「『生感覚』のトータル14と、高酸素純国産のエアグレイド。実際どっちがいいの?」
このブログでは2WEEKレンズの比較記事をいくつかお届けしてきましたが、今回はこの組み合わせも気になっている方が多いはずです。
- 「トータル14は1DAYの『トータルワン』と同じ技術って聞くけど、本当に同じくらいいいの?」
- 「エアグレイドのDk値140ってすごそうだけど、トータル14と比べてどうなの?」
- 「『水のグラデーション』と『アクアホールド』、結局どっちがうるおうの?」
- 「純国産のエアグレイドと、グローバルブランドのトータル14、品質に差はあるの?」
- 「2WEEKで最新技術を試したいけど、どっちを選べばいい?」
わたしは現役のコンタクト検査員として、お客様から「最近よく聞くレンズなんですが、これってどうなんですか?」という質問を受ける機会が増えています。
トータル14(アルコン)は1DAYの大ヒット作「デイリーズトータルワン」と同じ発想の水のグラデーション構造を採用した2WEEKレンズ、エアグレイド(シード)は日本国内で開発・製造された高酸素透過の純国産レンズです。
この2つ、実は「うるおいの作り方」と「酸素透過率への向き合い方」で、まったく異なる個性を持っています。
この記事では、トータル14とエアグレイド(2WEEK)を「素材・含水率・Dk値・UVカット・レンズ設計・価格」など、現役検査員の視点で徹底的に比較します。
「自分にはどっちが合いそうか」——この記事を読み終わった頃には、きっとハッキリ見えてくるはずです。
この記事でわかること
- トータル14の「水のグラデーション構造」とは何か
- エアグレイドの「アクアホールドテクノロジー」とは何か
- スペック(Dk値・含水率・直径・UVカット)の比較
- それぞれの「プラスポイント」「マイナスポイント」
- レンズ設計(ポリマーナノファイバー・ソフトエッジデザイン)の違い
- 「こんな方にはトータル14」「こんな方にはエアグレイド」の判断基準
まずは基本情報を比較——スペック一覧表
最初に、2つのレンズの基本スペックを並べて見てみましょう。
トータル14 vs エアグレイド(2WEEK) スペック比較表
| 項目 | トータル 14 | エアグレイド(2WEEK) |
|---|---|---|
| メーカー | アルコン | シード |
| 素材 | シリコーンハイドロゲル | シリコーンハイドロゲル |
| 含水率 | コア55%/表面ほぼ100% | 47% |
| 酸素透過係数(Dk値) | 154 | 140 |
| 技術名 | 水のグラデーション構造+ポリマーナノファイバー | アクアホールドテクノロジー |
| 表面のやわらかさ | レンズコアの約13倍 | — |
| レンズ設計 | — | ソフトエッジデザイン |
| 中心厚 | 0.08 | 0.080mm |
| 汚れ・細菌対策 | 14日間、細菌や汚れの付着を防ぐ | — |
| ベースカーブ | 8.7mm | 8.7mm |
| UVカット | あり(Class1:UVB99%・UVA90%カット) | あり(紫外線吸収剤配合) |
| 1箱あたり枚数 | 6枚 | 6枚 |
| 乱視用 | あり | あり |
| 遠近両用 | ー | — |
| 製造国 | — | 日本(純国産) |
| 参考価格(6枚) | 3,000〜4,000円程度 | 2,970円程度 |
ゆずあんこの2つを比べるときに最初に注目してほしいのが、「うるおいへのアプローチがまったく違う」という点です。トータル14は「レンズの構造そのものを二層化する」という発想、エアグレイドは「網目構造で水分を物理的にキャッチする」という発想——どちらも独自性の高い技術ですが、目指している方向性が異なります。
「水のグラデーション構造」vs「アクアホールドテクノロジー」——うるおいの仕組みの違い
トータル14:「水のグラデーション構造」——コアと表面で含水率を変える二層設計
トータル14の核となる技術は、これまでの比較記事でもお伝えしてきた「水のグラデーション(ウォーターグラジェント)構造」という、1DAYの「トータルワン」シリーズと同じ発想の二層構造設計です。
水のグラデーション構造の特徴:
- レンズの中心部(コア)は含水率55%——適度な硬さで形状を保持し、扱いやすい
- レンズの表面は含水率ほぼ100%——涙のようなうるおいをキープ
- 表面はレンズコアの約13倍のやわらかさで、目の摩擦を感じにくい
さらに、「ポリマーナノファイバー」という、人の目の表面構造を模倣した技術がレンズ表面に水のバリアを形成し、しっかり保水。14日間、細菌や汚れの付着を防ぐとしています。
