夕方になると目がしょぼしょぼ……それ、レンズのせいかも。コンタクトの乾き原因と今すぐできる対策を店員が解説

当ページのリンクには広告が含まれています。

「夕方になるたびに、コンタクトが目に張り付く感覚……もう慣れるしかないのかな」

そう思いながら、今日も目薬をさしているあなたへ。

「コンタクトをすると目が乾く」
「夕方になるとしょぼしょぼして画面が見えにくい」
「外したときの開放感がたまらないけど、それって普通じゃないよね?」

実はこの悩み、コンタクトユーザーの約8割が経験していると言われているほど、ものすごくありふれた悩みです。
でも「ありふれている」からといって、我慢し続けることが正解ではありません。

わたしがコンタクトショップで検査員として働いていて
1日に何人ものお客様から「乾きがつらくて……」という相談を受けてきました。
そしてほとんどの方が、「自分の目のせい」と思い込んでいたのです。

でも、違います。

乾きの原因は、大きく分けて「レンズのせい」「目のせい」「生活習慣のせい」の3つがあります。
そしてそれぞれに、ちゃんと対処法がある。

この記事では、コンタクト店員のわたしが「乾きの正体」を根本から紐解いて
今日から実践できる対策をすべてお伝えします。
「目が弱いから仕方ない」と諦めていたあなたに、ぜひ読んでほしい内容です。

この記事でわかること
  • コンタクトが乾く「3つの原因」とその見分け方
  • 乾きを悪化させているNG習慣(知らずにやっている人が多い!)
  • 「乾きにくいレンズ」の正しい選び方と注目すべきスペック
  • 今日からできる乾き対策7つの実践テクニック
  • 目薬・洗浄液の選び方でも乾きは変わる?
目次

ー この記事を書いた人 ー

ファンベアー UFOキャッチャー

ゆずあん
(通信販売コンタクトレンズ情報 運営者)

PROFILE
・コンタクトレンズショップに勤務
・コンタクトレンズの情報や購入方法を紹介
・わたし自身もコンタクトレンズを使用中
・自称 コンタクトレンズプロフェッショナル

コンタクトが乾く「3つの原因」——あなたはどのタイプ?

コンタクトの乾きには、必ず「原因」があります。
やみくもに目薬をさしても改善しないのは、原因を特定せずに対処しているから。
まずは「自分の乾きはどこからきているのか」を知ることが、解決への一番の近道です。

原因タイプ①「レンズのせい」——素材と含水率の落とし穴

実は、コンタクトの乾きで最も多いのが「レンズ自体が合っていない」ケースです。

特に注目してほしいのが「含水率」という数値。
含水率とは、レンズに含まれる水分の割合のことで
一般的に50%以上を「高含水」、50%未満を「低含水」と呼びます。

「含水率が高い=うるおう」と思いがちですが
実はここに大きな落とし穴があります。

高含水レンズは、水分を多く含む分、蒸発するスピードも速いのです。
まるで水をたっぷり含んだスポンジが、乾燥した空気の中で急速に縮んでいくように
高含水レンズは時間が経つにつれてレンズ自体が水分を目から奪い始めます。
これが「夕方になるほど乾く」という現象の正体です。

さらに、レンズの素材も乾きに大きく影響します。

素材タイプ特徴乾きやすさ
ハイドロゲル(従来型)水分で酸素を通す。含水率高めが多い時間経過で乾きやすい
シリコーンハイドロゲル素材自体で酸素を通す。含水率低めOK比較的乾きにくい
ウォーターグラジェント表面に向かって含水率が高くなる2層構造最も乾きにくい

また、「レンズのDIA(直径)が大きすぎる」
「BC(ベースカーブ)が合っていない」
といったフィッティングの問題でも乾きは起きます。
自己判断ではなく、眼科でのフィッティング確認が基本中の基本です。

ゆずあん

「お客様の中に「ずっと同じレンズを使っているのに、最近急に乾くようになった」という方がいました。調べてみると、引っ越し後に部屋の乾燥が激しくなったのが原因でした。「レンズを疑う前に環境も疑って」というのが、わたしの口癖です。」


