「マイデイとプレシジョンワン、どっちにしようかずっと迷ってる……」
コンタクトショップの売り場で、こんな風に立ち止まってしまったことはありませんか?
- 「どっちも『うるおい』を売りにしてるけど、何が違うの?」
- 「『スマートシリコーン』と『スマートサーフェス』って、名前は似てるけど別物なの?」
- 「コスパで選ぶならどっち?」
- 「乱視があるんだけど、どっちも乱視用ある?」
- 「今プレシジョンワンを使っているけど、マイデイに変えたら何が変わるの?」
マイデイ(クーパービジョン)とプレシジョンワン(アルコン)は、どちらも「乾燥に強い」「つけ心地が良い」をウリにしている1DAYシリコーンハイドロゲルレンズの代表選手です。 似たような立ち位置のレンズだからこそ、「結局どっちがいいの?」と迷ってしまうのは当然のことなんです。
わたしはコンタクトショップで現役の検査員として10年以上働いていますが、この2つのレンズについての質問は本当に多く受けます。
そして実際にお客様にお話を聞いていくと、「どちらも優れたレンズだけど、得意なポイントが少し違う」ということが見えてきます。
この記事では、マイデイとプレシジョンワンを「素材」「装用感」「価格」「おすすめな人」など、現役検査員の視点で徹底的に比較します。
「どっちを選べばいいか」が、この記事を読み終わった頃にはハッキリ見えてくるはずです。
- マイデイとプレシジョンワンの「素材技術」の違い
- スペック(Dk/t・含水率・直径・ベースカーブ)の比較
- それぞれの「プラスポイント」「マイナスポイント」
- 「こんな方にはマイデイ」「こんな方にはプレシジョンワン」の判断基準
- 乱視用・コスパ・装用感で選ぶときのポイント
- 価格帯の比較とコスパの考え方
まずは基本情報を比較——スペック一覧表
最初に、2つのレンズの基本スペックを並べて見てみましょう。
マイデイ vs プレシジョンワン スペック比較表
| 項目 | マイデイ(MyDay) | プレシジョンワン(PRECISION1) |
|---|---|---|
| メーカー | クーパービジョン | アルコン |
| 素材 | スマートシリコーン素材 | シリコーンハイドロゲル+スマートサーフェス |
| 含水率 | 54% | 51%(表層:80%以上) |
| Dk/t(酸素透過率) | 100(-3.00Dの場合) | 100(-3.00Dの場合) |
| ベースカーブ | 8.6mm | 8.3mm / 8.7mm |
| 直径(DIA) | 14.2mm | 14.2mm |
| UVカット | あり | あり(Class1:UV-A96%・UV-B99%以上) |
| タイプ | 1DAY | 1DAY |
| 乱視用 | あり(マイデイ トーリック) | あり(プレシジョンワン 乱視用) |
| 1箱あたり枚数 | 30枚/90枚 | 30枚/90枚 |
ゆずあん表だけ見ると「Dk/tも100で同じ・直径も同じ・どちらもシリコーンハイドロゲル」と、かなり似ているように感じますよね。実際この2つは「同じ土俵に立っている」レベルの高品質レンズです。だからこそ、「どうやって乾燥を防いでいるか」という“技術の違い”に注目すると、自分に合う方が見えてきます。
「スマートシリコーン」vs「スマートサーフェス」——名前は似てるけど発想がまったく違う
マイデイとプレシジョンワン、それぞれの「うるおい・乾燥対策」の核となる技術を見てみましょう。 名前は似ていますが、アプローチがまったく異なります。
マイデイ:「スマートシリコーン素材」——レンズ全体がやわらかい
マイデイの最大の特徴は、「スマートシリコーン素材」というレンズ素材そのものの技術です。
従来のシリコーンハイドロゲル素材は、「酸素を多く通すためにシリコーンを増やす→水分量が減って硬くなる」というジレンマがありました。
