使い終わったコンタクト、どうやって捨てればいい?正しい廃棄方法・環境への影響・回収ボックスの使い方を現役検査員が解説します

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「コンタクトレンズって、使い終わったらどうやって捨てればいいんだろう……」

毎日コンタクトを使っていると、この疑問を持ちながらも「なんとなく」で捨てている方が多いんです。

  • 「使い終わった1DAYコンタクト、洗面台の排水口に流してた。これってダメ?」
  • 「トイレに流せばいいって聞いたけど本当?」
  • 「プラスチックゴミとして普通に捨てていいの?」
  • 「コンタクトって環境に悪いって聞いたことあるけど、本当にそうなの?」
  • 「回収ボックスって使ったことないけど、どこにあってどう使うの?」

コンタクトレンズの廃棄方法について、正確な情報を知らないまま毎日捨てている方がほとんどです。

わたしはコンタクトショップで現役の検査員として10年以上働いていますが、「コンタクトってどうやって捨てればいいですか?」という質問を受けることが増えています。 特に環境への関心が高い方・SDGsを意識している方からの問い合わせが増えているように感じます。

正直にお伝えします。

使い終わったコンタクトレンズを「排水口に流す・トイレに流す」ことは推奨されていません。

コンタクトレンズはプラスチック素材でできており、水中で細かく砕けることでマイクロプラスチックになり、海洋汚染の一因になるとされています。

一方で、日本ではコンタクトレンズの回収・リサイクルシステムが整備されており、正しく回収ボックスに出すことで環境負荷を減らすことができます。

この記事では、コンタクトレンズの正しい廃棄方法・環境への影響・回収ボックスの使い方・パッケージのリサイクルまで、現役検査員が丁寧に解説します。

毎日のコンタクト使用を、環境へのちょっとした配慮とともに続けてほしいのです。

この記事でわかること
  • コンタクトレンズを「排水口・トイレに流す」ことがNGな理由
  • コンタクトレンズがマイクロプラスチックになる仕組み
  • 正しい廃棄方法の3つの選択肢
  • コンタクト回収ボックスの場所・使い方・リサイクルの仕組み
  • ブリスターパック(個包装容器)の正しい分別方法
  • 環境への影響を減らすために今日からできること
目次

ー この記事を書いた人 ー

ファンベアー UFOキャッチャー

ゆずあん
(通信販売コンタクトレンズ情報 運営者)

PROFILE
・コンタクトレンズショップに勤務
・コンタクトレンズの情報や購入方法を紹介
・わたし自身もコンタクトレンズを使用中
・自称 コンタクトレンズプロフェッショナル


コンタクトレンズを「排水口・トイレに流す」のはなぜダメなのか

まず最も多い誤った廃棄方法の問題点を正確に理解しましょう。

「排水口に流す」人が多い現実

アメリカで2018年に発表された調査では、コンタクトレンズユーザーの約20%が使用済みコンタクトを排水口やトイレに流していたという結果が出ています。 日本でも同様のパターンが見られるとされており、現場でも「排水口に流していた」という方の話を聞くことがあります。

マイクロプラスチックへの影響

コンタクトレンズはポリマー素材(ハイドロゲル・シリコーンハイドロゲル)でできており、排水に流れると以下の経路で環境へ影響を与えます。

使い終わったコンタクトを排水口へ流す
 ↓
下水処理場へ
 ↓
下水処理では完全に分解されない
 ↓
処理水・汚泥に残留
 ↓
河川・海洋へ流出
 ↓
紫外線・波の力で微細に砕ける
 ↓
マイクロプラスチック(5mm以下の微小プラスチック)に
 ↓
魚介類・生態系への影響

コンタクトレンズは薄く・軽いため、下水処理のフィルタリングをすり抜けやすいという特性があります。

前述のアメリカの調査(アリゾナ州立大学・2018年)では、コンタクトレンズから生じるマイクロプラスチックが河川・水域で確認されたと報告されています。

「でも1枚くらいいいんじゃ……」という考え方の問題

1枚あたりのコンタクトレンズの重さは軽く、「1枚くらい流しても」という感覚になりがちです。 しかし日本のコンタクトユーザーは約1,800万人以上とされており、毎日1DAYコンタクトを流す方が少数であっても、積み重なると大きな量になります。

ゆずあん

「1枚くらい大したことない」という感覚は理解できますが、全コンタクトユーザーが同じ感覚で行動すると大きな環境負荷になります。「自分一人でも正しく廃棄する」という選択の積み重ねが大切です。