原因タイプ②「目のせい」——ドライアイという隠れた主役

「レンズを外しても目が乾く」
「朝起きると目がゴロゴロする」という方は
レンズ以前に目自体にドライアイの傾向があるかもしれません。

ドライアイとは、涙の量が少なかったり
涙の質(油分・水分・ムチンのバランス)が崩れていたりすることで
目の表面が乾燥してしまう状態のことです。

涙には3つの層があります。

  • 油層(いちばん外側):蒸発を防ぐフタの役割
  • 水層(真ん中):目を潤すメインの部分
  • ムチン層(角膜側):涙を角膜に密着させる接着剤の役割

この3層のどこかが乱れると、涙が安定せずコンタクトも乾きやすくなります。
特に現代女性に多いのが「油層の不足」によるドライアイ。
スマホやパソコンを長時間見ることでまばたきが減り
まぶたのマイボーム腺(油分を分泌する腺)が詰まりやすくなっているのが原因とされています。

「コンタクトを外してもなんとなく目が重い・疲れやすい」という方は
ドライアイを疑って眼科へ行くことをおすすめします。
コンタクトを変えても根本的には解決しません。


原因タイプ③「生活習慣のせい」——乾きを招くNG行動リスト

レンズも目も問題ないのに乾く……
そんな方は、日常の習慣が乾きを招いているかもしれません。

乾きを悪化させるNG習慣の代表格をチェックしてみてください。

  • 長時間のスマホ・PC使用:まばたきの回数が通常の1/3以下に減り、涙が蒸発しやすくなる
  • エアコンの風が直接当たる席:空気の流れが涙を急速に蒸発させる
  • 装用時間が長すぎる:目安は1日8時間以内。超えるほどダメージが蓄積する
  • コンタクトのまま昼寝する:ほんの30分でも角膜への負担は想像以上に大きい
  • 期限切れのレンズを使い続ける:表面が傷んでいるレンズはもともと乾きやすい状態

いくつ当てはまりましたか?
「全部心当たりある……」という方、安心してください。
次のH2で、すべての対策をまとめてお伝えします。


乾きを根本から解決する「7つの実践テクニック」

原因がわかったところで、いよいよ対策です。
今日から実践できるものを7つ厳選しました。

テクニック①「20-20-20ルール」でまばたきをリセットする

パソコンやスマホを20分使ったら
20フィート(約6メートル)先を、20秒間見る——
これが「20-20-20ルール」です。

遠くを見ることで眼筋の緊張がほぐれ、自然なまばたきが促されます。
アラームをセットして習慣化するだけで、夕方の乾きが目に見えて変わります。
「そんな簡単なことで?」と思うかもしれませんが
わたしが実際にお客様に試してもらった中で一番「効いた!」と言われた方法です。

テクニック②「コンタクト対応の目薬」を正しく使う

目薬ならなんでもいいわけではありません。
コンタクト装用中に使える目薬は
「コンタクト装用中OK」と明記されたもののみ。

さらに、乾きのタイプ別に選ぶのが理想です。

乾きのタイプおすすめ成分
涙の量が少ないヒアルロン酸ナトリウム配合タイプ
涙の油層が薄い油分補給タイプ(リポソーム配合など)
目の表面が傷ついている感じコンドロイチン硫酸配合タイプ

防腐剤フリー・使い切りタイプを選ぶと
レンズへの影響も最小限になるのでおすすめです。

テクニック③「装用時間」を意識的に短くする

「8時間したらコンタクトを外す」と決めるだけで
夜の目の疲れが大幅に変わります。
在宅ワークの日や休日は、午前中だけコンタクトをして午後はメガネで過ごす——
そんな「ハーフデー運用」もとても効果的です。

目はコンタクトをしていない時間に自己回復します。
週に1〜2日「コンタクトなしの日」を作ることが
長期的な目の健康への最大の投資です。

テクニック④「エアコンの乾燥対策」をする

職場や自宅のエアコンが直接顔に当たっている場合は
まず席を変えるか風向きを調整しましょう。
それが難しい場合は、デスクに小型の加湿器を置くだけで体感が大きく変わります。

また、冬場は室内の湿度が40%を下回ることがよくあります。
湿度計を置いて、50〜60%をキープするのが理想です。

テクニック⑤「2WEEK・1MONTHユーザー」は洗浄液を見直す

2WEEKや1MONTHを使っている方は、洗浄液の質が乾きに直結します。
市場にはさまざまなMPS(多目的洗浄液)がありますが
レンズ表面を保護する成分(コンディショニング成分)が入っているかどうかが大きな差になります。