エアグレイド:「アクアホールドテクノロジー」——繊細に編まれた網目構造が水分をキャッチして逃さない
エアグレイド(2WEEK)の核となる技術は、「アクアホールドテクノロジー」という独自の構造です。
アクアホールドテクノロジーの特徴:
- 繊細に編まれたような特殊な構造を持つ高分子がレンズ内に存在
- 高分子で形成された網目が水分をキャッチして逃がさず、レンズにうるおいをキープする
- 網目から伸びた高分子鎖が水分をキャッチする仕組み
さらにエアグレイドには、「ソフトエッジデザイン」という独自のレンズ設計も搭載されています。 レンズのために新たに開発された設計で、瞳にかかる負担を抑え、角膜上での安定した動きを実現するとされています。
2つの技術の発想の違いをイメージで比較
| トータル14 (水のグラデーション構造) | エアグレイド (アクアホールドテクノロジー) |
|---|---|
| 「レンズの構造そのものを二層化し、表面だけを涙のような高含水にする」 → 「生感覚」という独自のつけ心地を14日間維持する | 「網目構造で水分そのものを物理的にキャッチして逃さない」 → 高い酸素透過率と、構造による保水力の両立を目指すアプローチ |
どちらも「2週間、安定したうるおいを保つ」という同じ目標に向けて、まったく異なる構造的アプローチを取っているのが面白いポイントです。
それぞれの「プラスポイント」と「マイナスポイント」
トータル14のプラスポイント
① 1DAYトータルワンと同じ「生感覚」を2WEEKで体験できる
水のグラデーション構造により、14日目でも「何もつけていないような」うるおいと柔らかさを実現しているとされています。
② UVカットがClass1基準(UVB99%・UVA90%)
紫外線対策が明確な数値で打ち出されており、安心感があります。
③ ポリマーナノファイバーによる14日間の汚れ・細菌対策
目の表面構造を模倣した技術により、14日間という長い期間でも汚れ・細菌の付着を防ぐ設計です。
④ 乱視用ラインナップもある
通常版の技術をそのまま継承した乱視用も展開されています。
トータル14のマイナスポイント
① Dk値・Dk/tの具体的な数値が確認しづらい
1DAY版のトータルワン(Dk/t 156)と比べて、トータル14のDk/tの明確な数値は情報として確認しづらい部分があります。購入前に最新の公式情報を確認することをおすすめします。
② 遠近両用ラインナップが確認しづらい
現時点で、トータル14に明確な遠近両用(マルチフォーカル)の展開は確認できません。
エアグレイドのプラスポイント
① Dk値140という非常に高い酸素透過率
2WEEKシリコーンハイドロゲルレンズの中でもトップクラスの数値です。 長時間装用でも角膜への酸素供給をしっかり確保したい方に向いています。
② アクアホールドテクノロジーによる独自の保水構造
網目構造で水分をキャッチする仕組みは、他にはあまり見られない独自のアプローチです。
③ ソフトエッジデザインによる装用感への配慮
瞳にかかる負担を抑え、角膜上での安定した動きを実現する設計が採用されています。
④ 純国産(Made in Nippon)という安心感
シードが日本国内で開発・製造している点は、品質を重視する方にとって安心材料になります。
⑤ UVカット機能あり
紫外線吸収剤が配合されており、紫外線対策も備えています。
エアグレイドのマイナスポイント
① 乱視用・遠近両用ラインナップが確認しづらい
現時点で、エアグレイド(2WEEK)に明確な乱視用・遠近両用の展開は確認できません。 乱視・老眼の悩みがある方は、シードの他のシリーズ(2weekピュアうるおいプラスなど)も含めて検討することをおすすめします。
② 知名度はトータル14と比べるとまだ広く知られていない場合がある
こんな方にはトータル14がおすすめ
✅ トータル14が向いている方チェックリスト
- [ ] デイリーズトータルワン(1DAY)の「生感覚」が気に入っている
- [ ] 2WEEKでコストを抑えながら、最新技術のうるおいを体験したい
- [ ] UVカットの具体的な数値(Class1基準)を重視したい
- [ ] 「何もつけていないような」装用感に憧れる
- [ ] 乱視がある・乱視用でも最新技術を試したい
トータル14は「水のグラデーション構造による生感覚」という、最新技術のうるおいを2WEEKで体験したい方に特にマッチします。
こんな方にはエアグレイドがおすすめ
✅ エアグレイドが向いている方チェックリスト
- [ ] 酸素透過率の数値を最優先したい(Dk値140)
- [ ] 純国産レンズの品質にこだわりたい
