コンタクト選びでよく聞く「謎の呪文」の正体
コンタクトレンズを買おうとすると、店員さんや眼科の先生から「シリコーンハイドロゲル素材がおすすめですよ」と言われたことはありませんか?
「シリコーン……?なんだか難しそう」
「今のレンズで不満はないけど、高いお金を払う価値はあるの?」
そんな疑問を持つ方も多いはず。
実は、シリコーンハイドロゲルはコンタクトレンズの世界に革命を起こした「瞳の呼吸を助ける魔法の素材」なんです。
この記事では、専門用語を一切使わず、シリコーンハイドロゲルの正体を分かりやすく解説します。
この記事を読み終える頃には、あなたが次に選ぶべきレンズがはっきりと見えてくるはずですよ!
ー この記事を書いた人 ー

ゆずあん
(通信販売コンタクトレンズ情報 運営者)
PROFILE
・コンタクトレンズショップに勤務
・コンタクトレンズの情報や購入方法を紹介
・わたし自身もコンタクトレンズを使用中
・自称 コンタクトレンズプロフェッショナル
1. シリコーンハイドロゲルとは?「瞳の呼吸」を支える仕組み
普通、コンタクトレンズは「お水(水分)」を介して瞳に酸素を届けています。
これを従来の「ハイドロゲル素材」と呼びます。
しかし、シリコーンハイドロゲルは違います。
例えるなら「網戸」と「スポンジ」
- 従来の素材: お水がたっぷり含まれた「スポンジ」のようなもの。
お水が蒸発すると酸素が通らなくなります。 - シリコーンハイドロゲル: 素材そのものが酸素をザル書きのように通す「網戸」のようなもの。
つまり、お水がなくても素材そのものが酸素をスースー通してくれるのが、この素材の最大の特徴です。
瞳は肺と同じように呼吸をしています。
その呼吸を邪魔しないのが、シリコーンハイドロゲルなんです。
2. 従来のレンズ(ハイドロゲル)との決定的な3つの違い
「今まで使っていた安いレンズと何が違うの?」という疑問に、3つのポイントで答えます。
① 酸素透過率(Dk/L値)が桁違い
従来のレンズに比べ、酸素を通す量が約5倍〜10倍近く違います。
長時間つけていても瞳が充血しにくいのは、この圧倒的な酸素量のおかげです。
② 乾燥しても「酸素不足」にならない
従来のレンズは、夕方になって乾燥してくると酸素を通さなくなります。
シリコーンハイドロゲルは、レンズが乾いても素材自体が酸素を通し続けるため、夜まで瞳の元気が続きます。
③ レンズの「形」がしっかりしている
シリコーンが入っているため、従来のレンズより少しだけ「コシ」があります。
指の上で形が崩れにくいので、初心者の方でもつけ外しがしやすいという隠れたメリットもあります。
3. シリコーンハイドロゲルのメリット・デメリット
いいことばかりに見える新素材ですが、実は注意点もあります。
メリット
- 充血しにくい: 「目が赤いね」と言われることが減ります。
- 長時間装用に向いている: 仕事や勉強で朝から晩までつける人の強い味方です。
- 瞳の病気を防ぐ: 酸素不足による角膜のトラブルを未然に防ぎます。
デメリット
- 「脂質」がつきやすい: 油分と仲が良い性質があるため、化粧品や涙の油分でレンズが曇ることがあります。
- 少しだけ「硬め」: 慣れるまでは、少しだけ目に当たっている感覚があるかもしれません。
- 価格が少し高い: 高性能な分、従来のレンズより数百円〜千円ほど高くなるのが一般的です。
4. この素材で「世界が変わる」のはどんな人?
シリコーンハイドロゲルは、従来のレンズで「コンタクトとはこういうものだ(=多少の不快感は当たり前)」と諦めていた人にこそ試してほしい素材です。
具体的に、どのような悩みがどう解決するのかを深掘りします。
① 12時間以上レンズをつける「多忙な現代人」
- なぜおすすめ?
