「全部ボシュロムなのに、何がどう違うの?どれを選べばいいの?」
ボシュロムのコンタクトを調べ始めると、必ずこの3つが候補に挙がってきます。
- 「メダリスト1DAYって聞いたことあるけど、バイオトゥルーやアクアロックスとの違いがわからない」
- 「含水率78%・55%・59%、この違いって装用感にどう影響するの?」
- 「どれにも『HDオプティクス』って書いてあるけど、それって何の機能?」
- 「アクアロックスだけがシリコーンHGって、それって重要なの?」
- 「同じメーカーなのに価格が全然違う理由は何?」
わたしは現役のコンタクト検査員として、「ボシュロムのレンズで迷っています」というご相談を受けるたびに、この3シリーズの違いを整理してお伝えしています。
メダリストワンデープラス・バイオトゥルーワンデー・アクアロックスワンデーUVシン(以下アクアロックス)はすべてボシュロムが展開する1DAYシリーズですが、素材カテゴリ・含水率・うるおい技術・UVカット・価格帯がまったく違うという、同じメーカーとは思えないほど個性的な3段構成になっています。
この記事では、ボシュロムの3シリーズを「素材・含水率・技術・UVカット・価格差」など、現役検査員の視点で一気に比較します。
「ボシュロムのレンズ、結局どれを選べばいいのか」——この記事を読み終わった頃には、あなた自身の答えが見えてくるはずです。
この記事でわかること
- 3シリーズを貫く共通技術「HDオプティクス」とは何か
- 「ハイパージェル®(78%)」「モイスチャーシール(55%・シリコーンHG)」「コンフォートモイスト(59%)」の違い
- アクアロックスだけが「シリコーンHG」という重要な意味
- UVカットがある・なしの違い
- 年間コストにするとどれくらい差が出るのか
- 「こんな方にはメダリスト」「バイオトゥルー」「アクアロックス」の判断基準
まずは3シリーズを一気に比較——スペック一覧表
まず、3つのレンズを横並びで見てみましょう。
メダリスト1DAY・バイオトゥルーワンデー・アクアロックスワンデー スペック比較表
| 項目 | メダリスト ワンデー プラス | バイオトゥルー ワンデー | アクアロックス ワンデー UV シン |
|---|---|---|---|
| 位置づけ | エントリー・コスパシリーズ | 高含水生体模倣シリーズ | シリコーンHGフラッグシップ |
| 素材 | 非シリコーンHG(非イオン性) | 非シリコーンHG(ネソフィルコンA) | シリコーンHG |
| うるおい技術 | コンフォートモイストテクノロジー | ハイパージェル®素材+うるおいバリア層 | アドバンスドモイスチャーシール™ |
| 共通技術 | HDオプティクス | HDオプティクス | HDオプティクス |
| 含水率 | 59% | 78%(角膜と同等) | 55% |
| 酸素透過係数(Dk) | 22 | 42 | — |
| 酸素透過率(Dk/t) | — | — | 107 |
| BC | 8.6mm | 8.6mm | 8.5mm |
| DIA | 14.2mm | — | 14.2mm |
| UVカット | 明記しづらい | あり(UV-B波97.8%・UV-A波86.9%) | あり(UV-B波95%) |
| 1箱あたり枚数 | 30枚 | 30枚 | 30枚 |
| 乱視用 | あり | あり | あり |
| 参考価格(30枚) | 1,100円程度〜 | 2,500〜3,500円程度 | 3,000〜4,200円程度 |
ゆずあん3シリーズすべてに「HDオプティクス」という共通技術が搭載されているのが面白いポイントです。ボシュロムが「視界のクリアさ」という価値をシリーズ全体で大切にしているという姿勢が見えてきます。その上で「うるおいをどこから持ってくるか」という発想が3シリーズでまったく違うのが、比較する醍醐味です。
3シリーズ共通技術「HDオプティクス」——ボシュロムが全シリーズに込めたこだわり
HDオプティクスとは何か
「HDオプティクス」は、ボシュロムが3シリーズすべてに搭載している共通の光学設計技術です。
コンタクトレンズは中心部と周辺部で光の集まり方に差があり、「球面収差」と呼ばれるにじみ・ぼやけが生じやすくなります。 HDオプティクスはこの球面収差の影響を抑える非球面設計で、夜間や薄暗い場所でのにじみ・ぼやけを軽減し、シャープでコントラストの高い視界をサポートします。
3シリーズで共通しているということは:
「夜間運転・薄暗い場所での視界の改善」というニーズに、ボシュロムがエントリー〜フラッグシップまで一貫して応えているということ。 この点は、他社の同価格帯レンズと比べたときの「ボシュロムのアドバンテージ」と言えます。
3シリーズの「うるおい技術の違い」を理解する