- [ ] 長時間装用が多く、目への負担を最小限にしたい
- [ ] レンズの動き・フィット感への配慮にこだわりたい
- [ ] 最新技術同士、違うアプローチのレンズを試してみたい
エアグレイドは「高酸素透過率+純国産品質+独自設計」という、酸素供給と国産品質を重視する方に特にマッチします。
「グローバルブランド」と「純国産メーカー」——技術への向き合い方の違い
この2つを比較する上で大切なのが、「世界的な大手メーカーの技術投資」と「国内メーカーの独自開発」という違いです。
トータル14(アルコン)の強み
アルコンは世界的なコンタクトレンズメーカーであり、1DAYの「デイリーズトータルワン」で培った水のグラデーション構造の技術を2WEEKにも展開しています。 グローバルな研究開発投資に裏打ちされた、最先端の二層構造技術が魅力です。
エアグレイド(シード)の強み
シードは日本国内で素材開発から生産まで一貫して行う、純国産のコンタクトレンズメーカーです。 アクアホールドテクノロジー・ソフトエッジデザインという独自の技術を、国内での研究開発体制のもとで生み出しています。
どちらの安心感を重視するか:
「グローバルな技術投資と実績」を重視するならトータル14、「国内での一貫した研究開発・製造体制」を重視するならエアグレイドという、それぞれ異なる種類の安心感があります。
酸素透過率で比較する——Dk/tとDk値、それぞれの考え方
トータル14の酸素透過率について
トータル14は水のグラデーション構造によって、表面の摩擦を大幅に軽減する設計を重視していますが、Dk/tの具体的な数値については、1DAY版のトータルワン(Dk/t 156)ほど明確に公開されている情報が確認しづらい状況です。
エアグレイドの酸素透過率について
エアグレイドはDk値140という具体的な数値を明確に打ち出しており、「息するレンズ」としての酸素透過率の高さをわかりやすくアピールしています。
酸素透過率の数値を重視して選びたい方には、エアグレイドの方が判断材料として明確というのが正直なところです。
価格・コスパで比較する
価格帯の目安(6枚入り・参考)
| レンズ名 | 1箱(6枚)の価格目安 | 2週間あたりのコスト目安 |
|---|---|---|
| トータル 14 | 3,000〜4,000円程度 | 1箱で約2週間(両眼で2箱必要) |
| エアグレイド(2WEEK) | 2,970円程度 | 1箱で約2週間(両眼で2箱必要) |
※価格は販売店・キャンペーンによって変動します。購入時は最新価格をご確認ください。
コスパの考え方
トータル14は最新技術を採用しているため、価格帯はやや高めに位置する可能性があります。 エアグレイドは高い酸素透過率を備えながら、比較的手に取りやすい価格設定になっています。
「最新の生感覚技術を試したい」という方にはトータル14、「酸素透過率と国産品質をコスパよく試したい」という方にはエアグレイドという、それぞれの強みに見合った選択肢と言えます。
2WEEKレンズだからこそ大切な「ケア用品」の選び方
2WEEKレンズは1DAYと違い、毎日のケアが品質維持に直結します。 どちらのレンズを選んでも、適切なケア用品の選択が快適さを左右します。
こすり洗いの重要性
トータル14は「14日間、細菌や汚れの付着を防ぐ」という設計ですが、それでも毎晩のこすり洗いを徹底することで、その効果をさらに引き出せます。 エアグレイドも同様に、シリコーンハイドロゲル素材ならではの油性汚れ対策として、こすり洗いを習慣にすることが大切です。
レンズケースの管理
2WEEKレンズを使う以上、レンズケースの管理も重要です。 3ヶ月ごとの交換・毎日の洗浄を心がけることで、レンズ自体の性能を十分に発揮できます。
「今使っているレンズから変える」ときのポイント
エアグレイド → トータル14に変える場合
「エアグレイドは良いけど、もっと表面のうるおい感を試したい」「1DAYのトータルワンが気に入っているので2WEEKでも同じ技術を試したい」という方は、トータル14への変更で水のグラデーション構造による生感覚を体感できる可能性があります。
トータル14 → エアグレイドに変える場合
「トータル14は良いけど、酸素透過率の数値をもっと明確に重視したい」「純国産品質を試したい」という方は、エアグレイドへの変更でDk値140という高い酸素透過率と、アクアホールドテクノロジーを体感できる可能性があります。
レンズ変更時の注意点
含水率の構造(トータル14は二層構造・エアグレイドは47%の均一構造)が異なるため、装用感に違いを感じる場合があります。 レンズを変更する際は、必ず眼科でフィッティングを確認してから切り替えることをおすすめします。
