「コンタクトのBCって何?」
「BC8.5と8.7なら、どっちを選べばいい?」
「通販でコンタクトを買うとき、BCは自分で選んでいいの?」
コンタクトレンズを購入するとき、度数と一緒に見かけるのが**BC(ベースカーブ)**です。
「-3.00」という度数なら何となく意味が分かっても、
「BC 8.5って何の数字?」
と疑問に思う人は多いのではないでしょうか。
しかも、通販サイトを見ると、
- BC 8.5
- BC 8.6
- BC 8.7
- BC 8.8
- BC 9.0
など、さまざまな数字があります。
「数字が小さいほうが目に合うの?」
「8.5と8.7なら、どっちを選べばいい?」
「0.2くらいの違いなら問題ない?」
と迷ってしまいますよね。
実は、コンタクトのBCは数字だけを見て「大きいほうがいい」「小さいほうがいい」と判断するものではありません。
レンズのカーブだけでなく、レンズの直径やデザイン、素材、実際のフィッティングなども関係します。
そこでこの記事では、現役のコンタクトレンズ検査員の視点から、コンタクトのBCについて分かりやすく解説します。
この記事では、
- コンタクトのBC(ベースカーブ)とは?
- BC8.5・8.6・8.7の違い
- BCの数字が大きい・小さいとはどういう意味?
- BCと目のフィット感の関係
- BCとDIAの違い
- BCが合わないときのサイン
- 通販でBCを選ぶときの注意点
- 「自分の角膜のカーブ=コンタクトのBC」ではない理由
について詳しく紹介します。
「通販でコンタクトを間違えて注文したくない」
という方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
コンタクトのBC(ベースカーブ)とは?
BCとは、
Base Curve(ベースカーブ)
の略です。
簡単にいうと、コンタクトレンズのカーブを表す数値です。
コンタクトレンズは平らな板のような形ではなく、目の形に合わせてカーブしています。
そのカーブの規格を表すのがBCです。
例えば、
- BC 8.5
- BC 8.6
- BC 8.7
- BC 8.8
- BC 9.0
などと表示されています。
一般的には、
数字が小さいほどカーブが強く、数字が大きいほどカーブが緩やか
になります。
イメージすると、
BC8.5 → カーブが強め
BC8.7 → 8.5より緩やか
BC9.0 → さらに緩やか
という関係です。
ただし、ここで重要なのは、
BCの数字だけで「自分に合う・合わない」を判断できるわけではない
ということです。
BC8.5・8.6・8.7は何が違う?
通販サイトで特によく見かけるのが、
BC8.5・8.6・8.7
といった数字です。
「0.1や0.2しか違わないなら、ほとんど同じなのでは?」
と思うかもしれません。
しかし、BCはレンズのカーブに関係する規格なので、数字が違えばレンズの形状も異なります。
一般的なイメージとしては、
| BC | カーブのイメージ |
|---|---|
| 8.5 | 比較的カーブが強い |
| 8.6 | 8.5よりやや緩やか |
| 8.7 | 8.6よりやや緩やか |
| 8.8 | さらに緩やか |
| 9.0 | より緩やか |
となります。
ただし、
「BC8.5よりBC8.7のほうが目に優しい」
という意味ではありません。
BCは数字の大小で良し悪しを決めるものではなく、そのレンズが自分の目に適切にフィットしているかが重要です。
BCは大きいほうがいい?小さいほうがいい?
結論からいうと、
大きいほうがいい、小さいほうがいいというものではありません。
例えば、
「BC8.5と8.7なら、数字が大きい8.7のほうがゆったりしていて良さそう」
と考える人もいます。
逆に、
「目にしっかりフィットさせるなら8.5のほうがいいのでは?」
と考える人もいるでしょう。
しかし、実際のフィッティングはBCだけでは決まりません。
レンズの、
- BC
- DIA
- レンズデザイン
- 素材
- 厚み
- 含水率
- レンズの動き
- 涙の状態
- 角膜の形状
など、さまざまな要素が関係します。
そのため、
「BCの数字が大きい=ゆるいから良い」
とも、
「BCの数字が小さい=しっかりフィットするから良い」
とも言い切れません。
BCが合っているかどうかは「数字」だけでは分からない
ここは、コンタクト初心者が特に勘違いしやすいポイントです。
例えば、自分の角膜のカーブを測って、
「8.6だった」
とします。
だからといって、
「BC8.6のコンタクトを選べば絶対に合う」
とは限りません。
コンタクトレンズは商品ごとに形状やデザインが異なります。
そのため、実際のフィッティングはBCの数字だけでなく、レンズを装用した状態も含めて判断する必要があります。
日本眼科医会も、コンタクトレンズは目の状態やレンズのフィットなどを確認しながら、適切なレンズを選ぶことを案内しています。
BCとDIAの違いとは?
