「定番のモイストと、16時間うるおいを謳うアクアロックス。同じボシュロムじゃないのに、なぜこんなに違うの?」
1DAYレンズを選ぼうとして、この2つが候補に並ぶことがあります。
- 「モイストは有名だけど、アクアロックスって何が違うの?」
- 「非シリコーンとシリコーンHG、これって重要な違い?」
- 「Dk/L 33.3とDk/t 107、3倍以上の差って体感できるの?」
- 「アクアロックスの『16時間後もうるおい95%維持』って本当?」
わたしは現役のコンタクト検査員として、「乾燥が気になってきたのでモイストから変えたい」という相談でアクアロックスを提案することがあります。
ワンデーアキュビューモイスト(J&J)は非シリコーン高含水58%・ラクリオンテクノロジーの定番1DAY、アクアロックスワンデーUVシン(ボシュロム)はシリコーンHG・アドバンスドモイスチャーシール™で16時間うるおいを維持する1DAYです。
この2つ、素材カテゴリ・うるおいの持続戦略・価格帯・ラインナップがまったく異なります。
スペック一覧——横並びで確認
| 項目 | ワンデー アキュビュー モイスト | アクアロックス ワンデー UV シン |
|---|---|---|
| メーカー | J&J | ボシュロム |
| 素材カテゴリ | 非シリコーンHG(エタフィルコンA) | シリコーンHG |
| 技術名 | ラクリオンテクノロジー | アドバンスドモイスチャーシール™+HDオプティクス |
| 含水率 | 58%(均一) | 55% |
| 酸素透過率 | Dk値28・Dk/L 33.3 | Dk/t 107 |
| うるおい持続 | — | 16時間後もうるおい95%維持 |
| BC | 9.0/8.5mm | 8.5mm |
| DIA | 14.2mm | 14.2mm |
| UVカット | あり | あり(UV-B波95%) |
| 1箱あたり枚数 | 30枚 | 30枚 |
| 乱視用 | あり | なし |
| 遠近両用 | あり(マルチフォーカル) | なし |
| 参考価格(30枚) | 2,200〜3,200円程度 | 3,000〜4,200円程度 |
ゆずあん最も注目すべきは酸素透過率の差です。モイストのDk/L 33.3に対してアクアロックスはDk/t 107——約3倍以上の差があります。これは素材カテゴリ(非シリコーン vs シリコーンHG)の根本的な違いによるもの。さらに「16時間後もうるおい95%維持」というアクアロックスの訴求は、「長時間使うほど差を感じやすい」ことを示しています。
技術の違い——「涙との一体感」vs「16時間うるおいを維持する」
モイスト:「ラクリオンテクノロジー」——天然の涙に似た成分でなじむ
天然の涙に含まれる成分に似た保水成分(PVP)をレンズに永久的に組み込む技術。 「つけた瞬間すぐなじむ」みずみずしい装用感を追求しています。
アクアロックス:「アドバンスドモイスチャーシール™」——16時間うるおいを閉じ込める
「アドバンスドモイスチャーシール™*は、ボシュロムがアクアロックスシリーズに搭載した独自うるおい持続技術です。
- 16時間後もうるおい95%維持という具体的な数値を打ち出した設計
- シリコーンHG素材でありながら、時間が経ってもうるおいの低下を抑える
- 「薄型(シン)」という名称通りの薄型設計で装用感を高める
- さらにHDオプティクス(非球面設計)による視界のクリアさも搭載
まとめると:
| モイスト(ラクリオン) | アクアロックス(モイスチャーシール) |
|---|---|
| 「つけた瞬間のみずみずしいなじみ感を大切にする」 | 「夕方まで——16時間後も95%のうるおいを閉じ込める」 |
「どの時間帯のうるおいを重視するか」が選択の分岐点になります。
プラスポイント・マイナスポイント
ワンデーアキュビューモイストのプラスポイント
① 乱視用・遠近両用の充実したラインナップ
乱視・老眼の悩みがある方にも豊富な選択肢があります。
② 価格帯がアクアロックスよりやや安め
年間コストの差が比較的小さいため、ラインナップを重視して選びやすいです。
③ 高含水(58%)のみずみずしいつけ心地
つけ始めのなじみやすさはモイストならではの体験です。
