「高性能な1DAYシリコーンHGを選ぶなら、トータルワンかプレシジョンワンか——どっちがいいの?」
シリコーンHGの中で「より良いものを選びたい」と調べると、この2つが候補に並びます。
- 「実は同じアルコンのシリーズって聞いたけど、それなら何が違うの?」
- 「ウォーターグラジェントの生感覚(トータルワン)とスマートサーフェスのとろけるうるおい(プレシジョンワン)、どちらが体感できる差が大きいの?」
- 「Dk/t 156とDk/t 100、この差って実際に感じる?」
- 「Class1 UVカックを持っているのはどちら?」
- 「価格差は年間でどれくらい出るの?」
わたしは現役のコンタクト検査員として、「高性能な1DAYを選びたい」という相談でこの2つを比較することがあります。
最初にお伝えしておくと——この2つは実は同じアルコン(日本アルコン)が展開する兄弟シリーズです。 「高性能な最新技術(トータルワン)」と「コスパの良い先端技術(プレシジョンワン)」というポジショニングの違いがあります。
デイリーズトータルワン(アルコン)はウォーターグラジェント構造とDk/t 156で「生感覚フラッグシップ」、プレシジョンワン(アルコン)はスマートサーフェスとClass1 UVカック・90枚コスパで「先端技術をコスパよく使う」という個性を持つ2シリーズです。
まず確認——同じアルコンの2シリーズ、何が違う?
| 項目 | デイリーズ トータル ワン | プレシジョン ワン |
|---|---|---|
| メーカー | アルコン | アルコン |
| 位置づけ | フラッグシップ | コスパ先端技術 |
| 技術名 | ウォーターグラジェント構造+スマーティアーズ™ | スマートサーフェステクノロジー |
| 含水率の構造 | コア33%/表面80%以上(二層構造) | 51%(表層80%以上) |
| Dk/t(酸素透過率) | 156 | 100 |
| UVカット | なし | あり(Class1:UV-A96%・UV-B99%以上) |
| 「つけていない感覚」 | 90%以上が生感覚を実感(欧州) | |
| BC | 8.5mm / 8.8mm | 8.3mm / 8.7mm |
| 90枚入り | あり | あり |
| 乱視用 | あり | あり |
| 遠近両用 | あり | |
| 参考価格(30枚) | 4,000〜5,500円程度 | 2,500〜3,500円程度 |
ゆずあん両方「表層80%以上の高含水」という共通点があって驚く方も多いかもしれません。ただし「コア33%・表面80%以上の二層構造(トータルワン)」と「均一51%の表面だけ80%以上(プレシジョンワン)」では設計思想がまったく違います。またClass1 UVカックを持つのはプレシジョンワンだけという逆転もあります。
うるおい技術の違い——「生感覚の二層設計」vs「とろけるうるおいクッション」
トータルワン:「ウォーターグラジェント構造」——コアと表面を変えて生感覚を実現
トータルワンの核技術は「ウォーターグラジェント(水のグラジェント)構造」です。
- コア(内部):含水率33%——適度な硬さで形状保持・扱いやすい
- 表面:含水率80%以上(ほぼ100%)——涙そのものに近い状態
- スマーティアーズ™テクノロジー:涙液成分フォスファチジルコリンを配合
- 欧州先行調査で90%以上が「まるで何もつけていないような感覚」と回答
「生感覚」の本質は「目に触れる表面部分が限りなく涙に近いため、レンズと目の境界が消える」という感覚から来ています。
プレシジョンワン:「スマートサーフェステクノロジー」——表面に高含水クッション層を追加する
プレシジョンワンの核技術は「スマートサーフェステクノロジー」です。
- レンズ本体(含水率51%)の表面を含水率80%以上で包む設計
- 「つけた瞬間のとろけるようなうるおいクッション」という体験
- まばたきのたびにまぶたとレンズの摩擦を最小限に抑える
2つの「表面80%以上」の違い:
| トータルワン | プレシジョンワン |
|---|---|
| 「コア33% → 表面ほぼ100%という大きなグラジェント変化」 「涙そのものに限りなく近い表面」→ 生感覚 | 「均一51% → 表面80%以上という追加コーティング」 「とろけるうるおいクッション」→ 快適なうるおい感 |
Dk/t 156 vs 100——高性能1DAYとしての酸素透過率の差
| レンズ | Dk/t |
|---|---|
| デイリーズ トータル ワン | 156 |
| プレシジョン ワン | 100 |
Dk/t 100以上のレンズは実用上の酸素供給に問題はないとされていますが、Dk/t 156は業界最高水準です。