よくある質問(Q&A)——トータル14・エアグレイドのギモンを解決
Q. トータル14は1DAYのトータルワンと同じ品質ですか?
A. 同じ「水のグラデーション構造」という発想の技術を採用していますが、2WEEKという使用サイクルに合わせて14日間の耐久性・汚れ対策(ポリマーナノファイバー)が強化されています。
「同じ技術思想を持つ兄弟レンズ」とイメージするとわかりやすいです。
Q. エアグレイドは純国産とのことですが、海外製のレンズと品質に差がありますか?
A. 「国産だから優れている・海外製だから劣っている」という単純な話ではありません。
エアグレイドはシードが独自に開発した「アクアホールドテクノロジー」「ソフトエッジデザイン」という技術を搭載しており、国内での研究開発体制に基づいた品質管理がされています。 トータル14は世界的な実績と大規模な研究開発体制を持つアルコンの技術です。 どちらも一定の品質基準を満たした医療機器です。
Q. 酸素透過率を重視したいのですが、どちらがおすすめですか?
A. エアグレイドはDk値140という具体的な数値を明確に打ち出しており、酸素透過率を重視する方にとって判断しやすい情報です。
トータル14は水のグラデーション構造による快適性を重視した設計ですが、Dk/tの具体的な数値は確認しづらい部分があります。 酸素透過率の数値を最優先したい場合は、エアグレイドを基準に検討することをおすすめします。
Q. 乱視があります。どちらに乱視用がありますか?
A. トータル14には乱視用ラインナップがあります。
エアグレイド(2WEEK)には現時点で明確な乱視用の展開が確認できないため、乱視がある方はトータル14を基準に検討するか、シードの他のシリーズも含めて眼科で相談することをおすすめします。
Q. UVカットが気になります。どちらを選ぶべきですか?
A. トータル14はClass1基準(UVB99%・UVA90%カット)という具体的な数値が明記されています。
エアグレイドにもUVカット機能(紫外線吸収剤配合)はありますが、具体的なカット率を重視する場合は、トータル14の情報がわかりやすいでしょう。
まとめ:どちらも「2週間を快適に過ごす」ための優秀なレンズ
この記事でお伝えしてきたことを最後に整理します。
トータル14・エアグレイド(2WEEK) 比較まとめ
| 項目 | トータル 14 | エアグレイド(2WEEK) |
|---|---|---|
| 技術の方向性 | コア・表面で含水率を変える二層構造 | 網目構造で水分をキャッチ |
| 含水率 | コア55%/表面ほぼ100% | 47% |
| Dk値 | 確認しづらい | 140 |
| UVカット | あり(Class1:UVB99%・UVA90%) | あり |
| 乱視用 | あり | 確認しづらい |
| 製造背景 | グローバルブランド | 純国産 |
| 向いている方 | 最新の生感覚技術・UVカットの数値重視 | 酸素透過率・純国産品質重視 |
選び方の最終チェック
「乱視がある・乱視用レンズを探している」
→ トータル 14
「1DAYトータルワンの生感覚を2WEEKでコストを抑えて体験したい」
→ トータル 14
「酸素透過率の数値を最優先したい」
→ エアグレイド(2WEEK)(Dk値140)
「UVカットの具体的な数値を重視したい」
→ トータル 14(Class1:UVB99%・UVA90%)
「純国産レンズの品質にこだわりたい」
→ エアグレイド(2WEEK)
トータル14は、1DAYの大ヒット技術を2WEEKに応用した「新しい選択肢」。 エアグレイドは、国内メーカーが独自開発した「高酸素透過の純国産レンズ」。
どちらも優れたレンズなので、迷ったときは眼科で両方を試し装用してみることをおすすめします。 「2週間使い続けてみて初めて分かる違い」も多いので、できれば実際に2週間ずつ試してみるのが理想的です。
あなたにとっての「2週間ずっと快適」が、この記事を通じて見つかることを、現役検査員として心から願っています!
「トータル14の生感覚、感動しました!」「エアグレイドの酸素透過率、安心感がありました」など、ぜひ教えてくださいね💕 みなさんの声がわたしの励みになります!







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