メダリストワンデープラス:「コンフォートモイストテクノロジー」——3つの要素の組み合わせ
「コンフォートモイストテクノロジー」は、以下の3要素を組み合わせたうるおい設計です。
- 涙を引き寄せるうるおい成分「ポロキサミン」を含む保存液
- タンパク質汚れが付着しにくい非イオン性素材
- 薄く、周辺部のカーブが緩やかなレンズデザイン
「安くても基本的なうるおいと汚れ対策をしっかり行う」という、コスパと機能のバランスを重視した設計です。
バイオトゥルーワンデー:「ハイパージェル®素材」——角膜と同等の含水率という発想
「ハイパージェル®素材」は、含水率78%という「角膜をつくる角膜と同等の水分量」を実現した、ボシュロムの独自素材です。
さらに「うるおいバリア層」という独自のコーティングが、涙のムチン層の働きを模倣してレンズ表面の水分蒸発を防ぎます。
「生体(角膜)そのものに近づく」という発想が、バイオトゥルーの技術哲学です。
アクアロックスワンデー:「アドバンスドモイスチャーシール™」——シリコーンHGでうるおいをキープ
「アドバンスドモイスチャーシール™」は、シリコーンHG素材のアクアロックスが16時間後も95%のうるおいを維持するとされる独自技術です。
「シリコーンHGの高酸素透過率を活かしながら、うるおいも16時間維持する」という、両立を追求した設計です。
3つの技術の発想の違いをイメージで比較
メダリスト(コンフォートモイスト):
「保存液・素材・形状の3要素の組み合わせで、コスパよくうるおう」
→ シンプルで実用的なアプローチ
バイオトゥルー(ハイパージェル®+うるおいバリア層):
「角膜と同等の水分量(78%)+蒸発を防ぐバリア層」
→ 生体模倣という独自の発想アプローチ
アクアロックス(アドバンスドモイスチャーシール™):
「シリコーンHGで酸素を通しながら、16時間うるおい95%維持」
→ 酸素供給とうるおいの両立を追求するアプローチ
含水率の3段階——78%・59%・55%の違いが意味すること
バイオトゥルーの78%という「別格の高含水」
78%という含水率は、ボシュロムが「角膜をつくる角膜と同等」と位置付ける水分量です。 非シリコーンレンズの中でもトップクラスの含水率で、「みずみずしくやわらかいつけ心地」が最も際立つのがバイオトゥルーです。
メダリストの59%という「標準的な高含水」
59%は、非シリコーン高含水レンズとして一般的な水準です。 高含水のみずみずしさを確保しながら、コストを抑えた設計になっています。
アクアロックスの55%という「シリコーンHGらしい含水率」
シリコーンHGは素材が直接酸素を通すため、含水率に酸素透過性が依存しません。 55%という含水率は、シリコーンHGとしては高めの水準であり、「硬さ」の軽減に配慮した設計です。
素材の分岐点——「アクアロックスだけがシリコーンHG」
3シリーズで特に理解しておきたいのが「アクアロックスだけが異なる素材カテゴリ」という点です。
なぜアクアロックスだけシリコーンHGなのか
メダリスト・バイオトゥルーは非シリコーンハイドロゲル、アクアロックスはシリコーンハイドロゲルという素材カテゴリの違いがあります。
シリコーンHGはレンズ素材自体が酸素を通すため、含水率によらず高い酸素透過率を実現できます。 アクアロックスのDk/t 107という数値は、非シリコーンの2シリーズと比べて格段に高い水準です。
素材の違いで何が変わるか
| メダリスト・バイオトゥルー(非シリコーン) | アクアロックス(シリコーンHG) | |
|---|---|---|
| 長時間装用(10h以上) | △ 注意が必要 | ◎ 安心 |
| みずみずしい高含水感 | ◎ 高含水の恩恵 | △ 55%で中程度 |
| 素材の硬さ | ◎ やわらかい | △ シリコーン特有の硬さ |
それぞれの「プラスポイント」と「マイナスポイント」
メダリストワンデープラスのプラスポイント
① 3シリーズ中最もコスパが良い
30枚あたり1,100円程度〜という、ボシュロムシリーズの入門として選びやすい価格です。
② 3シリーズ共通のHDオプティクスが使える
コスパ重視でも、ボシュロムの視界技術は享受できます。
③ タンパク質汚れが付着しにくい非イオン性素材
汚れに強いという実用的なメリットがあります。
④ 週に数回しか使わない方にも適したコスパ
メダリストワンデープラスのマイナスポイント
① Dk値22という低い酸素透過率
長時間装用(10時間以上)が多い方には注意が必要です。
② UVカット機能の明記が確認しづらい
③ 乱視用・遠近両用ラインナップがない
バイオトゥルーワンデーのプラスポイント
① 含水率78%という業界でも最高水準のうるおい感
角膜と同等の含水率という発想は、非シリコーンレンズとして独自の価値です。
② UVカットが明確な数値で明記(UV-B波97.8%・UV-A波86.9%)
