20年以上もハードコンタクトレンズを使っているけれど、周りはソフトコンタクトばかりということありませんか?
また子どものコンタクトレンズを作りに行ったときに、「いまはほとんどの方がソフトコンタクトですよ」とスタッフから聞いたりしていませんか?
実際にわたしもお客様に「ハードとソフトはどっちがいいの?」とよく聞かれることがあります。
結論から言うと目に優しいのはハードコンタクトレンズ、今からコンタクトを始めるならソフトコンタクトがおすすめです。
では今ハードを使っている人は、どうしたらいいのでしょうか?
この記事では、ハードとソフトのコンタクトレンズそれぞれのメリット・デメリットをふまえながら、おすすめな方を紹介していきます。
最後まで読んでいただければ、どっちのコンタクトを使ったらいいのかがわかりますよ。
ー この記事を書いた人 ー

ゆずあん
(通信販売コンタクトレンズ情報 運営者)
PROFILE
・コンタクトレンズショップに勤務
・コンタクトレンズの情報や購入方法を紹介
・わたし自身もコンタクトレンズを使用中
・自称 コンタクトレンズプロフェッショナル
ハードとソフトそれぞれのメリット
ハード | ソフト |
---|---|
眼にたくさん酸素が届く 取り扱いが簡単 見え方がシャープ コスパが良い | つけ心地が良い 使い捨てタイプがある 種類が豊富 カラコンがある |
ハード①:目にたくさん酸素が届く
ハードコンタクトレンズの一番のメリットは、レンズが小さくて酸素をたくさん透す素材ということです。
そのため目にフタをしてしまうコンタクトレンズであっても、レンズが小さいほど目をカバーする量が少ないです。
またレンズが大きく動くことで涙が循環し、たくさん目に酸素を届けることができます。
ハード②:取り扱いが簡単
ハードコンタクトレンズは水道水を使って、すすぐことが可能です。
目にゴミが入ったときにも、水道が近くにあれば簡単にすすぐことができます。
お手入れも素材が硬いため、多少雑に扱ってもコンタクトに傷がつくことはありません。
もちろん地面など硬い場所でこすれば傷は付くため、気を付けて扱うようにしましょう。
ハード③:見え方がシャープ
ハードコンタクトレンズは素材が硬いため、ソフトコンタクトレンズと比べるとシャープに見えることがあります。
ハードコンタクトレンズを装用すると、目とコンタクトの間にある涙が涙液レンズとなって見やすくなるのです。
多少の乱視が矯正されたりするのも、見え方が良くなったように感じる原因でもあります。
ソフトコンタクトレンズは柔らかいため、目の形に変形して涙液レンズの効果があまりないのです。
ハード④:コスパが良い
ハードコンタクト | ソフトコンタクト | 1DAY | 2WEEK | |
---|---|---|---|---|
使用年数 | 2~2.5年 | 1.5年 | 1日 | 2週間 |
1枚の費用 | 約15,000円 | 約12,000円 | 約100円 | 約500円 |
1年間の費用 | 約15,000円 | 約12,000円 | 約36,500円 | 約13,000円 |
3年間の費用 | 約15,000円 | 約24,000円 | 約109,500円 | 約39,000円 |
大まかな試算ですがハードコンタクトレンズはソフトコンタクトレンズや使い捨てレンズと比べると、コスパが良いと言えます。
毎日コンタクトレンズを使いたい人ほど、ハードコンタクトレンズの方がコスパが良さを実感するでしょう。
ソフトコンタクトレンズのメリット
ソフト①:つけ心地が良い
ソフトコンタクトレンズの一番のメリットは、装着時に違和感が少ないことです。
特に初めてコンタクトレンズをつける方は、ハードコンタクトレンズのゴロゴロ感で泣く人がたくさんいます。
その点ソフトコンタクトレンズは、その日からつけて帰れるくらいつけ心地が良いです。
そのため最近では、コンタクトレンズを使い始める99%くらいの方はソフトコンタクトレンズになっています。
ソフト②:使い捨てタイプがある
ソフトコンタクトレンズには1日使い捨てタイプや2週間交換タイプなど、使い捨てタイプがあります。
ハードコンタクトレンズのように1年くらい使えるコンベンショナルタイプもありますが、あまり多くはありません。
落としたり破れたりしたときに手元に予備があるなど、使い捨てタイプはメリットが多いのも特徴です。
スポーツや旅行の時など、一時的に使用することも簡単にできます。
ソフト③:種類が豊富
コンタクトレンズは毎年新製品が発売されていますが、ほとんどがソフトコンタクトレンズです。
各メーカーが何種類も発売しているため、種類が多いのも特徴。
好みのメーカーから選ぶこともできますし、多くのコンタクトレンズから目に合うものを見つけやすくなっています。
ソフト④:カラコンがある
現在販売されているカラコンは、ソフトコンタクトレンズが主流となっています。
学校や仕事での印象を変えるだけでなく、コスプレのアイテムとしても利用されるようになってきました。
カラーバリエーションも充実しているだけでなく、最近は素材も良くなってきています。
ただ雑貨店などで販売しているカラコンは、目にとって危険なものもあります。
必ず眼科で処方されているカラコンを選んで購入するようにしましょう。
ハードコンタクトレンズがおすすめな人は?