コンタクトの箱を見ると、BCと一緒に、
DIA
という数字も表示されています。
この2つは意味が違います。
BC
レンズのカーブに関係する数値
DIA
レンズ全体の直径
です。
例えば、
BC 8.5
DIA 14.2
という表示があった場合、
8.5がBC、14.2がDIAです。
通販でコンタクトを注文するときは、BCだけでなくDIAなどの規格も確認しましょう。
コンタクトのBC・DIAについてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
BCが合わないとどんな症状が出る?
「コンタクトをつけると何となく違和感がある」
という場合、レンズのフィッティングが関係している可能性があります。
例えば、
- レンズがズレやすい
- ゴロゴロする
- レンズが張り付く感じがする
- 見え方が安定しない
- 装用中に違和感が続く
などです。
ただし、ここで注意したいのが、
これらの症状=BCが原因とは限らない
ということです。
例えば、
- 目の乾燥
- レンズの汚れ
- 長時間の装用
- 涙の状態
- レンズの表裏
- レンズの破損
- 角膜や結膜など目の状態
など、さまざまな原因が考えられます。
そのため、
「ゴロゴロするからBCを変えよう」
と通販で別のレンズを自己判断で購入するのはおすすめしません。
レンズがズレるからといって、BCだけを疑わない
コンタクトがズレると、
「BCが合っていないのかな?」
と思うかもしれません。
もちろんフィッティングが関係している可能性はあります。
しかし、
- レンズの乾燥
- レンズの汚れ
- 瞬き
- 装用時間
- レンズのデザイン
- 目の状態
なども関係することがあります。
当サイトでは、コンタクトがズレる原因についても詳しく解説しています。
コンタクトが痛い・ゴロゴロする場合は注意
「BCが合っていないから痛いのかな?」
と思う人もいるかもしれません。
しかし、目の痛みや強い異物感がある場合は、BCだけの問題と決めつけないことが大切です。
レンズの汚れや破損、乾燥、目の状態など、さまざまな原因が考えられます。
痛み、強い充血、視力低下、かすみなどがある場合は、コンタクトレンズの使用を中止して眼科に相談してください。
BCだけでコンタクトを選んではいけない理由
通販サイトを見ていると、
「BC8.6だから、この商品にしよう」
という選び方をしたくなるかもしれません。
しかし、コンタクトレンズはBCだけで選ぶものではありません。
例えば、
度数
近視・遠視・乱視などを補正するための度数。
BC
レンズのカーブに関係する規格。
DIA
レンズの直径。
素材
シリコーンハイドロゲルなど、レンズの素材。
装用期間
1DAY、2WEEKなど。
レンズデザイン
商品によって異なる設計。
このように、いろいろな要素があります。
そのため、
「BCが同じだから、どの商品でも大丈夫」
とは考えないようにしましょう。
1DAYと2WEEKでBCが違うこともある
コンタクトには、
- 1DAY
- 2WEEK
- 1MONTH
など、さまざまなタイプがあります。
同じメーカーの商品でも、商品によってBCが異なる場合があります。
例えば、
「1DAYはBC8.5」
「2WEEKはBC8.6」
ということもあります。
そのため、
「同じメーカーだからBCも同じ」
とは限りません。
1DAYから2WEEKへ変更するときなどは、商品の規格を確認してください。
1DAYと2WEEKの違いについては、こちらの記事も参考にしてください。
同じメーカーでもBCは商品によって違う
例えば、同じメーカーから、
- 1DAY
- 2WEEK
- 乱視用
- 遠近両用
など複数の商品が発売されていることがあります。
この場合、すべての商品が同じBCとは限りません。
また、BCが同じでも、
- DIA
- レンズデザイン
- 素材
- 厚み
などが違うことがあります。
したがって通販で購入するときは、
「メーカー名」だけではなく「商品名」まで確認する
ことが重要です。
乱視用コンタクトはBC以外の項目も重要
乱視用コンタクトを使っている人は、さらに確認する項目が増えます。
一般的には、
- PWR
- CYL
- AXIS
- BC
- DIA
などを確認します。
特にCYLとAXISは乱視用レンズを選ぶうえで重要な項目です。
そのため、
「BCとPWRが合っているから大丈夫」
とは限りません。
乱視用コンタクトを通販で購入するときは、現在使用している商品の箱などを確認して、注文内容と照らし合わせましょう。
通販でBCを選ぶときの正しい考え方
では、通販でコンタクトを購入するとき、BCはどうすればいいのでしょうか?
