「デイリーズシリーズで揃えたいけど、アクティブとトータルワン、何がどう違うの?」
アルコンのデイリーズシリーズを調べていると、必ずこのペアで迷うことになります。
- 「どちらも同じアルコンのデイリーズシリーズなのに、価格が全然違う理由って何?」
- 「Dk/t 26とDk/t 156、この差って体感できるものなの?」
- 「デイリーズアクティブって、旧デイリーズアクアコンフォートプラスと同じって聞いたけど、何が変わったの?」
- 「ウォーターグラジェント構造って、高含水69%と何が違うの?」
- 「年間コストにするとどれくらい差が出るの?」
わたしは現役のコンタクト検査員として、「アルコンのレンズにしようと思うんですが……」という相談をいただくたびに、この2つの違いをよく聞かれます。
デイリーズアクティブ(アルコン)は2024年10月に「デイリーズアクアコンフォートプラス」から名称変更・増量されたレンズで、非シリコーンの高含水(69%)とトリプルモイスチャーテクノロジーが特徴のコスパ重視1DAY。
デイリーズトータルワン(アルコン)はウォーターグラジェント(水のグラデーション)構造という世界初の二層設計で「生感覚」を実現したフラッグシップ1DAYです。
この2つ、同じアルコンのデイリーズシリーズでありながら、素材カテゴリ・含水率の設計思想・酸素透過率・価格帯がまったく違うという、比較するほど個性の差が際立つ組み合わせです。
この記事では、デイリーズアクティブとデイリーズトータルワンを「素材・含水率の設計・酸素透過率・汚れ対策・乱視用・年間コスト差」など、現役検査員の視点で徹底的に比較します。
「アルコンのデイリーズ、どちらを選べばいいのか」——この記事を読み終わった頃には、答えが見えてくるはずです。
この記事でわかること
- デイリーズアクティブの「PVA素材+トリプルモイスチャーテクノロジー」とは何か
- デイリーズトータルワンの「ウォーターグラジェント構造+スマーティアーズ™テクノロジー」とは何か
- Dk/t 26とDk/t 156という「約6倍の差」が何を意味するか
- 「デイリーズアクティブ=デイリーズアクアコンフォートプラス」という背景
- 年間コストにするとどれくらい差が出るのか
- 「こんな方にはアクティブ」「こんな方にはトータルワン」の判断基準
まずは基本情報を比較——スペック一覧表
最初に、2つのレンズの基本スペックを並べて見てみましょう。
デイリーズアクティブ vs デイリーズトータルワン スペック比較表
| 項目 | デイリーズ アクティブ | デイリーズ トータル ワン |
|---|---|---|
| メーカー | アルコン(日本アルコン) | アルコン(日本アルコン) |
| 前身製品 | デイリーズアクアコンフォートプラス(2024年10月に名称変更・増量) | — |
| 素材 | 非シリコーンハイドロゲル(PVA:ポリビニルアルコール) | シリコーンハイドロゲル(delefilcon A) |
| うるおい技術 | トリプルモイスチャーテクノロジー | ウォーターグラジェント構造+スマーティアーズ™テクノロジー |
| 含水率 | 69%(均一) | コア33%/表面80%以上(二層構造) |
| Dk/t(酸素透過率) | 26 | 156 |
| 汚れ対策 | 汚れにくい非イオン性素材 | — |
| ベースカーブ | 8.7mm | 8.5mm / 8.8mm |
| 直径(DIA) | 14.0mm | 14.1mm |
| 着色 | ライトブルー(目視確認用) | — |
| UVカット | なし | あり |
| 1箱あたり枚数 | 35枚/100枚 | 30枚/90枚 |
| 乱視用 | あり(デイリーズアクアコンフォートプラストーリック) | あり |
| 遠近両用 | あり(マルチフォーカル) | あり(マルチフォーカル) |
| 医療機器承認番号 | 21000BZY00068000 | — |
| 参考価格 | 1,323円程度(35枚)〜(1枚あたり約37.8円) | 4,000〜5,500円程度(30枚) |
ゆずあん最初に驚くのが「Dk/tの差」です。デイリーズアクティブがDk/t 26、デイリーズトータルワンがDk/t 156——約6倍もの差があります。これは素材カテゴリ(非シリコーン vs シリコーンHG)の違いから生まれるものです。また「含水率69%(均一)」と「コア33%・表面80%以上(二層構造)」という設計の根本的な違いも、この2つを比較する核心ポイントです。
「デイリーズアクティブ」って、旧製品と何が違うの?