こすり洗いを丁寧にするだけで、レンズの寿命と快適感が驚くほど変わります。
「流すだけ」で済ませていた方は、今すぐ「こすり洗い+すすぎ」に切り替えてみてください。

テクニック⑥「食事と睡眠」で涙の質を上げる

涙の油層を作るのは、マイボーム腺から分泌される油分です。
この油分の質を上げるために有効なのが、オメガ3脂肪酸(DHA・EPA)の摂取です。
青魚(サバ・イワシ・サーモン)を週2〜3回意識的に食べるだけで、涙の安定性が上がります。

また、睡眠不足は涙の分泌量を減らします。
「目が疲れている」と感じる日は、コンタクトをいつもより早く外して
7時間以上の睡眠を確保することが目への最良のケアです。

テクニック⑦「まぶたのホットタオルケア」で油層を復活させる

入浴後、40〜42度のタオルを目の上に3〜5分置くだけ。
マイボーム腺が温められて詰まりがほぐれ、油分が分泌されやすくなります。
朝のコンタクト装用前にやると、1日の乾きが格段に違います。

100均で売っている「蒸気アイマスク」も同じ効果があります。
毎日続けるなら、繰り返し使えるホットアイマスクを一つ持っておくのがおすすめです。


「乾きにくいレンズ」の正しい選び方——スペックの読み解き方

対策を実践しながら、レンズ自体を見直すことで効果は倍増します。
「乾きにくいレンズ」を選ぶとき、何を見ればいいのか。検査員目線で解説します。

見るべきポイント① 素材は「シリコーンハイドロゲル」を選ぶ

前述の通り
シリコーンハイドロゲル素材はレンズ自体で酸素を通すため、水分に頼らなくてすみます。
結果として目から水分を奪いにくく、乾きにくいのが大きな特徴です。

逆に言えば
「高含水・非シリコーン(従来型ハイドロゲル)」の組み合わせが最も乾きやすい。
安価なレンズはこの組み合わせが多いため、注意が必要です。

見るべきポイント② 「表面コーティング」の有無を確認する

レンズ表面に親水性コーティング(保湿コーティング)が
施されているかどうかも大きなポイントです。

代表的なコーティング技術をご紹介します。

コーティング技術メーカー特徴
Hydra-PEGアルコン(プレシジョン ワンなど)レンズ表面にPEGを結合。涙と親和性が高い
Smart Surfaceクーパービジョン(マイデイなど)0.003mmの超薄型親水層でしっとり持続
HydraMaxジョンソン&ジョンソン(モイストシリーズ)保湿因子を内包。1日中潤いをキープ
ウォーターグラジェントアルコン(トータル ワンなど)表面含水率80%。摩擦ゼロに近い装用感

見るべきポイント③ 「Dk/t(酸素透過率)」が高いほど目に優しい

Dk/tとは、レンズを通じて角膜に届く酸素の量を示す数値です。
この値が高いほど、角膜が酸欠状態になりにくく
充血・乾燥・疲れ目が起きにくくなります。

目安としては、1DAYならDk/t 80以上を選ぶと安心です。
シリコーンハイドロゲルのレンズは概ね80〜160程度の値を持っています。

乾きにくさ別・おすすめレンズ早見表

レンズ名素材Dk/t乾きにくさこんな方に
デイリーズ トータル ワンシリコーン(WG)156★★★★★最高峰の潤いを求める方
ワンデー オアシス MAXシリコーン121★★★★★乾きもブルーライトも対策したい方
マイデイシリコーン100★★★★☆バランスとコスパを重視する方
プレシジョン ワンシリコーン100★★★★☆予算を抑えて高性能を使いたい方
ワンデー モイストハイドロゲル33.3★★★☆☆シリコーンが苦手・お試ししたい方

「目薬・洗浄液」の選び方でも乾きはこんなに変わる

レンズを変えるほどではないけど、もう少し快適にしたい——
そんな方は、目薬と洗浄液を見直すだけでも劇的に変わることがあります。

コンタクト用目薬の選び方

乾き対策の目薬で最も重要なのは、「防腐剤の有無」です。

市販の目薬の多くには「塩化ベンザルコニウム」などの防腐剤が入っています。
この成分、実はコンタクトレンズに吸着してしまい
目への刺激になることがあります。
さらに、防腐剤が蓄積することで逆に乾きが悪化するという悪循環も。

コンタクト装用中に使う目薬は、必ず以下を確認してください。

  • 「コンタクト装用中OK」の表記があるか
  • できれば「防腐剤フリー」または「防腐剤不使用」のタイプを選ぶ
  • 1回使い切りタイプはもっとも安心

「ロートCキューブ プレミアム」
「サンテFX neo」など
コンタクト対応が明記されているものなら安心して使えます。
ただし、目薬をさす際は一時的にコンタクトを外せると、より確実です。

