「朝は何ともなかったのに、夕方になるとコンタクトが乾いて目がゴロゴロする……」
こんな経験ありませんか?
コンタクトを長時間つけていると、
- 目が乾いてショボショボする
- コンタクトが目に張り付く感じがする
- まばたきすると一瞬見えるけど、すぐにかすむ
- 何度も目薬をさしたくなる
- 夕方になるとコンタクトを外したくなる
という悩みが出てくることがあります。
「コンタクトだから仕方ない」と思っている方も多いのですが、実はレンズの素材や設計を見直すことで、乾燥感が変わる可能性があります。
特に最近は、酸素を通しやすいシリコーンハイドロゲル素材や、レンズの水分を保ちやすくする技術を採用したコンタクトレンズが増えています。
私自身、コンタクトレンズショップで検査員として働いていますが、
- 「夕方になるとコンタクトが乾く」
- 「今使っているレンズが合っていない気がする」
という相談は本当に多いです。
そこでこの記事では、まずなぜコンタクトが乾くのかを分かりやすく解説します。
そのうえで、現在販売されているレンズの中から、乾燥が気になる方が候補として検討しやすいレンズを紹介していきます。
「できるだけ乾きにくいコンタクトを探している」という方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
コンタクトが乾くのはなぜ?
コンタクトの乾燥には、ひとつの原因だけではなく、涙・レンズ・環境・装用時間など、いくつかの要因が関係しています。
特に多いのが、
「まばたきが減る」+「涙が蒸発する」
という組み合わせです。
パソコンやスマートフォンを見ていると、無意識にまばたきの回数が減ることがあります。
するとレンズ表面の涙の層が不安定になり、
「なんだか目が乾いてきた」
と感じやすくなります。
さらにエアコンの効いた部屋や風の強い場所では、涙が蒸発しやすくなります。
つまり、
コンタクトそのものだけが原因とは限りません。
原因① パソコン・スマホの見すぎ
コンタクトが乾く人にかなり多いのが、デジタル機器の長時間使用です。
パソコン作業に集中していると、まばたきが少なくなり、涙が目の表面に均一に広がりにくくなります。
特に、
- デスクワーク
- プログラミング
- データ入力
- ゲーム
- スマートフォンの長時間使用
などをしている人は注意したいところ。
「コンタクトを変えたのにまだ乾く」という場合は、レンズだけではなく、まばたきや作業環境も見直してみましょう。
原因② エアコン・風による乾燥
夏の冷房、冬の暖房。
どちらもコンタクトユーザーにとっては乾燥の原因になりやすい環境です。
特に、
エアコンの風が直接目に当たっている
場合は要注意。
風が直接目に当たると涙が蒸発しやすくなるため、コンタクトの乾燥感につながることがあります。
できるだけ風が直接目に当たらないようにするだけでも、違いを感じる人がいます。
原因③ コンタクトの装用時間が長い
朝から夜までコンタクトを使っていませんか?
例えば、
7:00 → 装用
~
22:00 → 帰宅して外す
となれば、15時間近くコンタクトをつけていることになります。
長時間装用になるほど、乾燥や異物感などの不快感が出やすくなる可能性があります。
「夕方から急に調子が悪くなる」という方は、レンズだけではなく装用時間そのものも一度見直してみてください。
原因④ レンズの素材や設計が自分に合っていない
ここが今回の記事で一番伝えたいところです。
同じ「コンタクトレンズ」でも、素材や設計はかなり違います。
例えばシリコーンハイドロゲル素材は、酸素透過性を高めるためにシリコーンを利用した素材です。クーパービジョンも、シリコーンハイドロゲルについて「酸素透過性が高い」ことを特徴として説明しています。
ただし、
「シリコーンハイドロゲルなら絶対に乾かない」
というわけではありません。
レンズの含水率、表面の性質、レンズデザイン、涙との相性など、さまざまな要素があります。
だからこそ、
「自分に合うレンズを探す」
ことが重要です。
乾きにくいコンタクトを選ぶ5つのポイント
では、実際にレンズを選ぶときは何を見ればいいのでしょうか。
私は以下の5つをチェックすることをおすすめします。
- シリコーンハイドロゲル素材か
- 涙・水分を意識した設計か
- 1DAYか2WEEKか
- 装用感
- 自分の目に合っているか
① シリコーンハイドロゲル素材か
まずチェックしたいのが素材です。
シリコーンハイドロゲルは高い酸素透過性を特徴とする素材で、現在は1DAY・2WEEKの両方に採用されています。
長時間コンタクトを使う方は、候補のひとつとして考えてみてもいいでしょう。
② 涙・水分を意識した設計か
メーカーによって、
- 涙を安定させる
- レンズ内の水分を保持する
- 表面の摩擦を抑える
など、さまざまな技術が使われています。
単純に「含水率が高いレンズを選べばOK」とは限りません。
③ 1DAYか2WEEKか
乾燥だけでなく、レンズの使用方法も重要です。
1DAYなら毎日新しいレンズに交換できます。
一方、2WEEKなら毎日の洗浄・消毒など、適切なケアが必要です。