④ J&Jの世界的なブランド力と実績
ワンデーアキュビューモイストのマイナスポイント
① Dk/L 33.3という低い酸素透過率 長時間装用(10時間以上)には特に注意が必要です。
→ あわせて読みたい:[コンタクトをすると目が充血するのはなぜ?現役検査員が原因を全部洗い出して対処法を解説します]
② 「16時間後95%維持」のような具体的なうるおい持続の訴求がない
夕方のうるおい持続という観点では、アクアロックスが明確な数値訴求をしています。
③ 高含水ゆえの水分蒸発リスク
アクアロックスワンデーUVシンのプラスポイント
① Dk/t 107という高い酸素透過率(シリコーンHG)
モイストの約3倍の酸素透過率で、長時間装用でも角膜への酸素供給が安心です。
② 「16時間後もうるおい95%維持」という具体的な訴求
数値で示されたうるおい持続性は、夕方のコンタクトトラブルに悩む方に響きます。
③ UVカット機能あり(UV-B波95%という明確な数値)
具体的なカット率が示されている点も安心感があります。
④ HDオプティクスによる視界のクリアさ
夜間・薄暗い場所でのにじみ・ぼやけを軽減する非球面設計も搭載しています。
⑤ 薄型(シン)設計でつけている感覚が少ない
アクアロックスワンデーUVシンのマイナスポイント
① 乱視用・遠近両用ラインナップがない
乱視・老眼の悩みがある方には選択肢がありません。
② 価格帯がモイストよりやや高め
年間コスト差
| レンズ | 1箱(30枚)の価格 | 年間コスト目安(両眼) |
|---|---|---|
| ワンデー アキュビュー モイスト | 2,700円(中間値) | 約64,800円 |
| アクアロックス ワンデー UV シン | 3,600円(中間値) | 約86,400円 |
→ 年間で約21,600円、月あたり約1,800円の差。
「月1,800円でシリコーンHGの酸素安心感と16時間うるおい持続を手に入れるか」——これが選択の実質的なコスト感覚です。
こんな方にはモイストがおすすめ
こんな方にはワンデーアキュビューモイスト:
- 乱視・老眼対応のラインナップが欲しい
- つけ始めのみずみずしいなじみ感を大切にしたい
- J&Jブランドで揃えたい・オアシスへのステップアップを考えている
- 装用時間が比較的短め(8時間以内)
- コストをやや抑えたい
こんな方にはアクアロックスがおすすめ
こんな方にはアクアロックスワンデーUVシン:
- 長時間装用(10時間以上)が多い
- 夕方のコンタクト乾燥・不快感に悩んでいる
- シリコーンHGの高い酸素透過率(Dk/t 107)を求めたい
- UVカットの具体的数値(UV-B波95%)が示されているとより安心
- 夜間運転など薄暗い環境での視界クリアさも求めたい
まとめ:「つけ始めのなじみ感とラインナップ」か「夕方まで続く酸素とうるおい」か
| 比較ポイント | モイスト | アクアロックス UV シン |
|---|---|---|
| 素材 | 非シリコーン(58%均一) | シリコーンHG(55%) |
| 酸素透過率 | Dk/L 33.3 | Dk/t 107 |
| うるおい訴求 | つけ始めのみずみずしさ | 16時間後も95%維持 |
| UVカット | あり | あり(UV-B波95%明記) |
| 乱視用・遠近両用 | あり(両方) | なし |
| 年間コスト目安 | 約64,800円 | 約86,400円 |
選び方のポイント
「乱視・遠近両用・つけ始めのみずみずしさ」
→ ワンデー アキュビュー モイスト
「長時間装用・夕方のうるおい持続・シリコーンHGの安心感」
→ アクアロックス ワンデー UV シン
「朝のなじみ感(モイスト)」か「夕方の持続感(アクアロックス)」か——自分がコンタクトに何を求めているかが、この比較の答えを決めます。
迷ったら眼科で両方のトライアルを試してみてください。
あなたにとっての「1日中快適なコンタクト」が見つかることを、現役検査員として心から願っています!
「アクアロックスに変えてから夕方の乾燥がなくなりました!」「モイストの乱視用、ぴったりです」など、ぜひ教えてくださいね💕





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