2WEEK・1MONTHの洗浄液の選び方

洗浄液(MPS)を選ぶポイントは「コンディショニング成分」が入っているかどうかです。

コンディショニング成分とは
レンズ表面を保湿し、装用感をなめらかにしてくれる成分のこと。
「クリアケア プラス」などの過酸化水素タイプは洗浄力が非常に高く
レンズをほぼ新品状態に戻してくれるため
乾きが改善したという声も多く聞かれます。

ただし過酸化水素タイプは中和が必要で
中和前に目に入れると激痛が走る危険があります。
使い方をよく確認してから使用しましょう。

ゆずあん

「洗浄液を安い市販品に変えてから急に乾くようになった」というお客様が何人もいました。安さで選ぶと、かえって目にコストがかかる——これは洗浄液選びの鉄則です。


よくある質問(Q&A)——乾きに関する素朴なギモンを全部解決

Q. 「高含水レンズの方が潤う」は嘘なの?

A. 正確には「半分本当、半分嘘」です。
つけた直後のしっとり感は高含水の方が感じやすいですが
時間が経つにつれて水分蒸発の影響が出やすくなります。
特に乾燥した環境や長時間の装用では、高含水が逆効果になることも。
「最初だけ潤ってあとは乾く」という方は
シリコーンハイドロゲル素材への切り替えを検討してみてください。

Q. 乾きがひどい日は目薬を何度さしてもいい?

A. さしすぎは禁物です。
目薬の成分によっては、頻繁にさすことでコンタクトレンズに蓄積し
かえって目への刺激になる場合があります。
1日4〜6回を目安にして
それでも改善しない場合は早めにコンタクトを外しましょう。

Q. カラコンは普通のレンズより乾きやすいの?

A. 一般的にはYesです。
カラコンは着色素材が加わる分、レンズが厚くなりやすく
酸素透過率が低めのものが多い傾向があります。
また、着色部分がタンパク質を引き寄せやすい性質を持つことも。
カラコンを使う場合は「シリコーンハイドロゲル素材のカラコン」を選ぶか
装用時間を短めにすることを意識してください。

Q. 「乾き目専用」のコンタクトってあるの?

A. 明確に「乾き目専用」と謳っている製品は多くありません
「ドライアイの方に適した設計」として医師が推奨しやすいのが
「デイリーズ トータル ワン」「ワンデー オアシス MAX」「マイデイ」あたりです。
眼科で「乾きに強いレンズを探している」と相談すると
自分の目に合ったレンズを処方してもらえます。

Q. 眼科に行くほどではない気がするけど、行った方がいい?

A. 行った方が絶対にいいです、断言します。
「乾きが気になる」は、早期ドライアイや角膜のダメージのサインである可能性があります。
悪化する前に一度診てもらうことで
適切なレンズと点眼薬を処方してもらえる可能性があります。
眼科は「症状が重い人が行く場所」ではなく
「目を長く健康に使うために行く場所」です。
コンタクトユーザーなら、年に1〜2回は定期検診を受けることをおすすめします。


まとめ:「乾きはあなたの目のせいじゃない」——原因を知って正しく対処しよう

この記事でお伝えしてきたことを、最後にまとめます。

コンタクトの乾きには必ず「原因」がある。

それは「レンズの素材・含水率が合っていない」かもしれない。 「目自体にドライアイの傾向がある」かもしれない。 「スマホの見すぎ・エアコン・睡眠不足」という生活習慣かもしれない。

どれか一つではなく、複合的に重なっている場合がほとんどです。

だからこそ、まずは原因を特定すること
そして、

  • レンズを「シリコーンハイドロゲル×表面コーティングあり」に変える
  • 20-20-20ルールでまばたきを意識する
  • 防腐剤フリーの目薬を正しく使う
  • 装用時間を8時間以内に抑える
  • ホットタオルケアでマイボーム腺を整える

この5つから始めるだけで
多くの方が「夕方の限界」から解放されます。

「乾くのが当たり前」なんて、もう思わなくていいんです。
あなたの目は、ちゃんとケアすればちゃんと応えてくれます。

今日から一つだけ、試してみてください。
きっと明日の夕方が、少しだけ違って感じられるはずです。


「乾きが改善した!」
「このレンズ試してみます」など感想を教えてください♪
次の記事の参考にします!

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

シェアしてね!
目次