正しい廃棄方法の「3つの選択肢」

コンタクトレンズの正しい廃棄方法は主に3つあります。

選択肢①「可燃ゴミ(燃えるゴミ)として捨てる」——最も一般的な方法

使い終わったコンタクトレンズを可燃ゴミ(燃えるゴミ)として処分することが、環境省のガイドラインでも推奨されている最も基本的な廃棄方法です。

正しい手順

  1. 使い終わったコンタクトレンズを取り出す
  2. そのまま可燃ゴミ(または自治体のルールに従ったゴミ)に入れる
  3. 燃えるゴミとして収集日に出す

なぜ可燃ゴミがいいのか

コンタクトレンズは焼却によって適切に処分できます。 自治体の収集を通じて焼却処理されることで、環境への流出を防ぐことができます。

注意点

コンタクトレンズを裸のままゴミ箱に捨てると、薄くて目立たないため他のゴミと混ざって排水に触れる可能性があります。 ブリスターパック(個包装容器)や使用済みコンタクトケースに入れて、密閉した状態で捨てることをおすすめします。


選択肢②「コンタクト専用回収ボックスに入れる」——環境負荷が最も少ない方法

一部のコンタクトショップ・眼科・薬局に設置されている専用回収ボックスを利用することが、最も環境負荷を減らせる廃棄方法です。

回収されたコンタクトレンズは、リサイクルや適切な方法で処理されます。

回収ボックスが設置されている場所(一般的な例)

  • コンタクトショップ(販売店)
  • コンタクトの処方を行っている眼科
  • 一部のドラッグストア・薬局

実際の設置場所の確認方法

お近くのコンタクトショップ・眼科のウェブサイト・店頭で確認してください。 メーカーによっては専用の回収プログラムを実施しているところもあります。

回収ボックスの使い方

  1. 使い終わったコンタクトレンズをブリスターパック(または袋)に入れる
  2. 回収ボックスに投入する
  3. それだけでOK(無料で利用できることがほとんど)

選択肢③「メーカーの回収プログラムを利用する」

一部のコンタクトレンズメーカーは、独自の回収・リサイクルプログラムを実施しています。 使用済みコンタクトとパッケージを郵送または指定場所で回収し、適切に処理するプログラムです。

参加方法

使用しているコンタクトのメーカーウェブサイトで回収プログラムの有無・参加方法を確認してください。


3つの廃棄方法の比較

廃棄方法手軽さ環境への配慮注意点
可燃ゴミとして廃棄★★★★★★★★☆☆密閉状態で廃棄する
回収ボックスへ★★★☆☆★★★★★設置場所に行く手間が必要
メーカー回収プログラム★★☆☆☆★★★★★郵送・持参の手間

ブリスターパック(個包装容器)の正しい分別

コンタクトレンズ本体と同様に、ブリスターパック(レンズが入っている個包装のプラスチックケース)の適切な処理も重要です。

ブリスターパックの素材

1DAYコンタクトのブリスターパックは以下の素材で構成されています:

  • プラスチック部分(本体): ポリプロピレン(PP)またはポリエチレン(PE)
  • アルミフォイル部分(ふた): アルミニウム箔
  • 中の保存液: 生理食塩水・ヒアルロン酸などの液

ブリスターパックの分別方法

分別方法は自治体によって異なります。 一般的な分別の目安は以下の通りです。

プラスチック部分(本体)

多くの自治体では「プラスチックごみ」または「燃えるゴミ」 (自治体のルールに従ってください)

アルミフォイル部分(ふた)

多くの自治体では「燃えないごみ」または「資源ごみ(金属)」 プラスチック本体と分けて廃棄することが推奨されています。

残留した保存液

手洗い場やトイレに流して処理。

自治体によって分別基準が異なりますので、お住まいの市区町村の分別ガイドを確認してください。


コンタクトの包装・外箱の分別方法

1DAYコンタクトの外箱・包装材の分別方法もお伝えします。

外箱(紙製)

コンタクトの外箱は一般的に紙製のため、資源ごみ(古紙・段ボール)または燃えるごみとして分別します。 自治体のルールに従ってください。

添付文書・インサート

外箱に入っている説明書(添付文書)は紙ごみとして処分できます。


「使い捨てコンタクトは環境に悪い」は本当か——公正に考える

「1DAYコンタクトは毎日捨てるから環境に悪い」という議論もありますが、公正に考えてみましょう。

正しく廃棄すれば1DAYが最も環境負荷が小さい可能性

1DAYコンタクトは毎日新しいレンズに交換するため

  • 洗浄液が不要(洗浄液のボトル廃棄が不要)
  • ケースの廃棄が不要
  • 過酸化水素・MPSなどの化学物質の排水への流出が少ない

これらを総合的に考えると、「洗浄液を使う2WEEKや1MONTH」「洗浄液不要の1DAY」のどちらが環境負荷が小さいかは、単純に「毎日捨てる枚数」だけでは判断できません。