3シリーズの中で最も具体的なUVカット率が示されています。
③ うるおいバリア層による水分蒸発の抑制
単純な高含水だけでなく、蒸発を防ぐバリア層との組み合わせがバイオトゥルーの強みです。
④ Dk値42——非シリコーン系の中では比較的高い酸素透過性
メダリスト(22)と比べると、酸素透過性の面でも優位です。
バイオトゥルーワンデーのマイナスポイント
① 乱視用ラインナップがない
② 高含水ゆえの蒸発しやすさの懸念
うるおいバリア層の対策はあるものの、超高含水(78%)ゆえの水分蒸発リスクが完全にゼロになるわけではありません。
アクアロックスワンデーUVシンのプラスポイント
① Dk/t 107という高い酸素透過率(シリコーンHG)
3シリーズの中で断然高い酸素透過率で、長時間装用でも安心の設計です。
② アドバンスドモイスチャーシール™——16時間後も95%のうるおい維持
時間が経っても乾燥しにくいという設計は、長時間装用が多い方に刺さるポイントです。
③ UVカット機能あり(UV-B波95%)
④ 「シン(薄型)」という名称通りの薄型設計
装着感を高める薄型設計を採用しています。
アクアロックスワンデーUVシンのマイナスポイント
① 3シリーズ中最も価格が高い
② 乱視用ラインナップがない
③ シリコーンHG素材が合わない方もいる
シリコーン特有の感触が苦手な方には向かない場合があります。
こんな方にはメダリストワンデープラスがおすすめ
メダリストワンデープラスが向いている方チェックリスト
- [ ] コンタクト代をできるだけ抑えたい
- [ ] ボシュロムのHDオプティクスを低価格で試したい
- [ ] 装用時間が比較的短め(8時間以内)
- [ ] 週に数回しかコンタクトを使わない
- [ ] 「まずはお手頃なボシュロムから試してみたい」
メダリストワンデープラスは「コスパ重視でボシュロムの視界技術を享受したい方」に特にマッチします。
こんな方にはバイオトゥルーワンデーがおすすめ
バイオトゥルーワンデーが向いている方チェックリスト
- [ ] 「角膜と同等の含水率」という生体模倣技術に惹かれる
- [ ] 非シリコーンの高含水(78%)のやわらかさを求めたい
- [ ] UVカットの具体的な数値(UV-B波97.8%)を重視したい
- [ ] シリコーン系が苦手・合わなかった経験がある
- [ ] 装用時間が比較的短め〜中程度(8〜10時間)
バイオトゥルーワンデーは「生体模倣の高含水技術と具体的なUVカット率を重視する方」に特にマッチします。
こんな方にはアクアロックスワンデーUVシンがおすすめ
アクアロックスワンデーUVシンが向いている方チェックリスト
- [ ] 長時間装用(10時間以上)が多い
- [ ] 「16時間後もうるおい95%維持」という持続性を求めたい
- [ ] ボシュロムの中で最高スペックを選びたい
- [ ] シリコーンHGの安心感を求めている
- [ ] 夕方以降の乾燥が特に強い悩みになっている
アクアロックスワンデーUVシンは「長時間装用での酸素供給とうるおい持続を最優先する方」に特にマッチします。
UVカットで比較する——3シリーズの明確な差
3シリーズのUVカット機能には差があります。
UVカット比較まとめ
| シリーズ | UVカット | カット率 |
|---|---|---|
| メダリストワンデープラス | 明記しづらい | — |
| バイオトゥルーワンデー | あり | UV-B波97.8%・UV-A波86.9% |
| アクアロックスワンデーUVシン | あり | UV-B波95% |
UVカットを重視する場合、バイオトゥルーワンデーが最も高い具体的なカット率を明記しており、選択の根拠として最も明確です。
年間コストで比較する——3シリーズの差はどれくらいか
年間コストのシミュレーション(両眼・毎日使用の場合)
| シリーズ | 1箱(30枚)の価格目安 | 年間コスト目安(両眼) |
|---|---|---|
| メダリスト ワンデー プラス | 1,100円程度 | 約26,400円 |
| バイオトゥルー ワンデー | 3,000円程度(中間値) | 約72,000円 |
| アクアロックス ワンデー UV シン | 3,600円程度(中間値) | 約86,400円 |
シリーズ間のコスト差
- メダリスト→バイオトゥルー:年間約+45,600円(月+3,800円)
- バイオトゥルー→アクアロックス:年間約+14,400円(月+1,200円)
- メダリスト→アクアロックス:年間約+60,000円(月+5,000円)
「月1,200円でシリコーンHGの安心感(バイオトゥルー→アクアロックス)」「月3,800円で生体模倣の高含水体験(メダリスト→バイオトゥルー)」——これがシリーズ選択の実質的なコスト感覚です。