まず多くの方が気になるのが、この製品の背景についてです。
「デイリーズアクアコンフォートプラス」→「デイリーズアクティブ」への変更点
2024年10月1日より、「デイリーズアクアコンフォートプラス」は同規格のまま「デイリーズアクティブ」に一本化されました。この際、パッケージの枚数が増量され、コストパフォーマンスが向上しています。
つまり:
- スペック・品質はまったく同じ
- 名称のみ変更
- 1箱あたりの枚数が30枚→35枚(バリューパック90枚→100枚)に増量
- 実質的にコスパが向上
「デイリーズアクティブって聞いたことないけど大丈夫?」という方は安心してください。 数十年の歴史を持つデイリーズシリーズの正統後継製品です。
「トリプルモイスチャーテクノロジー」vs「ウォーターグラジェント構造」——うるおいの哲学がまったく違う
デイリーズアクティブ:「PVA素材+トリプルモイスチャーテクノロジー」——3重のうるおいで包む
デイリーズアクティブの核となる技術は、独自素材「PVA(ポリビニルアルコール)」と「トリプルモイスチャーテクノロジー」の組み合わせです。
PVA素材の特徴:
約70%が水分で構成されている”PVA(ポリビニルアルコール)”というアルコン独自のうるおい素材です。 指の上で形状をしっかりキープするので型くずれしにくく、装着しやすいレンズです。
トリプルモイスチャーテクノロジーの3要素:
- PVA素材(レンズ自体):約70%が水分で構成されたうるおい素材
- 保存液うるおい成分①(まばたきモイスチャー):まばたきのたびにうるおいをいきわたらせる
- 保存液うるおい成分②:さらなるうるおいをサポート
非イオン性素材のメリット:
メイク汚れやほこり、花粉など、レンズの表面は汚れやすい環境にあります。汚れにくい非イオン性素材が、クリアな視界を保ちます。
デイリーズトータルワン:「ウォーターグラジェント構造」——コアと表面で含水率を変える世界初の二層設計
デイリーズトータルワンの核となる技術は、これまでの比較記事でもお伝えしてきた「ウォーターグラジェント(水のグラデーション)構造」という、世界初の二層構造設計です。
水のグラデーション構造の特徴:
- レンズの中心部(コア)は含水率33%——適度な硬さで形状を保持し、扱いやすい
- レンズの表面は含水率80%以上(ほぼ100%に近い)——涙のようなうるおいをキープ
- まるで何もつけていないような「生感覚」を実現
さらに「スマーティアーズ™テクノロジー」により、涙液にも含まれる成分「フォスファチジルコリン」をレンズに配合。ヨーロッパでの先行調査では、90%以上の人が「まるで何もつけていないような感覚」と評価したというデータもあります。
2つの技術の発想の違いをイメージで比較
| デイリーズアクティブ (トリプルモイスチャー) | デイリーズトータルワン (ウォーターグラジェント) |
|---|---|
| 「PVAという独自高含水素材(69%)+2つの保存液成分で3重にうるおいを重ねる」 → 「たっぷりの水分で包む」コスパを追求したアプローチ | 「コアと表面で含水率を変え、表面だけを涙そのもののようにする」 → 「どこに水分を置くか」という設計で生感覚を生み出す先端アプローチ |
「Dk/t 26」と「Dk/t 156」——約6倍の差が意味すること
デイリーズアクティブのDk/t 26
非シリコーン素材のPVAは、水分を介して酸素を届ける仕組みです。 含水率69%という高含水が酸素透過性を支えていますが、Dk/t 26という数値は非シリコーン系の中でも低めの部類に入ります。
「終日装用の目安(24.1Dk/L以上)」という基準に照らすと、この数値は注意が必要な水準です。
デイリーズトータルワンのDk/t 156
シリコーンHG素材はシリコーン自体が酸素を通すため、含水率に依存せず高い酸素透過率を実現できます。 Dk/t 156という数値は、1DAYレンズの中でもトップクラスです。
この差は実際にどう影響するか
| 装用スタイル | アクティブ | トータルワン |
|---|---|---|
| 8時間以内の短時間装用 | ◯ 問題になりにくい | ◎ 十分すぎる |
| 10時間以上の長時間装用 | △ 注意が必要 | ◎ 安心 |
| PC・スマホ長時間使用 | △ 乾燥も重なりやすい | ◎ 快適 |
それぞれの「プラスポイント」と「マイナスポイント」
デイリーズアクティブのプラスポイント
① 圧倒的なコスパの良さ
35枚あたり1,323円(1枚あたり37.8円)</cite>という、1DAYレンズの中でも特にコスパの良い価格設定です。
② 「PVA素材」という独自の高含水素材