おすすめは次の順番です。
STEP1|まず自分に合った商品を確認する
「BC8.6のコンタクトを探す」
ではなく、
現在使っている商品や、眼科で選んでもらった商品を確認する
ところから始めます。
STEP2|商品パッケージでBCを確認する
現在使用しているコンタクトがあるなら、箱やパッケージを確認します。
商品によって、
- PWR
- BC
- DIA
- CYL
- AXIS
- ADD
などが表示されています。
STEP3|右目と左目を確認する
左右で度数が違う人は特に注意してください。
例えば、
右目:-3.00
左目:-2.50
という場合、左右を逆に注文しないようにしましょう。
STEP4|商品名を確認する
同じメーカーでも複数の商品があります。
「アキュビューだからOK」
ではなく、
正式な商品名まで確認
しましょう。
STEP5|通販サイトの価格を比較する
商品と規格が決まったら、最後に通販サイトを比較します。
この順番なら、
「安かったけど、違う商品を買ってしまった」
という失敗を防ぎやすくなります。
コンタクトを安く買いたいならBCを変える必要はない
コンタクト代を節約したい人の中には、
「もっと安い商品に変えようかな」
と考える人もいるでしょう。
もちろん、自分に合った商品を見直すことは選択肢の一つです。
ただ、
「BCが同じだから安い商品に変えても大丈夫」
という考え方はおすすめしません。
コンタクトはBCだけでなく、素材やレンズデザインなども異なります。
今使っている商品が自分に合っているのであれば、
商品はそのままにして、購入先を見直す
という方法もあります。
コンタクトを安く購入する方法はこちらの記事で詳しく解説しています。
通販では「商品価格」だけでなく送料も確認
コンタクトを通販で購入するときは、表示されている商品価格だけで比較しないようにしましょう。
例えば、
Aショップ
商品価格:2,800円
送料:500円
合計:3,300円
Bショップ
商品価格:3,000円
送料:無料
合計:3,000円
なら、実際の支払額はBショップのほうが安くなります。
さらに、
- クーポン
- ポイント
- 送料無料条件
- まとめ買い割引
などもあります。
そのため、
商品価格+送料-割引
まで含めて比較するのがおすすめです。
BCが分からない場合は、適当に選ばない
「前に使っていたコンタクトの箱を捨ててしまった」
「BCが何だったか覚えていない」
という場合もあるでしょう。
その場合、
「たぶん8.6だった」
という記憶だけで注文するのは避けましょう。
特に、
- 初めてコンタクトを使う
- 新しい商品へ変更する
- 1DAYから2WEEKへ変更する
- 乱視用へ変更する
- 遠近両用へ変更する
- 最近見え方が変わった
という場合は、眼科などで確認することをおすすめします。
「自分の角膜のBC」を測れば通販で選べる?
これもよくある疑問です。
眼科などで角膜のカーブを測定すると、角膜の形状に関する数値を確認できることがあります。
しかし、
角膜のカーブの数値とコンタクトレンズのBCを、そのまま1対1で合わせればいいわけではありません。
コンタクトレンズは商品ごとに形状やデザインが異なるためです。
重要なのは、
実際にそのレンズが目の上でどのようにフィットしているか
です。
そのため、新しい商品へ変更するときは、BCの数字だけを基準に自己判断しないようにしましょう。
BCが合っているか不安ならどうすればいい?