コンタクトの環境負荷を正直に伝えると

コンタクトレンズは医療機器であり、視力矯正という重要な役割を担っています。 「環境に悪いからやめる」という選択よりも、「使い続けながら正しく廃棄する・リサイクルを活用する」という方が現実的で意義のある行動です。

コンタクトユーザーにできる環境配慮のポイント

  • 正しく可燃ごみまたは回収ボックスへ廃棄する(排水・トイレへの廃棄をしない)
  • 回収プログラムやリサイクルボックスを積極的に活用する
  • 使用済みレンズ・パッケージを適切に分別する

「2WEEKや1MONTHの廃棄」——使用期限終了時の正しい処理

1DAYと異なり、2WEEKや1MONTHのコンタクトは使用終了時にまとめて廃棄します。

2WEEKや1MONTHの廃棄手順

STEP
外す

通常の方法でコンタクトを外します。

STEP
廃棄する

使用期限が来た・傷がついたなどでレンズを廃棄する際は、以下のいずれかで処分してください。

  • 保管液ごとケースに入れて可燃ごみへ(液分を吸収させた状態で捨てる)
  • 回収ボックスへ持参する
STEP
ケースを廃棄する

使い終わったレンズケースも適切に分別して廃棄します。 ケースはプラスチック素材のため、お住まいの自治体のプラスチックごみのルールに従って廃棄してください。


コンタクト回収ボックスの「実際の活用方法」

回収ボックスをもっと身近に感じてもらうために、実際の活用方法をご紹介します。

「コンタクトを買いに行くついでに回収ボックスへ」が一番続けやすい

コンタクトを購入するためにコンタクトショップ・眼科に行く機会に、使い終わったコンタクトを持参して回収ボックスに投入するのが最も続けやすい方法です。

実践的な方法

  1. 使い終わったブリスターパックをまとめておく(洗面台の近くに小さな入れ物を用意する)
  2. コンタクトを買いに行く日に持参する
  3. 店頭の回収ボックスに投入する

「コンタクトを買う+使い終わったコンタクトを回収ボックスへ」をセットにするだけで、特別な手間なく環境配慮ができます。

回収ボックスで回収できるもの

一般的に回収できるもの(設置場所によって異なります)

  • 使い終わったソフトコンタクトレンズ
  • ブリスターパック(個包装容器)
  • ハードコンタクトレンズ(対応しているボックスの場合)

回収できないことが多いもの

  • コンタクトケース(素材・形状によって不可の場合も)
  • 外箱(紙類は通常対象外)
  • 洗浄液ボトル(対応していない場合が多い)

投入前に設置されている回収ボックスの表示で、何が回収対象かを確認してください。


コンタクト廃棄をめぐる「日本と海外の状況」

コンタクトの廃棄・リサイクルについて、日本と海外での取り組みの違いを知っておきましょう。

日本の状況

日本では、コンタクトメーカー各社・販売店が自主的に回収・リサイクルプログラムを実施しています。 義務化はされていませんが、環境意識の高まりとともに回収ボックスの設置数は増加傾向にあります。

海外(特に欧米)の状況

アメリカ・ヨーロッパでは、コンタクトの廃棄・マイクロプラスチック問題に関する研究・議論が先行しており、一部では規制・義務化の議論も始まっています。

アメリカでは大手コンタクトメーカーが「回収プログラム(全国規模)」を展開しており、参加店舗での回収ボックス設置が広がっています。

今後の流れ

環境規制の強化・プラスチック廃棄物への意識の高まりを受けて、コンタクトの廃棄・リサイクルについてもルールが整備されていく可能性があります。 「今のうちから正しい廃棄習慣をつけておく」ことが、将来の環境変化にも対応しやすい準備になります。