ハード①:コスパ重視
ハードコンタクトレンズは目に付けることが我慢できたら、コスパはとても良いと思います。
丁寧に扱えば、3年くらい使う方もいるくらい長持ちします。
ただ気づかないうちに細かい傷や汚れが付いている場合もあるため、定期的な検査は受けに行きましょう。
ハード②:いまハードを使っている
いまハードコンタクトレンズを使っているなら、そのままハードコンタクトレンズの方がおすすめです。
どうしてもソフトコンタクトレンズに切り替えると、見え方に不満を感じることがあります。
付け外しもコンタクトレンズのサイズが大きくなることで、苦労をする場合もあります。
眼科の先生からハードコンタクトレンズの使用 N.Gがないのであれば、継続しても良いと思います。
ハード③:角膜に特徴がある方
不正乱視や角膜円錐など、角膜に特徴がある方はハードコンタクトレンズがおすすめです。
固いハードコンタクトレンズが角膜の歪みを整え、間に入った涙のおかげで見え方が改善されます。
柔らかいソフトコンタクトレンズでは角膜の形に沿うことで、補正されにくいのです。
角膜の形状によっては乱視も矯正されるため、メガネの見え方に困っている方は一度相談してみるといいと思います。
ソフトコンタクトレンズがおすすめな人は?
ソフト①:コンタクトが初めて
とりあえずコンタクトレンズが初めてなら、ソフトコンタクトレンズから試してみましょう。
種類が多くて、目に付けた違和感も少ないです。
最初は1DAYタイプから使ってみるのがおすすめ。
慣れてきて毎日使うようになった来たら、2WEEKタイプを検討してみるといいでしょう。
ソフト②:小学生や中学生
子どもの目を考えると、中学生くらいまでは1DAYタイプがおすすめ。
自分でケアや管理ができるかという点で少しでも心配であれば、1DAYタイプ一択です。
ハードコンタクトレンズは落とすと1枚1万円以上するため、体育や部活動がある学生のうちはソフトコンタクトレンズの方が安心ですよ。
ソフト③:スポーツや旅行のときだけ使いたい
毎日ではなく、スポーツや旅行のときだけ使いたい方はソフトコンタクトレンズがおすすめです。
特に1DAYタイプを使えばコスパも良く、ケアも不要なので簡単。
必要な時だけコンタクトをつけて、いらなくなったら外してゴミ箱に捨てるだけです。
まとめ
ということで、コンタクトはハードよりもソフトがいいの?悩んでいる方へのアドバイスを解説しました。
現在ハードコンタクトレンズを調子良く使っているのであれば、そのままハードコンタクトレンズがおすすめです。
ただ眼科の先生からハードコンタクトレンズの使用を止められたときは、ソフトコンタクトレンズを試してみてください。
また眼瞼下垂でハードコンタクトレンズの使用を迷われている方は、スポイトの利用も検討してみるといいでしょう。
まぶたをひっぱることなく、コンタクトを外すことが可能です。