マイデイのスマートシリコーンは、少ないシリコーンでも高い酸素透過率(Dk/t 100)を実現することで、水分量を確保したまま柔らかさを保つことに成功しています。
わかりやすく言うと
「レンズ全体がしなやかで、目の動きに自然に追従する」という設計です。 米国の装用テストでは、78%の方が「ほとんどレンズをつけていないような感覚」と回答したというデータもあります。
プレシジョンワン:「スマートサーフェステクノロジー」——表面に”うるおいクッション”を作る
プレシジョンワンの特徴は、「スマートサーフェステクノロジー」という表面コーティング技術です。
シリコーンハイドロゲル素材のレンズ本体(含水率51%)の表面を、含水率80%以上の「うるおいクッション」で包み込む設計になっています。
わかりやすく言うと
「レンズの芯はしっかり・表面はとろとろにうるおっている」という、二層構造のような発想です。 まばたきのたびに、この表面のうるおい層が涙との摩擦を減らしてくれます。
2つの技術の発想の違いをイメージで比較
| マイデイ | プレシジョンワン |
|---|---|
| 「レンズ素材そのものをやわらかくして、目に負担をかけない」 → レンズ全体がしなやか・つけている感覚が少ない | 「レンズの表面だけを徹底的にうるおわせて、摩擦を減らす」 → 表面のすべり感・うるおい感が強い |
どちらも「乾燥対策」という同じ目的地を、違うアプローチで実現しているんです。
それぞれの「プラスポイント」と「マイナスポイント」
マイデイのプラスポイント
① レンズ全体の柔らかさによる自然な装用感
「レンズをつけている感覚が少ない」という装用感は、コンタクト初心者の方にも安心感があります。
② 高い酸素透過率(Dk/t 100)
長時間装用でも角膜への酸素供給がしっかり確保されます。
③ 乱視用ラインナップも酸素透過率が高い
マイデイ トーリック(乱視用)もDk/t 80を確保しており、乱視用レンズの中でも高水準です。
マイデイのマイナスポイント
① 「うるおいの質」はプレシジョンワンの表面コーティングと方向性が違う
レンズ全体が柔らかい一方で、「表面のとろっとしたうるおい感」を強く求める方には、プレシジョンワンの方がフィットする場合があります。
② パッケージの開けやすさに関する声
レビューの中には「パッケージの蓋がやや開けにくい」という声も見られます(個人差があります)。
プレシジョンワンのプラスポイント
① 表面のうるおいクッションによる「とろける」装用感
「つけた瞬間からとろっとしたうるおいを感じる」という装用感は、乾燥が気になる方に特に好評です。
② UVカット機能がClass1(最高クラス)
UV-A波を96%、UV-B波を99%以上カットする「Class1」基準を満たしています。
③ 中央部はしっかり、表面はやわらかい二層構造
「扱いやすさ(しっかりした中央部)」と「うるおい(やわらかい表面)」を両立しています。 コンタクト初心者でも扱いやすいという声が多いです。
④ 価格的に手に取りやすい
高機能シリコーンハイドロゲルレンズの中では、価格的にコスパが良いという評価が多く人気の高いレンズです。
プレシジョンワンのマイナスポイント
① 含水率自体(コア部分)は51%とマイデイ(54%)よりやや低め
レンズの芯の部分の含水率で見るとマイデイよりわずかに低めですが、表層のうるおいクッション(80%以上)でカバーする設計のため、実際の装用感は別物として考える必要があります。
② 「うるおいクッション」の感触が好みに合わない場合もある
表面のとろっとした質感が「ヌルヌルする」と感じる方が稀にいらっしゃいます。
こんな方にはマイデイがおすすめ
✅ マイデイが向いている方チェックリスト
- [ ] 「レンズをつけている感覚」が苦手・できるだけ自然な装用感を求める
- [ ] コンタクト初心者で、異物感に敏感
