「同じ『エアオプティクス』なのに、『EX』が付くと何が変わるの?」
コンタクトショップの売り場で、こんな疑問を持ったことはありませんか?
- 「エアオプティクスとエアオプティクスEXアクア、名前が似てるけど別物なの?」
- 「『EX』って何の略?上位互換ってこと?」
- 「2WEEKと1ヶ月、交換サイクルが違うだけ?」
- 「含水率33%と24%、結局どっちが乾燥に強いの?」
- 「『連続装用可能』ってどういうこと?」
わたしは現役のコンタクト検査員として、お客様から「このシリーズ、種類が多くてよくわからないんです」というご相談をよく受けます。
エアオプティクス(正式名称:エア オプティクス プラス ハイドラグライド)とエアオプティクスEXアクアは、どちらもアルコンが手がけるシリコーンハイドロゲル素材のレンズですが、実は交換サイクル・含水率・酸素透過率がすべて異なる、別系統のレンズなんです。
この記事では、エアオプティクスとエアオプティクスEXアクアを「交換サイクル・含水率・酸素透過率・花粉対策・連続装用の可否・価格」など、現役検査員の視点で徹底的に比較します。
「同じブランド名なのに、結局どっちを選べばいいのか」——この記事を読み終わった頃には、きっとハッキリ見えてくるはずです。
この記事でわかること
- エアオプティクスとエアオプティクスEXアクアの「立ち位置の違い」
- スペック(交換サイクル・含水率・Dk/t)の徹底比較
- それぞれの「プラスポイント」「マイナスポイント」
- 「連続装用」とは何か・どんな人に向いているか
- 花粉・PM2.5対策の有無
- 「こんな方にはエアオプティクス」「こんな方にはEXアクア」の判断基準
まずは基本情報を比較——スペック一覧表
最初に、2つのレンズの基本スペックを並べて見てみましょう。
エアオプティクス vs エアオプティクスEXアクア スペック比較表
| 項目 | エア オプティクス プラス ハイドラグライド | エア オプティクス EX アクア |
|---|---|---|
| メーカー | アルコン | アルコン |
| 交換サイクル | 2WEEK | 1ヶ月(連続装用可) |
| 素材 | シリコーンハイドロゲル(非イオン性) | シリコーンハイドロゲル |
| 含水率 | 33% | 24% |
| 酸素透過係数(Dk) | 112 | 140 |
| 酸素透過率(Dk/t) | — | 175(-3.00Dの場合) |
| 酸素流量率(裸眼比) | 約98% | 99% |
| 技術名 | スマートシールドテクノロジー+ハイドラグライドモイスチャーマトリックス | スマートシールドテクノロジー |
| 汚れ対策 | 花粉・PM2.5・タンパク汚れの付着をブロック | 化粧品などの脂質汚れ・乾燥をブロック |
| ベースカーブ | 8.6mm | 8.4mm / 8.6mm |
| UVカット | 明記しづらい | 明記しづらい |
| 1箱あたり枚数 | 6枚 | 3枚 |
| 乱視用 | あり | 確認しづらい |
| 遠近両用 | あり(マルチフォーカル) | 確認しづらい |
| 医療機器承認番号 | — | 21600BZY00383000 |
| 参考価格 | 1,670円程度〜(6枚) | 1,899円程度〜(3枚・1枚633円) |
ゆずあんこの2つを比べるときに最初に注目してほしいのが「交換サイクルと含水率の差」です。エアオプティクスは2WEEK・含水率33%、エアオプティクスEXアクアは1ヶ月(連続装用可)・含水率24%——「EX」は単なる上位モデルではなく、交換サイクル・素材設計から異なる”別シリーズだということがわかります。
「スマートシールドテクノロジー」は共通——でも「ハイドラグライド」の有無が決定的な違い
2つのレンズに共通する技術
エアオプティクス・エアオプティクスEXアクアの両方に搭載されているのが、「スマートシールドテクノロジー」です。
スマートシールドテクノロジーの特徴:
- 親水性保護膜でレンズの表面を覆い、汚れの付着・沈着をブロックする
- 非イオン性の素材を採用しているため、化粧品などの脂質汚れやレンズの乾燥もブロックする
ここまでは共通の技術ですが、エアオプティクス(通常版)にだけ追加で搭載されている技術があります。
エアオプティクスだけが持つ「ハイドラグライドモイスチャーマトリックス」
エアオプティクス(プラス ハイドラグライド)には、スマートシールドテクノロジーに加えて、「ハイドラグライドモイスチャーマトリックス」という技術が追加されています。
ハイドラグライドモイスチャーマトリックスの特徴:
