コンタクトレンズを購入しようとすると、いろいろな数値を聞かれることがあります。
- 「レンズパワーはわかります?」
- 「BCはいくつですか?」
- 「乱視用使っていますか?」など
実店舗で購入するときは、眼科からもらった処方箋や指示書を渡すだけで終わります。
でもネットではじめて購入するときには迷いますよね。
この記事では、知っていると便利なコンタクトレンズの数値と意味を解説します。
最後まで読んでいただければ、安心してネットでコンタクトレンズを購入できるようになりますよ。
注目
私が実際に使ってよかったコンタクトレンズを紹介。
コンタクトレンズを選ぶときには、つけ心地や見え方はもちろん。
一日使った後の乾燥感や価格も重要ですよね。
お客様や店員の評価も含めながら、ランキングにしてみました。
よかったらコンタクトレンズを選ぶときの参考にしてみてください。
ー この記事を書いた人 ー
ゆずあん
(通信販売コンタクトレンズ情報 運営者)
PROFILE
・コンタクトレンズショップに勤務
・コンタクトレンズの情報や購入方法を紹介
・わたし自身もコンタクトレンズを使用中
・自称 コンタクトレンズプロフェッショナル
コンタクトレンズを購入するときによく聞かれる3つの数値
コンタクトレンズを購入するときによく聞かれる3つの数値は、以下のとおりです。
- 度数、パワー(POWER)
- ベースカーブ(BC)
- サイズ(DIA)
- 乱視度数(CYL)
- 乱視軸度(AXIS)
- 加入度数(ADD)
「順番に説明しますね」
数値①:度数(POWER)
コンタクトレンズを購入するときに絶対に必要な数値。
見え方に影響する数値です。
レンズのパワーで単位は『D(ディオプター)』で表します。
メーカーによってパッケージには、P・PWR・Power・Dと表記されています。
処方箋やレンズのパッケージなどには、『-1.50』『+4.75』などと表記されていますよ。
ネットで購入するときは、自分で同じ数字を選択してください。
数値②:ベースカーブ(BC)
メーカーやレンズによっては聞かれる数値。
つけ心地に影響する数値です。
コンタクトレンズ内側の曲がり具合で単位は『㎜』で表します。
「BC900」は「レンズの内側が半径9.00㎜の円周と同じ丸みのカーブ」ということ。
レンズによって選択できるベースカーブは違いますし、自分に合う数値も変わります。
ネットで購入するときは、処方箋や以前購入したパッケージどおりの数値を選択してください。
数値③:サイズ(DIA)
使い捨てレンズを購入するときに聞かれることが少なくなった数値。
つけ心地に影響する数値です。
コンタクトレンズの大きさのことで単位は『㎜』で直径を表します。
ソフトコンタクトレンズでは14㎜前後の大きさが多いですね。
数値④:乱視度数(CYL)
乱視の度数を表す数値。
乱視用のコンタクトレンズを選ぶときに必要になります。
数値⑤:乱視軸度(AXIS)
乱視の方向を表す数値。
これも乱視用のコンタクトレンズを選ぶときに必要になります。
数値⑥:加入度数(ADD)
遠近両用の加入度数を表す数値。
遠近両用コンタクトレンズを選ぶときに必要になります。
コンタクトレンズに使われるその他の数値
コンタクトレンズに使われるその他の数値は、以下のとおりです。
- 品質保存期限(EXP)
- 酸素透過係数(Dk値)
- 酸素透過率(Dk/LまたはDk/t)
- 中心厚(CT)
- エッジ厚
- 含水率
- 視感透過率
- 紫外線吸収率
- 医療機器承認番号
「順番に紹介しますね」
数値①:品質保存期限(EXP)
コンタクトレンズを未開封状態で保存できる期限を表しています。
外箱にも小分けしたレンズにも記載されているので安心。
カバンや引き出しの奥で忘れられていたレンズも期限を見れば、使えるかどうかわかるよ。
数値②:中心厚(CT)
コンタクトレンズの中心の厚さの数値。