「高性能1DAY」として選ぶなら:
Dk/tという数値的な観点では、156のトータルワンが100のプレシジョンワンより優位です。
UVカット——Class1基準はプレシジョンワンだけ
| 機能 | トータルワン | プレシジョンワン |
|---|---|---|
| UVカット | なし | Class1(UV-A96%・UV-B99%以上) |
高性能として逆転があるのがUVカットです。 より数値的に明確なClass1基準のUVカットを持つのはプレシジョンワンです。
プラスポイント・マイナスポイン高水準の酸素透過率
「高性能1DAY」として最も高い酸素透過性の数値を持ちます。
② 90%以上が生感覚を実感——業界随一の装用感データ
③ 遠近両用(マルチフォーカル)ラインナップがある
老眼が気になる方まで、同じ技術で対応できます。
④ 乱視用ラインナップがある
トータルワンのマイナスポイント
① 価格が高め——年間コストが最も大きい
② Class1 UVカックの明確な認定がプレシジョンワンほど明示されていない
プレシジョンワンのプラスポイント
① Class1 UVカック(UV-A96%・UV-B99%以上)——UVカックの最高基準が明確
② 価格がトータルワンよりかなり安め——高性能レンズのコスパ最強設定
③ BC8.3mm——トータルワンにない小さいBCの選択肢
④ 90枚入り×Class1 UVカック——安全と経済性を両立
プレシジョンワンのマイナスポイント
① Dk/t 100——トータルワン(156)より低い
② 「生感覚(90%以上が実感)」は体験できない
③ 遠近両用ラインナップが確認しづらい
こんな方にはトータルワンがおすすめ
高性能1DAYとしてトータルワンが向いている方:
- 「90%以上が生感覚を実感した」という装用感を体験したい
- Dk/t 156という業界最高数値を高性能の基準にしたい
- 老眼が気になり始め遠近両用も将来的に視野に
- 「コンタクトジプシーから完全に卒業したい・これが最後のレンズ」
- 価格より装用感の質を最優先する
こんな方にはプレシジョンワンがおすすめ
高性能1DAYとしてプレシジョンワンが向いている方:
- Class1という最高基準のUVカットを求める
- 「高性能レンズをコスパよく使いたい」(年間コスト差が大きい)
- 90枚入りまとめ買いで更なるコスト削減を狙いたい
- BC8.3mmが合う目の形状
- 「とろけるうるおいクッション」という装用感が気になる
年間コスト差——同じアルコンでこれだけ違う
| レンズ | 1箱(30枚)の価格 | 年間コスト目安(両眼) |
|---|---|---|
| デイリーズ トータル ワン | 4,750円(中間値) | 約114,000円 |
| プレシジョン ワン | 3,000円(中間値) | 約72,000円 |
→ 年間で約42,000円、月あたり約3,500円の差。
「月3,500円で生感覚(90%実感)とDk/t 156を得るか(トータルワン)」か「Class1 UVカックとコスパを最優先(プレシジョンワン)」か——同じアルコン製品でありながら、この価格差があります。
まとめ:「生感覚のフラッグシップ」か「Class1 UVコスパの先端技術」か
| 比較ポイント | トータル ワン | プレシジョン ワン |
|---|---|---|
| 技術 | ウォーターグラジェント(生感覚) | スマートサーフェス(とろけるうるおい) |
| Dk/t | 156 | 100 |
| UVカット | なし | Class1(UV-A96%・UV-B99%以上) |
| 遠近両用 | あり | |
| 生感覚実感率 | 90%以上(欧州) | |
| 年間コスト目安 | 約114,000円 | 約72,000円 |
選び方のポイント
「生感覚・Dk/t 156・遠近両用対応・装用感最優先」
→ デイリーズ トータル ワン(フラッグシップ)
「Class1 UV・コスパ先端技術・90枚まとめ買い・BC8.3mm」
→ プレシジョン ワン(コスパ先端技術)
同じアルコンのレンズですが、「何を高性能の基準にするか」によって答えが変わります。
「装用感の質を最高に」ならトータルワン、「性能とコスパの両立」ならプレシジョンワン——どちらも眼科でのトライアルを通じて実際の感触を確認してから選ぶことをおすすめします。
あなたにとっての「1日中快適な高性能コンタクト」が見つかることを、現役検査員として心から願っています!
「トータルワンの生感覚、本当につけているのを忘れます!」「プレシジョンワンのClass1 UVカック+コスパ、これが最高の組み合わせ」など、ぜひX教えてくださいね💕