- レンズの表面に涙を引き寄せて「うるおいベール」を形成する
- 「交換日まで汚れにくく、乾きにくい」というコンセプト
- 花粉・PM2.5・タンパク汚れの付着もブロック
一方、エアオプティクスEXアクアには:
このハイドラグライド機能の明記がなく、スマートシールドテクノロジーのみで汚れ・乾燥対策を行う設計になっています。
2つの技術構成の違いをイメージで比較
| エアオプティクス (2WEEK) | エアオプティクスEXアクア (1ヶ月・連続装用可) |
|---|---|
| 「スマートシールド(汚れブロック)+ハイドラグライド(うるおい引き寄せ)」 → 汚れ対策とうるおい、両方を意識した設計 | 「スマートシールド(汚れブロック)のみ、酸素透過率を最大限に高める設計」 → シンプルに「酸素をしっかり届けること」を最優先にした設計 |
つまり「EX」は「うるおい機能を簡略化する代わりに、酸素透過率と連続装用という別の強みを追求したシリーズ」というのが正しい理解です。
それぞれの「プラスポイント」と「マイナスポイント」
エアオプティクスのプラスポイント
① 花粉・PM2.5・タンパク汚れをブロックする独自設計
ハイドラグライドモイスチャーマトリックスによって、汚れの付着・沈着を防ぐという明確な機能性があります。
② 乱視用・遠近両用の両方が充実
エア オプティクス プラス ハイドラグライド 乱視用・マルチフォーカルとして展開されています。
③ 非常にコスパが良い価格帯
価格.comの参考価格では、6枚あたり1,670円程度(1枚あたり278円程度)という、コスパの良さが魅力です。
④ 2WEEKという交換サイクルでの管理のしやすさ
1ヶ月よりも短い交換サイクルのため、レンズの清潔さを保ちやすいという考え方もあります。
エアオプティクスのマイナスポイント
① Dk値112——EXアクア(140)と比べると数値はやや低め
酸素透過率の数値だけで見ると、EXアクアに軍配が上がります。
② 連続装用には対応していない
エアオプティクスEXアクアのプラスポイント
① Dk/t 175・酸素流量率99%という非常に高い酸素透過率
裸眼時の99%の酸素を角膜に届けるとされ、長時間装用でも目の負担を軽減する設計です。 日本で初めてシリコーンハイドロゲル素材を採用したレンズとしての実績もあります。
② 「連続装用可能」という大きな特徴
眼科医の判断のもとで、装用したまま眠ることができる「連続装用」に対応しています。 ただし連続装用が可能かどうかは個人差があり、必ず眼科医の判断が必要です。
③ 1ヶ月交換でレンズ交換日がわかりやすい
「交換日がわかりやすく使い方もストレスフリー」という設計コンセプトです。
④ 長期間使用しているユーザーからの高い評価
価格.comのレビューでも「10年以上使用しています。このコンタクトは、乾きにくくつけてることを忘れてしまう事もあります」「エアオプティクスを使いだして半年になりました。他社のものは期限近づくと、目がゴロゴロしたりしてましたが、こちらのはそれが感じられません」といった、長期的な満足度の高い声が多く見られます。
エアオプティクスEXアクアのマイナスポイント
① 含水率24%——エアオプティクス(33%)よりさらに低い
低含水レンズに慣れていない方は、最初に「しっかりした・硬め」の感触を感じることがあります(これは欠点ではなく特性です)。
② ハイドラグライドのうるおい引き寄せ機能がない
通常版のエアオプティクスと比べると、表面のうるおい機能はシンプルな設計です。
③ 乱視用・遠近両用ラインナップが確認しづらい
近視用・遠視用が中心のラインナップとなっています。
④ 1箱3枚入りで、6枚入りのエアオプティクスより1回あたりの購入枚数が少ない
こんな方にはエアオプティクスがおすすめ
エアオプティクス(2WEEK)が向いている方チェックリスト
- [ ] 花粉症・ハウスダストアレルギーがある
- [ ] PM2.5や大気汚染が気になる地域に住んでいる
- [ ] 乱視・老眼の両方に対応したラインナップから選びたい
- [ ] コスパの良い2WEEKレンズを探している
- [ ] 連続装用ではなく、毎日きちんと外して眠りたい
エアオプティクスは「花粉・PM2.5対策+ラインナップの幅広さ+コスパ」という、総合的なバランスを重視する方に特にマッチします。
こんな方にはエアオプティクスEXアクアがおすすめ
エアオプティクスEXアクアが向いている方チェックリスト
- [ ] 酸素透過率の数値を最優先したい(Dk/t 175)
- [ ] シフト勤務などで長時間つけっぱなしになりがち