「環境に配慮したコンタクトライフ」のために今日からできること

コンタクトを使い続けながら環境への影響を減らすために、今日から実践できることをまとめます。

①「排水口・トイレへの廃棄をやめる」——最も重要な一歩

これだけでマイクロプラスチックの流出を防ぐ大きな効果があります。 使い終わったら可燃ごみか回収ボックスへ——これだけです。

②「コンタクトを買いに行くたびに回収ボックスを利用する」

ショップ来店のついでに回収ボックスを使う習慣をつけましょう。 洗面台近くにブリスターパックをまとめる小さなトレイを置いておくと、持参しやすくなります。

③「自治体の分別ルールに従って正しく分別する」

ブリスターパックの分別は自治体によって異なります。 お住まいの市区町村の分別ガイドを一度確認しておきましょう。

④「使用済みコンタクトを密閉して廃棄する」

使い終わったコンタクトをブリスターパックや小袋に入れて密閉した状態で廃棄することで、廃棄後に他のゴミの水分に触れてマイクロプラスチック化するリスクを軽減できます。

⑤「定期検診で目の状態を確認しながら必要なレンズだけを使う」

使わなくなったコンタクトを適切に廃棄することと同様に、必要以上のコンタクトを購入しない・買いすぎない習慣も環境配慮の一つです。


よくある質問(Q&A)——コンタクト廃棄のギモンを解決

Q. 使い終わったコンタクトを長期間放置していたものはどう捨てればいいですか?

A. 可燃ごみとして廃棄してください。

保管液が乾燥している場合でもそのままブリスターパックごと可燃ごみで問題ありません。 期限が切れて使用しなかった未開封のコンタクトも、可燃ごみまたは回収ボックスで処分できます。

Q. ハードコンタクトの廃棄方法は1DAYと違いますか?

A. 基本的には同じです。

使い終わったハードコンタクトも可燃ごみとして廃棄できます。 一部の回収ボックスではハードコンタクトも回収しています。 ハードコンタクトは素材の耐久性が高いため、自然分解されにくいという特性があります。

Q. 乾燥してカピカピになった1DAYコンタクトも回収ボックスに入れていいですか?

A. 回収ボックスの設置場所・プログラムによって異なりますが、多くの場合は乾燥しているものでも回収可能です。

ただし清潔な状態(目から外した後のもの)であることが前提です。 投入前に回収ボックスの表示を確認してください。

Q. コンタクトの洗浄液の残液はどうやって捨てればいいですか?

A. 洗浄液の残液は基本的に排水口に流すことができます。

洗浄液の成分(生理食塩水・防腐剤など)は下水処理で処理できる成分です。 空ボトルは自治体のルールに従って分別してください(プラスチックボトルとして)。

Q. コンタクトの外箱をリサイクルに出せますか?

A. 紙製の外箱は古紙・資源ごみとして回収できることが多いです。

ただし光沢コーティングがあるものは古紙として不可の自治体もあります。 お住まいの自治体のリサイクルガイドラインで確認してください。


まとめ:「排水口はNG・可燃ごみか回収ボックスへ」——これだけ覚えれば大丈夫

この記事でお伝えしてきたことを最後に整理します。

コンタクトの正しい廃棄方法まとめ

廃棄するもの正しい廃棄方法
使い終わったコンタクト(1DAY)可燃ごみ(密閉)または回収ボックス
使い終わったコンタクト(2WEEK・1MONTH)可燃ごみ(密閉)または回収ボックス
ブリスターパック(プラスチック部分)自治体ルールに従い分別(プラごみまたは可燃ごみ)
ブリスターパック(アルミフォイル部分)自治体ルールに従い分別(燃えないごみまたは金属ごみ)
レンズケースプラスチックごみまたは可燃ごみ
外箱(紙)紙ごみ・古紙
洗浄液(残液)排水口へ流してOK
洗浄液(空ボトル)プラスチックごみ(自治体ルール従う)

絶対にやってはいけないこと

使い終わったコンタクトを排水口・トイレに流す

マイクロプラスチックとして環境・海洋に流出するリスクがあります。

今日から始められること

STEP 1:洗面台の近くに小さなトレイを置く
 ↓
STEP 2:使い終わったブリスターパックをためておく
 ↓
STEP 3:次にコンタクトを買いに行くとき持参
 ↓
STEP 4:コンタクトショップの回収ボックスへ投入

この小さなルーティンが、毎日のコンタクト使用を環境への配慮とともに続ける方法です。

コンタクトを正しく使い・正しく捨てることが、目の健康と地球の健康の両方を守ることにつながります。 あなたの小さな行動が、少しずつ環境をよくしていくと信じています。


「今まで排水口に流してた!今日から変えます」「回収ボックスを使ってみました」など、ぜひ教えてくださいね💕 みなさんの声がわたしの励みになります!

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