度数によって厚みが違いますが、各メーカー『-3.00』を例に表記していることが多いです。
数値③:酸素透過係数(Dk値)
コンタクトレンズがどれだけ酸素を透してくれるかの数値。
数値が大きい程、いっぱい酸素を透してくれるレンズです。
数値④:酸素透過率(Dk/LまたはDk/t)
酸素透過係数をレンズの厚みで割った数値。
酸素透過係数が高くて薄いレンズの方がより酸素透過率が高くなります。
目にも酸素が必要なので、数値が大きいほど目にやさしいレンズです。
数値⑤:エッジ厚
コンタクトレンズ周辺部の先端部分の厚みを表した数値。
数値⑥:含水率
コンタクトレンズの中にどれだけ水分が含まれているかの数値。
簡単に言うと
含水率が高いほど、レンズがみずみずしいが涙を吸収するので乾きやすい。
含水率が低いほど、乾きにくいがつけ心地が気になることがある。
でもレンズの素材にもよって変わるので、数値だけで判断するのではなく実際に装用して試した方がおすすめです。
数値⑦:視感透過率
コンタクトレンズがどれだけ光を透すかの数値。
まったく光を透さないのを0%としています。
コンタクトレンズは、ほとんどが90%代。
数値⑧:紫外線吸収率
コンタクトレンズが紫外線を吸収してくれる率(UVカット率)の数値。
外で仕事をしたりスポーツをすることが多い人は、UVカットの入っているレンズがおすすめです。
「サングラスを併用した方がベストですね」
数値⑨:医療機器承認番号
製品の認証を通過したことを証明する番号が表記されています。
日本で販売されているコンタクトレンズは、カラーコンタクトも含め、この安全審査を通過しているので安心して使用することができるのです。
コンタクトレンズにその他記載されていること
コンタクトレンズにその他記載されていることは、以下のとおりです。
- コンタクトレンズ分類
- カラー
- 構成モノマー
- マーク
「順番に紹介しますね」
記載①:コンタクトレンズ分類
コンタクトレンズは、以下の4分類にわけられています。
- グループⅠ:含水率が50%未満で非イオン性のもの
- グループⅡ:含水率が50%以上で非イオン性のもの
- グループⅢ:含水率が50%未満でイオン性のもの
- グループⅣ:含水率が50%以上でイオン性のもの
それぞれのメリットデメリットは、以下のとおりです。
メリット | デメリット | |
非イオン性 | レンズが汚れにくい | レンズが硬め |
イオン性 | レンズが柔らかめ | レンズが汚れやすい |
低含水 | 目が乾きにくい | 装用感が悪い |
高含水 | 装用感が良い | 目が乾きやすい |
「それぞれのメリットとデメリットを見極め購入するといいですね」
記載②:カラー
洗面所やテーブルに落ちたときさがしやすくするために薄い色がついています。
カラーコンタクトということではありません。
多少、白眼に薄い色がつくので気になる人はクリアなものを探すのもひとつです。
記載③:構成モノマー
コンタクトレンズに使用されている素材を表しています。
記載④:マーク
メーカーやレンズによって透かしのように数字などがついているものもあります。
マークでレンズの裏表や品番がわかるようになっていたりするよ。
まとめ:購入時に大事な数値は3つ
ということで、コンタクトレンズの数値について解説しました。
繰り返しになりますが、ネットでコンタクトレンズを購入するときに特に大切な数値は、以下の3つです。
- 度数、パワー(POWER)
- ベースカーブ(BC)
- サイズ(DIA)
数値だけではわからないこともたくさんあります。
実際にいろいろなコンタクトレンズを使用してみて、あなたに合った製品を見つけてみましょう。
多くのレンズはネットで手軽に安く購入もできるので、上手にネット通販も利用するといいですよ。
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