よくある質問(Q&A)——ボシュロム3シリーズのギモンを解決
Q. 3シリーズすべてにHDオプティクスがあるなら、メダリストで十分では?
A. 「視界のクリアさ」という観点ではHDオプティクスが共通しているため、その点ではメダリストで十分です。
違いは「うるおいの質・持続性」「酸素透過率」「UVカット」という観点で出てきます。 長時間装用・乾燥対策・UVカット重視の方は上位シリーズを検討することをおすすめします。
Q. 乱視があります。3シリーズのどれかに乱視用はありますか?
A. 残念ながら、現時点でメダリストワンデープラス・バイオトゥルーワンデー・アクアロックスワンデーUVシンのいずれにも、明確な乱視用の1DAYラインナップは確認できません。
乱視がある方は、他のブランドも含めて眼科で相談することをおすすめします。
Q. バイオトゥルーの含水率78%はシリコーンHGのアクアロックスより乾燥に強いですか?
A. 一概には言えません。
バイオトゥルーは「角膜と同等の含水率+うるおいバリア層」という組み合わせでうるおいを持続させますが、高含水ゆえに水分蒸発の影響を受けやすい特性もあります。一方アクアロックスはシリコーンHGの低含水(55%)と「16時間後95%維持」という設計で、長時間の安定性を訴求しています。 装用時間が長い方はアクアロックス、高含水のやわらかさを優先する方はバイオトゥルーという考え方が基本になります。
Q. UVカットを重視するなら、どのシリーズがいいですか?
A. 具体的なカット率が最も明確なのはバイオトゥルーワンデー(UV-B波97.8%・UV-A波86.9%)です。
アクアロックスもUV-B波95%という高いカット率があります。 メダリストはUVカットの明確な表記が確認しづらいため、UVカットを重視する場合はバイオトゥルーかアクアロックスを選ぶことをおすすめします。
Q. はじめてのコンタクトにボシュロムを選ぶなら、どのシリーズがいいですか?
A. コスト面ではメダリストワンデープラスが入門として選びやすいです。
ただし装用時間が長い予定・シリコーンHGを最初から試したいという方は、眼科でアクアロックスのトライアルをしてみることをおすすめします。
まとめ:「コスパ」「生体模倣の高含水」「シリコーンHGの長時間安定」、3軸で選ぼう
この記事でお伝えしてきたことを最後に整理します。
3シリーズ最終比較まとめ
| 項目 | メダリスト | バイオトゥルー | アクアロックス |
|---|---|---|---|
| 素材 | 非シリコーン | 非シリコーン | シリコーンHG |
| 含水率 | 59% | 78% | 55% |
| うるおい技術 | コンフォートモイスト | ハイパージェル®+バリア層 | アドバンスドモイスチャーシール™ |
| 共通技術 | HDオプティクス | HDオプティクス | HDオプティクス |
| Dk/Dk(t) | Dk22 | Dk42 | Dk/t107 |
| UVカット | – | ◎(UV-B波97.8%) | ◯(UV-B波95%) |
| 年間コスト目安 | 約26,400円 | 約72,000円 | 約86,400円 |
選び方の最終チェック
「コスパ重視・短時間装用・HDオプティクスを低価格で」
→ メダリスト ワンデー プラス
「78%高含水の生体模倣技術・最高のUVカット率」
→ バイオトゥルー ワンデー
「長時間装用・シリコーンHGの酸素安心感・16時間うるおい」
→ アクアロックス ワンデー UV シン
メダリスト・バイオトゥルー・アクアロックスという3シリーズは、同じボシュロムという会社が「コスパ・生体模倣・シリコーンHG」という3つの異なる価値観に応えるために作り上げたラインナップです。
「自分は何を最優先するか」が明確になれば、3シリーズの中からぴったりの1枚が見つかるはずです。
迷ったときは、ぜひ眼科でトライアルを通じて実際の装用感を比較してみてください。
あなたにとっての「1日中快適なボシュロム」が、この記事を通じて見つかることを、現役検査員として心から願っています!
「メダリストのコスパで夜間運転が楽になりました!」「バイオトゥルーの含水率78%、やわらかさが別格です」「アクアロックスの16時間うるおい、夕方まで安心です」など、ぜひ教えてくださいね💕 みなさんの声がわたしの励みになります!













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