「とにかくケアを簡単にしたい」という人なら1DAYが選択肢になりやすいでしょう。
④ 装用感
乾燥感は人によってかなり違います。
「薄いレンズが好き」
「しっかりしたレンズが好き」
「柔らかいレンズが好き」
など、好みもあります。
⑤ 自分の目に合っているか
そして最も大切なのがこれ。
スペックが高い=自分に合う
ではありません。
度数やベースカーブ、乱視の有無なども含めて、眼科で確認してもらいましょう。
乾きにくいおすすめコンタクト5選
ここからは、私が「乾燥が気になる方が比較してみる価値がある」と考える5つのシリーズを紹介します。
今回選んだのは、
- デイリーズ トータル ワン
- ワンデー アキュビュー オアシス
- ワンデー アキュビュー オアシス MAX
- マイデイ
- アクアロックス ワンデー UV シン
です。
どれも特徴が違うので、「どれが一番乾きにくいか」だけでなく、「自分にはどの特徴が合いそうか」で選ぶのがおすすめです。
① デイリーズ トータル ワン
「つけ心地を最優先したい」
そんな方に候補として考えてほしいのが、アルコンのデイリーズ トータル ワンです。
最大の特徴は、レンズの内部と表面で水分量を変化させた水分グラデーション構造。
アルコン公式では、レンズコアの含水率33%に対して、目やまぶたに触れる最表面はほぼ100%と説明しています。
さらにシリコーンハイドロゲル素材を採用しています。
実際に私自身も使用しており、以前の記事でも
- つけていないような感覚
- 1日つけても乾燥感が少なかった
- ただし外しにくさは気になった
という感想を書いています。
「コンタクトをつけている感じが苦手」
という人は、一度試してみる価値があるレンズだと思います。
ただし価格は比較的高め。
快適性にお金をかけたい人向けの1DAYという位置付けです。
② ワンデー アキュビュー オアシス
次に紹介したいのが、ジョンソン・エンド・ジョンソンのワンデー アキュビュー オアシス。
このレンズは涙を意識した設計が特徴です。
公式情報では、独自のハイドラリュクス™・テクノロジーについて、涙液中のムチンを模した成分とシリコーン素材が絡み合い、涙液層の構造を模倣すると説明されています。
また、Dk/tは121、含水率38%などのスペックも公開されています。
「乾燥対策だけではなく、見え方や装用感も含めてバランスよく選びたい」
という人には候補にしやすいレンズです。
私なら、
「高性能な1DAYを初めて試したい」
という方にも候補として紹介します。
③ ワンデー アキュビュー オアシス MAX
「PC作業が多い」
「夜の運転で光が気になる」
という方なら、オアシスMAXも候補です。
私自身も実際に使ってみましたが、パソコン作業時の見え方や、夕方までの快適性に違いを感じました。サイト内でも実体験レビューを掲載しています。
また通常版との比較記事も作っているので、
「オアシスとMAXって何が違うの?」
という方は、そちらも合わせて読んでみてください。
MAXには、HEVフィルターなどデジタル環境を意識した機能もあります。
「ただ乾きにくいだけではなく、PC・スマホを長時間使う環境まで考えて選びたい」
という方と相性のいいレンズです。
④ マイデイ
「柔らかいレンズが好き」
という人には、クーパービジョンのマイデイ。
マイデイはシリコーンハイドロゲルの1DAYレンズで、公式では「アクアフォーム®テクノロジー」によりレンズ内部に水分を保持する設計を採用しています。
また、シリコーンチェーンを長くすることで酸素透過性を高めながら、同社のシリコーンレンズの中でも柔らかさを追求した素材と説明されています。
私のサイトでも実際の使用者の感想を紹介していますが、
- 乾きにくい
- 取り扱いやすい
- 乱視用も選べる
といった点が評価されています。
「高性能だけど、硬いレンズは苦手」
という人は候補に入れてみてください。
⑤ アクアロックス ワンデー UV シン
最後はボシュロムのアクアロックス ワンデー UV シンです。
このレンズの特徴は、名前からも分かるように「うるおい」。
公式では、アドバンスド モイスチャーシール®テクノロジーによって、装用16時間後もレンズ水分の96%を維持すると説明しています。
さらに、
- 高い酸素透過性
- 快適な装用感
- UVブロック機能
- 非球面レンズ設計
なども特徴です。
「乾燥が気になるけれど、1DAYでしっかりした性能のレンズを探したい」
という人にはチェックしてほしいレンズです。
5つのレンズを簡単に比較
| レンズ | こんな人におすすめ |
|---|---|
| デイリーズ トータル ワン | つけ心地を最優先したい |
| ワンデー アキュビュー オアシス | 乾燥・装用感・バランスを重視 |
| オアシス MAX | PC作業・スマホ・夜間の見え方が気になる |
| マイデイ | 柔らかいレンズが好き |
| アクアロックス ワンデー UV シン | 保湿性能を重視したい |
※おすすめの感じ方には個人差があります。レンズの適合や度数については眼科で確認してください。
乾きにくいコンタクトなら1DAYがいい?