コンタクトレンズ業界でアルコンのみが採用するPVAという素材で、69%という高含水を実現しています。
③ 指の上で崩れにくい形状キープ力
指の上で形状をしっかりキープするので型くずれしにくく、装着しやすいレンズです。コンタクトレンズの取り扱いに不慣れな方にもおすすめです。 これはコンタクト初心者にとって嬉しいポイントです。
④ 汚れにくい非イオン性素材
メイク汚れ・花粉・ほこりが付着しにくい設計です。
⑤ 乱視用・遠近両用ラインナップがある
⑥ 2024年改定で35枚入りに増量
同じ品質のまま枚数が増えたことで、実質的にコスパがさらに向上しました。
デイリーズアクティブのマイナスポイント
① Dk/t 26という低い酸素透過率
長時間装用(10時間以上)が多い方には特に注意が必要です。
② UVカット機能なし
屋外活動が多い方は、別途サングラスでの紫外線対策が必要です。
③ 高含水(69%)ゆえの蒸発しやすさ
長時間装用や乾燥した環境では、水分蒸発による乾燥感が出やすい場合があります。
デイリーズトータルワンのプラスポイント
① 「生感覚」という唯一無二の体験
ウォーターグラジェント構造が生み出す「まるで何もつけていないような感覚」は、他のレンズでは代替しにくい独自体験です。
② Dk/t 156という業界最高水準の酸素透過率
長時間装用でも安心の、業界トップクラスの酸素透過率です。
③ UVカット機能あり
アクティブにはないUVカット機能が搭載されています。
④ 乱視用・遠近両用ラインナップが充実
デイリーズトータルワンのマイナスポイント
① 価格帯が非常に高め
アクティブとの年間コスト差は非常に大きくなります。
② 「生感覚」に慣れると他のレンズが物足りなく感じることがある
良い意味での「沼」になることも……。
こんな方にはデイリーズアクティブがおすすめ
✅ デイリーズアクティブが向いている方チェックリスト
- [ ] コンタクト代をできるだけ抑えたい
- [ ] 装用時間が比較的短め(8時間以内)
- [ ] はじめてのコンタクト、扱いやすいレンズが安心
- [ ] 高含水(69%)のみずみずしいつけ心地が好き
- [ ] 汚れにくい非イオン性素材が欲しい
デイリーズアクティブは「コスパと手軽さを重視する方、コンタクト初心者」に特にマッチします。
こんな方にはデイリーズトータルワンがおすすめ
✅ デイリーズトータルワンが向いている方チェックリスト
- [ ] 「まるで何もつけていないような感覚」を体験してみたい
- [ ] 長時間装用(10時間以上)が多い
- [ ] PC・スマホを長時間使う、乾燥が強い悩みがある
- [ ]「コンタクトジプシー」から卒業したい
- [ ] 最高水準の酸素透過率とUVカットを1枚で済ませたい
デイリーズトータルワンは「装用感の質と酸素供給を最優先する方、乾燥に悩んでいる方」に特にマッチします。
年間コストで比較する——その差はどれくらいか
年間コストのシミュレーション(両眼・毎日使用の場合)
| レンズ名 | 1箱あたりの価格目安 | 年間必要な箱数(両眼) | 年間コスト目安 |
|---|---|---|---|
| デイリーズ アクティブ(35枚) | 1,323円程度 | 約21箱(各目10.5箱) | 約27,783円 |
| デイリーズ トータル ワン(30枚) | 4,750円程度(中間値) | 約24箱(各目12箱) | 約114,000円 |
→ 年間で約86,000円以上の差が出る計算になります。
月あたりに換算すると約7,200円の差。 「月7,200円で『生感覚』とDk/t 156の安心感を買うかどうか」——これがこの比較の本質的な問いです。
ただし100枚入りのバリューパックを活用することで、アクティブの年間コストはさらに下がります。
「UVカットの有無」という見落としがちな差
デイリーズアクティブ:UVカットなし
デイリーズアクティブ(旧デイリーズアクアコンフォートプラス)にはUVカット機能がありません。 屋外活動が多い方は、別途UVカット機能付きサングラスとの併用が必要になります。
デイリーズトータルワン:UVカットあり
デイリーズトータルワンにはUVカット機能が搭載されており、紫外線対策もレンズ1枚でカバーできます。
→ あわせて読みたい:[UVカット付きコンタクトって本当に効果があるの?紫外線と目のダメージ・正しい選び方を現役検査員が解説します]
「今使っているレンズから変える」ときのポイント
デイリーズトータルワン → デイリーズアクティブに変える場合
「コスト削減を検討している」という方は、アクティブへの変更で年間約86,000円のコスト削減が期待できます。
注意すべき変化:
- 「生感覚」はなくなります
- 酸素透過率がDk/t 156→26に大幅に下がります
- 長時間装用の方は特に注意が必要です
- UVカット機能がなくなるため、別途対策が必要です
デイリーズアクティブ → デイリーズトータルワンに変える場合
「もっと装用感の質を求めたい」「長時間装用が増えた」という方は、トータルワンへの変更で生感覚と高い酸素透過率を得られます。
よくある質問(Q&A)——アクティブ・トータルワンのギモンを解決
Q. デイリーズアクティブって、旧デイリーズアクアコンフォートプラスと本当に同じですか?
A. <cite index=”3-1″>「デイリーズアクアコンフォートプラス」は同規格のまま「デイリーズアクティブ」に一本化されました。
スペック・品質はまったく同じで、名称の変更と枚数の増量のみが変更点です。安心してご使用いただけます。
Q. Dk/t 26で長時間装用してもいいですか?
A. Dk/t 26という数値は非シリコーン系の中でも低めであり、長時間装用(10時間以上)には注意が必要です。
どうしても長時間装用が必要な方は、定期的に眼科で目の状態を確認しながら使用することをおすすめします。 または、デイリーズトータルワンのような高Dk/tのレンズへの切り替えを検討してください。
Q. デイリーズアクティブにUVカット機能はありますか?
A. デイリーズアクティブ(旧デイリーズアクアコンフォートプラス)にはUVカット機能はありません。
UVカットを求める方はデイリーズトータルワン、またはUVカット機能付きの別のレンズを選ぶことをおすすめします。
Q. 「生感覚」って、どんな人がいちばん体感できますか?
A. 「今使っているレンズでコンタクトをつけている感覚が気になる」「夕方になると異物感・乾燥感が強い」という方が、デイリーズトータルワンに変えたときの違いを最も体感しやすいです。
眼科でのトライアルを通じて確認してみることをおすすめします。
Q. はじめてのコンタクトにはどちらがいいですか?
A. コスト面・扱いやすさ(形状キープ)・指の上で崩れにくいという点から、デイリーズアクティブの方が入門として選びやすいです。
長時間装用が想定される場合は眼科で相談しながら選んでください。
まとめ:「コスパと手軽さ」と「生感覚と安心の酸素供給」、何を重視するかで選ぼう
この記事でお伝えしてきたことを最後に整理します。
デイリーズアクティブ・デイリーズトータルワン 比較まとめ
| 項目 | デイリーズ アクティブ | デイリーズ トータル ワン |
|---|---|---|
| 素材 | 非シリコーン(PVA・69%均一) | シリコーンHG(コア33%・表面80%以上) |
| Dk/t | 26 | 156 |
| うるおい技術 | トリプルモイスチャー | ウォーターグラジェント+スマーティアーズ™ |
| UVカット | なし | あり |
| 汚れ対策 | 非イオン性素材 | — |
| 乱視用・遠近両用 | あり | あり |
| 年間コスト目安 | 約27,783円 | 約114,000円 |
選び方の最終チェック
「コスパ重視・装用時間が短め・はじめてのコンタクト」
→ デイリーズ アクティブ
「生感覚を体験したい・長時間装用が多い」
→ デイリーズ トータル ワン
→ デイリーズ トータル ワン
「Dk/t 156の安心感・UVカットも求めたい」
→ デイリーズ トータル ワン
「年間86,000円の差をコスパに活かしたい」
→ デイリーズ アクティブ
「コンタクトジプシーから卒業したい」
→ デイリーズ トータル ワン(まず試し装用を)
デイリーズアクティブは「コスパと手軽さ」、デイリーズトータルワンは「生感覚と最高水準の酸素透過率」という、同じアルコンのデイリーズブランドでありながら、まったく異なる価値を提供するレンズでした。
「月7,200円の差で生感覚と安心の酸素供給を手に入れるか」——これがこの比較の本質的な問いです。
まずはデイリーズアクティブで日常使いのコスパを体感し、「もっと上を求めたい」と感じたときにトータルワンのトライアルをしてみるという進め方も、賢い選択肢です。
あなたにとっての「1日中快適なコンタクト」が、この記事を通じて見つかることを、現役検査員として心から願っています!
「デイリーズアクティブのコスパ、助かってます!コンタクト代が大幅に減りました」「トータルワンに変えてから本当に何もつけていない感覚……もうやめられない」など、ぜひ教えてくださいね💕 みなさんの声がわたしの励みになります!










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