- [ ] 長時間(8時間以上)の装用が多い
- [ ] 乱視用レンズも高酸素透過率にこだわりたい
- [ ] レンズ全体がしなやかな方が安心できる
マイデイは「レンズそのものの柔らかさ」が特徴のため、「コンタクトをつけていることを忘れたい」という方に特にマッチします。
こんな方にはプレシジョンワンがおすすめ
✅ プレシジョンワンが向いている方チェックリスト
- [ ] 乾燥によるゴロゴロ感・摩擦感が気になる
- [ ] スマホ・PCを長時間使う仕事・生活スタイル
- [ ] UVカット性能をしっかり重視したい(Class1基準)
- [ ] 高機能レンズをコスパ良く使いたい
- [ ] コンタクトの扱いやすさ(つけやすさ・外しやすさ)を重視したい
プレシジョンワンは「表面のうるおいクッション」が特徴のため、「まばたきのたびに摩擦を感じる・乾燥でゴロゴロする」という悩みがある方に特にマッチします。
価格・コスパで比較する
「結局どちらがお得なの?」という観点でも比較してみましょう。
価格帯の目安(30枚入り・両眼の場合の参考)
| レンズ名 | 1箱(30枚)の価格目安 | 1日あたりのコスト目安 |
|---|---|---|
| マイデイ | 3,000〜4,000円程度 | 約100〜130円 |
| プレシジョンワン | 2,500〜3,500円程度 | 約85〜115円 |
※価格は販売店・キャンペーンによって変動します。購入時は最新価格をご確認ください。
コスパの考え方
どちらも「高機能シリコーンハイドロゲル」というカテゴリの中では、価格的に手に取りやすいレンズです。
プレシジョンワンは、「高機能レンズを試してみたいけど価格は抑えたい」*という方の最初の一歩として選ばれることが多い印象があります。
マイデイは、「装用感の自然さに価格以上の価値を感じる」という方からの継続使用率が高い傾向があります。
乱視用レンズで比較する——マイデイ トーリック vs プレシジョンワン 乱視用
乱視がある方のために、それぞれの乱視用レンズの特徴も見てみましょう。
マイデイ トーリック
- Dk/t 80(-3.00Dの場合)— 乱視用レンズとしては高水準
- 含水率54%のスマートシリコーン素材
- 「オプティマイズド トーリックレンズ ジオメトリー」で安定した視界
- UV-A波85%、UV-B波96%カット
プレシジョンワン 乱視用
- Dk/t 90(-3.00Dの場合)
- 含水率51%(表層80%以上)
- スマートサーフェステクノロジーによる乾燥対策
- BC 8.5mm・DIA 14.5mm(通常版とはサイズが異なる点に注意)
乱視用を選ぶときのポイント
乱視用コンタクトは「AXIS(軸度)」の精度が視界の質に直結します。 どちらのブランドも乱視矯正の安定機構を備えていますが、実際の見え方・安定感は個人差が大きいため、眼科でのフィッティングを通じて自分に合う方を確認することが大切です。
「今使っているレンズから変える」ときのポイント
プレシジョンワン → マイデイに変える場合
「プレシジョンワンの表面のうるおい感が少し物足りない」「もっとレンズ全体が柔らかい方がいい」と感じている方は、マイデイへの変更でレンズ全体の柔軟性・自然な装用感を体感できる可能性があります。
マイデイ → プレシジョンワンに変える場合
「マイデイは良いけど、長時間使うと表面の摩擦感が気になる」「もっとコスパの良い高機能レンズを試したい」という方は、プレシジョンワンへの変更で表面のうるおいクッションによる摩擦軽減を体感できる可能性があります。
レンズ変更時の注意点
どちらのレンズも「フィット感(BC・DIA)」が自分の目に合っているかどうかが重要です。 レンズを変更する際は、できれば眼科で試し装用(トライアル)をしてから本格的に切り替えることをおすすめします。