「今のコンタクト、BCが自分に合っているのかな?」
と不安になることもあるでしょう。
そんなときは、
BCの数字だけを見て別の商品に変更しない
ことが大切です。
特に、
- レンズが頻繁にズレる
- ゴロゴロする
- 目が痛い
- 充血する
- 見え方が安定しない
- コンタクトを外しても違和感が続く
などの症状がある場合は、眼科で相談しましょう。
コンタクトレンズは高度管理医療機器です。
「安いから」「BCが近いから」という理由だけで商品を変更するのではなく、目の状態を確認しながら使用することが大切です。
コンタクトのBCについてよくある質問
Q1.BC8.5と8.7なら、どちらがいい?
どちらが良いとは一概に言えません。
BCは数字の大小だけで良し悪しを決めるものではなく、レンズのフィッティングなどを含めて考える必要があります。
現在使用している商品がある場合は、まずその商品のBCを確認しましょう。
Q2.BCの数字が大きいほどカーブが緩い?
一般的には、そのように考えます。
例えば、
BC8.5よりBC8.7のほうがカーブは緩やか
です。
ただし、実際のフィッティングはBCだけでは決まりません。
Q3.BC8.5と8.6の違いは大きい?
数値としては0.1の違いですが、
「0.1しか違わないから、どちらでも同じ」
とは考えないほうがよいでしょう。
レンズのフィッティングはBCだけでなく、DIAやレンズデザインなども関係します。
Q4.自分の角膜のカーブと同じBCを選べばいい?
必ずしもそうではありません。
コンタクトレンズは商品ごとに形状が異なるため、BCの数字だけで判断することはできません。
Q5.BCが合わないと目が痛くなる?
BCを含めたレンズのフィッティングが違和感に関係する可能性はあります。
ただし、痛みの原因はBCだけとは限りません。
目の痛みや強い充血などがある場合は、レンズを外して眼科に相談してください。
Q6.通販でBCを自由に選んでもいい?
現在使用している商品と同じものを購入する場合は、商品パッケージなどを確認して注文できます。
一方、新しい商品へ変更する場合は、BCの数字だけを基準に自己判断するのはおすすめしません。
まとめ|コンタクトのBCは「数字だけ」で選ばない
コンタクトのBCとは、
Base Curve(ベースカーブ)の略で、レンズのカーブに関係する数値
です。
一般的には、
BCの数字が小さいほどカーブが強く、数字が大きいほどカーブが緩やか
になります。
例えば、
- BC8.5
- BC8.6
- BC8.7
なら、8.5→8.6→8.7の順にカーブが緩やかになります。
ただし、
「BC8.7のほうが目に優しい」
「BC8.5のほうがズレにくい」
など、数字だけで良し悪しを判断することはできません。
コンタクトのフィッティングには、
- BC
- DIA
- レンズデザイン
- 素材
- 厚み
- 涙の状態
- 目の状態
など、さまざまな要素が関係するからです。
また、
「自分の角膜のカーブ=コンタクトのBC」
と単純に考えるのも避けましょう。
通販でコンタクトを購入するときは、この順番がおすすめ
①自分に合った商品を確認する
↓
②商品名を確認する
↓
③PWR・BC・DIAなどの規格を確認する
↓
④乱視用ならCYL・AXISなども確認する
↓
⑤通販サイトを比較する
↓
⑥送料・クーポン・ポイントまで含めて価格を比較する
という流れがおすすめです。
特に通販では、
「BC8.6だから、この商品を買おう」
ではなく、
「自分に合った商品を確認して、その商品を安く買う」
という考え方が重要です。
現在使っているコンタクトが自分に合っているのであれば、まずは同じ商品を安く購入できるショップを探してみるのも一つの方法です。
そして、
「見えにくい」「痛い」「赤い」「ゴロゴロする」
などの症状がある場合は、BCを変えて解決しようとせず、コンタクトの使用を中止して眼科に相談してください。
コンタクトレンズは、「数字が合っていること」だけでなく、「実際に目に合っていること」が大切です。
BCの数字だけに惑わされず、自分の目に合ったレンズを正しく選びましょう。
とは?8.5・8.6・8.7の違いと選び方を解説【2026年】-1.png)