「乾燥が気になるなら1DAYにしたほうがいい?」
これはよく聞かれる質問です。
私は、乾燥や汚れが気になる人が1DAYを検討する価値は十分あると思っています。
1DAYは毎日新しいレンズを使うため、2WEEKのようにレンズを洗浄・保存して繰り返し使う必要がありません。
一方で、2WEEKにもメリットがあります。
コストを抑えやすく、毎日コンタクトを使う人にとっては経済的な選択肢になることがあります。
大切なのは、
「1DAYだから絶対に乾かない」
ではないこと。
使用頻度、装用時間、目の状態、レンズとの相性などを考えて選ぶことが大切です。
コンタクトが乾いたときにできる対策
レンズを変える前に、今日からできることもあります。
① 意識してまばたきする
PC作業中は特に意識してまばたきを。
「目が乾いてきた」と感じてからではなく、定期的にまばたきをすることを意識しましょう。
② エアコンの風を直接当てない
風が直接目に当たっているなら、座席や風向きを調整してみましょう。
③ 装用時間を見直す
朝から夜までずっとコンタクトではなく、
必要な時間だけコンタクトを使う
という方法もあります。
帰宅後はメガネにするだけでも、目を休ませる時間を作れます。
④ コンタクト対応の目薬を使う
目薬を使う場合は、ソフトコンタクトレンズ装用中に使用できるものか、必ず確認してください。
目薬の記事はこちら。
⑤ レンズそのものを見直す
いろいろ対策しても毎日乾くなら、
「自分の目と今のレンズが合っているのか?」
を一度考えてみましょう。
眼科で相談して、別の素材・デザインのレンズを試すのも選択肢です。
こんな症状があるなら「乾燥だけ」と決めつけないで
ここは非常に大切です。
「コンタクトが乾くから、乾きにくいレンズに変えればいい」
とは限りません。
例えば、
- 強い痛みがある
- 充血が続く
- 目やにが増えた
- 光が異常にまぶしい
- 視力が急に落ちた
- コンタクトを外しても症状が改善しない
といった場合は、単純な乾燥ではない可能性があります。
その場合はコンタクトの使用を中止し、早めに眼科を受診してください。
コンタクトレンズは目に直接装用する医療機器です。
「レンズを変えれば大丈夫」と自己判断せず、気になる症状が続く場合は眼科で確認してもらいましょう。
まとめ
コンタクトが乾く原因は、レンズだけではありません。
まばたきの減少、エアコン、風、長時間装用、涙の状態、レンズの素材や設計など、さまざまな要因が関係しています。
そのため、
「乾くから目薬」
だけではなく、
「なぜ乾いているのか?」
を考えることが大切です。
今回紹介したおすすめレンズは、
- デイリーズ トータル ワン → つけ心地を重視
- ワンデー アキュビュー オアシス → バランス重視
- ワンデー アキュビュー オアシス MAX → PC・スマホなどデジタル環境を重視
- マイデイ → 柔らかさを重視
- アクアロックス ワンデー UV シン → 保湿性能を重視
というように、それぞれ特徴があります。
ただし、「一番乾きにくいレンズはこれ」と全員に当てはまる答えはありません。
コンタクトレンズは目との相性がとても大切だからです。
今使っているレンズで夕方になると乾く、ゴロゴロする、視界がかすむ……という方は、我慢して使い続けるのではなく、一度眼科で相談してみてください。
そのうえで、
「今より自分に合ったレンズはないかな?」
と探してみる。
それだけでも、毎日のコンタクト生活がかなり変わることがあります。