よくある質問(Q&A)——マイデイ・プレシジョンワンのギモンを解決
Q. マイデイとプレシジョンワン、どちらも初めてコンタクトを使う人に向いていますか?
A. どちらも初心者の方に向いているレンズです。
マイデイは「レンズをつけている感覚が少ない」という点で異物感への不安を軽減してくれます。 プレシジョンワンは「中央部はしっかり・扱いやすい設計」という点で、つけ外しの操作がしやすいという声が多いです。 どちらも眼科でのフィッティングを通じて、自分の目に合うかどうかを確認することをおすすめします。
Q. 乾燥が気になる方には、どちらがより向いていますか?
A. 乾燥の「タイプ」によって向き・不向きが分かれる可能性があります。
「摩擦感・ゴロゴロ感が強い」というタイプの乾燥には、表面のうるおいクッションを持つプレシジョンワンが合うケースが多いです。 「レンズ自体が硬く感じる・装用感の重さからくる乾燥感」というタイプには、レンズ全体が柔らかいマイデイが合うケースもあります。 実際に両方を試してみて、自分の感覚に合う方を選ぶのが一番確実です。
Q. UVカット機能はどちらが優れていますか?
A. プレシジョンワンはUV-A波96%・UV-B波99%以上カットの「Class1」基準を満たしており、UVカット性能は高水準です。
マイデイにもUVカット機能はありますが、Class分類の表記としてはプレシジョンワンの方が明確にClass1基準を打ち出しています。 紫外線対策を特に重視する方は、この点も選択の参考にしてみてください。
Q. 価格を最優先にするならどちらがいいですか?
A. 一般的にプレシジョンワンの方がやや手に取りやすい価格帯で展開されていることが多いです。
ただし販売店・キャンペーンによって価格は変動するため、購入時に複数の販売店で価格を比較することをおすすめします。
Q. どちらのレンズも試してみたいのですが、どう進めればいいですか?
A. 眼科でのトライアル(試し装用)を活用するのが最もおすすめです。
多くの眼科・コンタクトショップでは、両方のレンズのサンプルを試すことができます。 1〜2週間ずつ試してみて、装用感・乾燥感・見え方を比較してから、自分に合うレンズを継続使用する方法が確実です。
まとめ:どちらも優秀なレンズ。「どこにうるおいを感じたいか」で選ぼう
この記事でお伝えしてきたことを最後に整理します。
マイデイ・プレシジョンワン 比較まとめ
| 項目 | マイデイ | プレシジョンワン |
|---|---|---|
| 技術の方向性 | レンズ全体を柔らかく | 表面をうるおいクッションで包む |
| 装用感の特徴 | つけている感覚が少ない | とろっとしたうるおい感 |
| Dk/t | 100 | 100 |
| UVカット | あり | Class1(UV-A96%・UV-B99%以上) |
| 価格帯 | やや高め〜標準 | 標準〜手に取りやすい |
| 向いている方 | 自然な装用感重視・長時間装用 | 摩擦・ゴロゴロ感が気になる方・コスパ重視 |
選び方の最終チェック
「コンタクトをつけている感覚をできるだけ感じたくない」
→ マイデイ
「乾燥によるゴロゴロ・摩擦感を何とかしたい」
→ プレシジョンワン
「UVカットをしっかり重視したい」
→ プレシジョンワン(Class1)
「コスパよく高機能レンズを試したい」
→ プレシジョンワン
「乱視用でも高酸素透過率にこだわりたい」
→ マイデイ トーリック
どちらも、現代のシリコーンハイドロゲル技術が詰め込まれた優秀な1DAYレンズです。 「どちらが優れているか」ではなく「どちらが自分の目に合うか」という視点で選んでみてください。
迷ったときは、ぜひ眼科でどちらも試し装用してみることをおすすめします。 実際につけてみた「感覚」が、何よりの決め手になります。
あなたにとっての「うるおいの正解」が、この記事を通じて見つかることを、現役検査員として心から願っています!
「マイデイにしました!」「プレシジョンワンの方が私には合ってました」など、ぜひ教えてくださいね💕 みなさんの声がわたしの励みになります!










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