- [ ] 眼科医に相談の上で連続装用を検討したい
- [ ] 1ヶ月という交換サイクルで管理したい
- [ ] レンズ交換日を忘れがちなので、シンプルに管理したい
エアオプティクスEXアクアは「高い酸素透過率+連続装用の可能性」という、長時間装用・装用管理のシンプルさを重視する方に特にマッチします。
「連続装用」とは何か——EXアクアだけの大きな特徴
エアオプティクスEXアクアの大きな特徴のひとつが、「連続装用が可能」という点です。
連続装用とは
通常、コンタクトレンズは就寝前に外すことが基本ですが、「連続装用」とは装用したまま眠ることができる装用方法のことです。 エアオプティクスEXアクアは、高い酸素透過率(Dk/t 175)によって、装用したまま眠っても角膜への酸素供給を維持しやすい設計になっています。
連続装用には必ず眼科医の判断が必要
重要な注意点:
連続装用が可能かどうかは個人差が大きく、必ず眼科医の診察を受けた上で判断する必要があります。 「眼科医に、連続装用が可能な目の状態であるかを必ず診ていただく必要がある」とされており、自己判断での連続装用は避けてください。
「終日装用」として使うことももちろん可能
連続装用に不安がある方・眼科医から推奨されなかった方でも、エアオプティクスEXアクアを通常の終日装用(毎日外して眠る)として使うことはもちろん可能です。 高い酸素透過率というメリットは、終日装用でも十分に活かせます。
花粉・PM2.5対策で比較する——ハイドラグライドの有無が分かれ目
この2つのレンズを花粉・PM2.5対策という観点で比較してみましょう。
エアオプティクスの「ハイドラグライドモイスチャーマトリックス」の強み
エアオプティクス(通常版)は公式に「花粉やPM2.5、タンパク質などの汚れの付着・沈着をブロック」すると明記されています。
エアオプティクスEXアクアでの花粉対策について
エアオプティクスEXアクアにもスマートシールドテクノロジーによる脂質汚れ・乾燥対策はありますが、「花粉・PM2.5を物理的にブロックする」という機能性の明記は確認できません。
花粉対策を最優先するなら、通常版のエアオプティクスの方が「花粉・PM2.5対策」を明確に訴求しているという点は、選択の重要な判断材料になります。
ケア用品の選び方——どちらもクリアケアがおすすめ
アルコン公式のFAQでも、「エア オプティクスシリーズすべて」に共通する案内として、こすり洗いだけでなく消毒効果の高い過酸化水素タイプのケア用品(エーオーセプト クリアケア)が推奨されています。
MPS(マルチパーパスソリューション)も使用可能ですが、目には個人差があるため、眼科医に相談の上で選ぶことが推奨されています。
どちらのレンズを選ぶ場合も、毎日の正しいケアが快適な装用を続けるための基本です。
価格・コスパで比較する
価格帯の目安(参考)
| レンズ名 | 1箱の価格目安 | 1枚あたりの価格目安 |
|---|---|---|
| エア オプティクス プラス ハイドラグライド(6枚) | 1,670円〜程度 | 約278円〜 |
| エア オプティクス EX アクア(3枚) | 1,899円〜程度 | 約633円 |
※価格は販売店・キャンペーンによって変動します。購入時は最新価格をご確認ください。
コスパの考え方
1枚あたりの価格で見ると、エアオプティクスの方が低くなりますが、交換サイクルが異なる(2WEEK vs 1ヶ月)ため、単純な1枚あたりの比較だけでは判断できません。
実際の使用期間で考えると、エアオプティクスEXアクアは1枚で1ヶ月使うため、月あたりのコストで比較することが大切です。
「今使っているレンズから変える」ときのポイント
エアオプティクス → エアオプティクスEXアクアに変える場合
「エアオプティクスは良いけど、もっと酸素透過率の高いレンズを試したい」「1ヶ月交換でシンプルに管理したい」という方は、エアオプティクスEXアクアへの変更で高い酸素透過率と交換サイクルの管理しやすさを得られます。 ただし含水率がさらに低くなる(33%→24%)ため、最初は装用感の違いを感じる可能性があります。
エアオプティクスEXアクア → エアオプティクスに変える場合
「EXアクアは良いけど、花粉・PM2.5対策も重視したい」「乱視用・遠近両用も検討したい」という方は、エアオプティクスへの変更でハイドラグライド機能とラインナップの幅広さを得られます。
レンズ変更時の注意点
交換サイクルが異なるレンズへの変更は、装用管理の習慣も変える必要があります。 レンズを変更する際は、必ず眼科でフィッティングを確認してから切り替えることをおすすめします。