瞳の酸素不足は、装用時間に比例して深刻になります。
従来の素材は、夕方になるとレンズ内の水分が減り、酸素の通り道が閉鎖されてしまいます。 - どう変わる?
夜、レンズを外した瞬間の「じわ〜っ」とした解放感や、重だくましい疲れが軽減されます。
素材そのものが酸素を通し続けるため、残業や夜のお出かけでも、つけたてのフレッシュな感覚が長く続きます。
② 白目が充血しやすく、見た目が気になる人
- なぜおすすめ?
白目が赤くなるのは、酸素不足を感じた瞳が「もっと酸素を運ばなきゃ!」と血管を太く広げる(または新しい血管を作ろうとする)からです。
これは瞳が「息苦しい!」と叫んでいるサインです。 - どう変わる?
十分な酸素が供給されることで、瞳が無理に血管を広げる必要がなくなります。
使い続けるうちに、「目が赤いね」と言われることが減り、健康的でクリアな印象の白目をキープできるようになります。
③ デスクワークやゲームで「まばたき」が減っている人
- なぜおすすめ?
集中するとまばたきが減り、レンズの表面から水分がどんどん蒸発します。
従来の「高含水レンズ」は、失った水分を補うために、あなたの涙をスポンジのように吸い取ってしまいます。 - どう変わる?
シリコーンハイドロゲルは「低含水(お水が少なめ)」でも機能する素材。
涙を奪いすぎないため、エアコンの効いたオフィスやモニター越しの作業でも、瞳の潤いバリアが壊れにくくなります。
「目が乾いて画面がかすむ」というストレスから解放されます。
④ 「10年後の瞳の健康」まで守りたい慎重派
- なぜおすすめ?
瞳の一番内側にある「角膜内皮細胞」は、一度減ると二度と再生しません。
そして、この細胞を減らす最大の原因が、長年の酸素不足です。 - どう変わる?
今、少し良い素材を選ぶことは、将来の自分への「瞳の貯金」になります。
老後まで自分の瞳でクリアにものを見るためのリスクヘッジとして、これ以上の選択肢はありません。
⑤ コンタクトデビューする「お子様」の保護者
- なぜおすすめ?
子供は夢中になると、目の乾きや疲れを訴えずに無理をしてしまいがちです。
また、これから何十年とコンタクトを使い続けるからこそ、最初から「瞳に優しい基準」を作ってあげることが重要です。 - どう変わる?
「目が痛いからコンタクトをやめたい」といったトラブルを防ぎ、スポーツや勉強に全力で集中できる環境を整えてあげられます。
親御さんが知っておくべき子供の乾燥リスクについては、こちらも併せてご覧ください。
5. 失敗しない!シリコーンハイドロゲルレンズの選び方
現在、多くのメーカーからこの素材のレンズが出ていますが、どれを選んでも同じではありません。
特に、シリコーン素材特有の「硬さ」や「脂質のつきやすさ」を技術で克服した「プレミアムレンズ」を選ぶのが、失敗しないコツです。
迷ったらこれ!プロが推す「究極の2枚」
当サイトで特におすすめしているのが、以下の2つのレンズです。
どちらもシリコーンハイドロゲルの弱点を消し去った、最高峰の使い心地を実現しています。
- アルコン「デイリーズ トータル ワン」
表面含水率100%で、シリコーンの硬さを一切感じさせない「生感覚」レンズ。 - ジョンソン・エンド・ジョンソン「ワンデー アキュビュー オアシス 」
圧倒的な酸素量と、デジタル時代の光対策まで兼ね備えた最新モデル。
まとめ:瞳の未来への「投資」と考えよう
シリコーンハイドロゲルは、ただの「高いレンズ」ではありません。
10年、20年先も自分の瞳でクリアな世界を見るための「瞳の保険」のようなものです。
もし、お子様のレンズ選びで迷っている保護者の方であれば、なおさらこの素材を選んであげてほしいと思います。
子供の瞳の乾燥リスクについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
まずは眼科で「シリコーン素材を試してみたい」と相談してみてください。
その一歩が、あなたの瞳をストレスから解放する始まりになりますよ!



