
自動車の運転や広い視野が必要なスポーツをする方は、安全性を確保するため遠方視力を重視した度数設定が求められます。
ただし度数が強すぎると動体視力の低下につながるリスクもあるため、眼科医と相談し夜間や悪天候時でも安全な視界が得られる最適なバランスを探ります。
成長期のお子様(10代)の近視進行と度数選びの注意点
10代は近視が進行しやすい時期です。
度が進むたびに無条件に強くするのではなく、近視進行の抑制を考慮したレンズ選びやオルソケラトロジーなどの治療法の検討も選択肢に入れます。
度数決定にあたっては長期的な視点を持ち、眼科医と密に連携することが重要です。
度数は変化する?定期的な検査と見直しの重要性
目の度数は常に変動している!変化のサインを見逃さない
目の度数は、目の成長や加齢(老眼)、体調の変化、さらには糖尿病などの病気によっても常に変動しています。
「最近、夕方になると見えにくい」「手元にピントが合いづらくなった」といった小さなサインは、度数や目の状態が変わっている証拠かもしれません。
安全なコンタクトライフの必須条件:定期検診のススメ
コンタクトレンズを安全かつ快適に使用し続けるには、最低でも3ヶ月〜半年に一度の定期検診が推奨されています。
この検診では、度数チェックだけでなくレンズの汚れ、角膜への酸素透過、傷の有無など、目のトラブルを未然に防ぐための包括的なチェックが行われます。
度数が合わないと感じた時のNG行動と正しい対応
- NG行動:現在の度数より強いレンズを自己判断でネット購入する。友人の度数を真似る。
- 正しい対応:視力の微調整やフィッティングの再確認が必要な可能性があるため、必ず眼科を受診し、専門家による検査と処方を受けましょう。
まとめ:【今日から実践!】後悔しないコンタクトレンズの選び方
コンタクトレンズの度数決定は、単なる視力測定ではなく、あなたの目の健康と快適な生活を守るための重要なプロセスです。
最後に、大切な行動リストをチェック!
- 自己判断をしない:メガネとコンタクトの度数は違います。必ず眼科で補正計算を受けましょう。
- 「楽に見える」度数を選ぶ: 過矯正は疲労と頭痛の原因です。1.0〜1.2程度で楽に見える度数を選びましょう。
- 定期検診を怠らない: 目の健康を守るために、半年に一度は必ず眼科で検査を受けましょう。 **
「今すぐ眼科へ!」
コンタクトレンズを購入する前に、まずは専門家による精密検査とアドバイスを受けて、あなたの目にぴったりの最高のコンタクトレンズを見つけましょう。