よくある質問(Q&A)——エアオプティクス・EXアクアのギモンを解決
Q. 「EX」というのは上位モデルという意味ですか?
A. 単純な「上位互換」ではなく、別の方向性を持つシリーズという理解が正確です。
エアオプティクスEXアクアは酸素透過率と連続装用の可能性を最優先にした1ヶ月タイプ、エアオプティクス(通常版)は花粉・PM2.5対策とラインナップの幅広さを重視した2WEEKタイプという、それぞれ異なる強みを持っています。
Q. 連続装用は誰でもできますか?
A. いいえ、連続装用が可能かどうかは個人差が大きく、必ず眼科医の診察を受けて判断する必要があります。
自己判断で連続装用を行うことは避け、必ず眼科医に相談してください。
Q. 花粉症がひどいのですが、どちらを選ぶべきですか?
A. 花粉・PM2.5対策を明確に訴求しているのは、通常版のエアオプティクス(ハイドラグライドモイスチャーマトリックス搭載)です。
花粉症対策を重視する場合は、エアオプティクスを基準に検討することをおすすめします。
Q. シフト勤務で長時間つけっぱなしになりがちです。どちらが向いていますか?
A. エアオプティクスEXアクアは「シフト勤務で長時間つけっぱなし」という悩みに応える設計として案内されており、高い酸素透過率(Dk/t 175)が長時間装用の負担軽減に役立つとされています。
長時間装用が多い方には、EXアクアが選択肢として有力です。
Q. 乱視があります。どちらにすればいいですか?
A. エアオプティクス(通常版)には乱視用ラインナップがあります。
エアオプティクスEXアクアには現時点で明確な乱視用の展開が確認できないため、乱視がある方はエアオプティクスを基準に検討することをおすすめします。
まとめ:「同じアルコンでも別シリーズ」。交換サイクルと装用スタイルで選ぼう
この記事でお伝えしてきたことを最後に整理します。
エアオプティクス・エアオプティクスEXアクア 比較まとめ
| 項目 | エア オプティクス | エア オプティクス EX アクア |
|---|---|---|
| 交換サイクル | 2WEEK | 1ヶ月(連続装用可) |
| 含水率 | 33% | 24% |
| 酸素透過率 | Dk値112 | Dk/t 175 |
| ハイドラグライド機能 | あり | なし |
| 花粉・PM2.5対策 | 明確に訴求あり | 明確な訴求はなし |
| 乱視用・遠近両用 | あり | 確認しづらい |
| 向いている方 | 花粉・汚れ対策・ラインナップ重視 | 酸素透過率・連続装用・シンプル管理重視 |
選び方の最終チェック
「花粉症・PM2.5対策をコンタクトでもしたい」
→ エア オプティクス(プラス ハイドラグライド)
「酸素透過率を最優先したい・長時間装用が多い」
→ エア オプティクス EX アクア(Dk/t 175)
「乱視用・遠近両用の選択肢が欲しい」
→ エア オプティクス
「眼科医と相談して連続装用を検討したい」
→ エア オプティクス EX アクア
「1ヶ月という交換サイクルでシンプルに管理したい」
→ エア オプティクス EX アクア
エアオプティクスは「花粉・PM2.5対策とラインナップの幅広さ」、エアオプティクスEXアクアは「高い酸素透過率と連続装用の可能性」という、同じアルコンブランドでも、まったく異なる強みを持つ2つのレンズでした。
迷ったときは、ぜひ眼科で両方を試し装用してみることをおすすめします。 特に連続装用を検討している方は、必ず眼科医に相談しながら進めてください。
あなたにとっての「ちょうどいいエアオプティクス」が、この記事を通じて見つかることを、現役検査員として心から願っています!
「エアオプティクスにしてから花粉の時期が楽になりました!」「EXアクアの酸素透過率、長時間勤務でも安心です」など、ぜひ教えてくださいね💕 みなさんの声がわたしの励みになります!














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