「遠近両用コンタクトをメーカーをまたいで比較したら、この2つが残った。何が決め手になるの?」
老眼が気になって遠近両用コンタクトを探すとき、メーカーを絞らずに比較すると必ずこのペアが候補に上がります。
「プロクリアのナチュラル サメーションテクノロジー デザインとMAXのLOW/MED/HIGH、どちらが自分の老眼に合うの?」
「UVカット・ブルーライトカットがあるのはどちら?」
「非シリコーンとシリコーンHG、遠近両用でも素材の差は重要なの?」
「価格がかなり違うけど、年間コストはどれくらい変わるの?」
わたしは現役のコンタクト検査員として、「遠近両用コンタクトで複数のメーカーを比べています」という相談でこのペアが出てくることがあります。
プロクリアワンデーマルチフォーカル(クーパービジョン)はPCテクノロジーの生体適合設計+ナチュラル サメーションテクノロジー デザインの非シリコーン遠近両用、ワンデーアキュビューオアシスMAX マルチフォーカル(J&J)はTearStable+HEVフィルター(ブルーライトカット)+シリコーンHGのフラッグシップ遠近両用です。
この2つ、素材カテゴリ・加入度設計・UVカット・ブルーライトカット・価格帯がすべて違うという、遠近両用コンタクトの中でも個性の差が大きいペアです。
スペック一覧——横並びで確認
| 項目 | プロクリア ワンデー マルチフォーカル | オアシス MAX マルチフォーカル |
|---|---|---|
| メーカー | クーパービジョン | J&J |
| 素材 | 非シリコーンHG(omafilcon A・非イオン性) | シリコーンHG(セノフィルコンA) |
| 技術名 | PCテクノロジー(MPC配合) | TearStableテクノロジー |
| 含水率 | 60% | 38% |
| Dk/t(酸素透過率) | 22.8 | 147 |
| 加入度数(ADD)の設計 | +1.50D | LOW / MED / HIGH |
| ブルーライトカット | なし | あり(HEVフィルター:55〜60%以上) |
| UVカット | なし | あり |
| BC | 8.7mm | 8.4mm |
| 参考価格(30枚) | 3,000〜4,500円程度 | 5,000〜7,000円程度 |
ゆずあんこの比較で特徴的なのが「差がない部分がほとんどない」という点です。素材・設計・UV・ブルーライト・価格……比べるポイントのほぼすべてで異なる個性があります。「どの違いが自分の生活スタイルに直結するか」を整理することが、この比較の核心です。
加入度数設計の違い——「D/N」vs「LOW/MED/HIGH」
遠近両用コンタクト選びで最も重要な加入度数の設計が、この2シリーズでまったく異なります。
プロクリアマルチフォーカル:「ナチュラル サメーションテクノロジー デザイン」
ナチュラル サメーションテクノロジー デザインという独自の左右役割分担設計。
遠くも近くも、暗くても快適に
近見時に効率的に焦点が合いやすく、暗所でも快適に、安定した見え方へ。
視界のゆれや、違和感を少なく
光学部中心から周辺へ、度数を緩やかに変化させることで、視界のゆれやまばたき時の違和感やゴーストを少なくし、中間距離から遠方の自然で、快適な見え方へ。
MAXマルチフォーカル:「LOW/MED/HIGH(老眼の進み具合に応じた3段階)」
- LOW:老眼初期段階
- MED:老眼が中程度
- HIGH:老眼が進んだ方
両眼に同じADDを装用する従来型の遠近両用設計に、TearStable・HEVフィルターという最新技術を組み合わせています。
技術の違い——「PCテクノロジー(生体適合)」vs「TearStable+HEVフィルター」
プロクリアマルチフォーカル:PCテクノロジー
- 人間の細胞膜に存在する成分を模した構造(MPC)を採用
- 非イオン性素材のためタンパク質汚れが付着しにくい
- 高含水(60%)でみずみずしい装用感
- 「目になじむ」生体適合性重視
MAXマルチフォーカル:TearStable+HEVフィルター
- TearStable:朝から夕方まで安定したうるおいを維持する最新世代技術
- HEVフィルター:380〜450nmのブルーライト域を55〜60%以上カット
UVカット・ブルーライトカット——MAXが2つで勝る
| 機能 | プロクリアマルチフォーカル | MAXマルチフォーカル |
|---|---|---|
| UVカット | なし | あり |
| ブルーライトカット | なし | あり(HEVフィルター) |
プロクリアマルチフォーカルはUVカット・ブルーライトカットともに搭載なし——これは遠近両用コンタクト選びで重要なポイントです。
屋外活動が多い方・PC・スマートフォン長時間使用が多い老眼世代には、「UVカット+ブルーライトカット」を1枚に備えたMAXマルチフォーカルが選択の有力な根拠になります。
酸素透過率——Dk/t 22.8 vs 121の差
プロクリア(Dk/t 22.8)
非シリコーン素材で、長時間装用(10時間以上)には注意が必要な水準です。
MAXマルチフォーカル(Dk/t 121)
シリコーンHGとして高水準の酸素透過率。老眼世代の長時間装用でも安心感があります。
プラスポイント・マイナスポイント
プロクリアマルチフォーカルのプラスポイント
① ナチュラル サメーションテクノロジー デザインという独自の左右役割分担アプローチ
自然な見え方を希望という方には高い満足感が得られます。
② 非イオン性素材でタンパク質汚れがつきにくい
④ 価格帯が手に取りやすい
⑤ 高含水(60%)のみずみずしいつけ始めの感触
プロクリアマルチフォーカルのマイナスポイント
① UVカット・ブルーライトカットともになし
遠近両用コンタクトの中では機能面で見劣りする部分です。
② Dk/t 22.8——長時間装用には注意
MAXマルチフォーカルのプラスポイント
① HEVフィルター+UVカット——2つの光対策を1枚に
老眼世代のデジタル疲労・紫外線対策を遠近両用1枚で実現できます。
② Dk/t 121のシリコーンHG——長時間装用でも安心
③ TearStableという最新世代のうるおい
④ LOW/MED/HIGHというシンプルでわかりやすい加入度設計
MAXマルチフォーカルのマイナスポイント
① 価格が高め——年間コストがかさむ
②非シリコーンの高含水感は体験できない
年間コスト差
| レンズ | 1箱(30枚)の価格 | 年間コスト目安(両眼) |
|---|---|---|
| プロクリア マルチフォーカル | 3,750円(中間値) | 約90,000円 |
| MAX マルチフォーカル | 6,000円(中間値) | 約144,000円 |
→ 年間で約54,000円、月あたり約4,500円の差。
90枚入りパッケージを活用したプロクリアではさらにコストを抑えられます。 「月4,500円でブルーライトカット+UVカット+シリコーンHGのDk/t 121を得るか」——これが選択の実質的なコスト感覚です。
こんな方にはプロクリアマルチフォーカルがおすすめ
こんな方にはプロクリアマルチフォーカル:
- D/N設計(左右役割分担型)に興味がある・試してみたい
- 遠近両用のコスパを重視したい(90枚入りでさらに節約可能)
- 非イオン性素材の汚れへの強さを重視したい
- 高含水(60%)のみずみずしい装用感が好き
- UVカットは別途サングラス等で対策できる
こんな方にはMAXマルチフォーカルがおすすめ
こんな方にはMAXマルチフォーカル:
- PC・スマートフォンを長時間使う(ブルーライトカック+遠近両用を1枚に)
- 長時間装用(10時間以上)が多い
- UVカックを遠近両用コンタクトに求めたい
- TearStableという最新世代うるおいで夕方まで快適に
- BC9.0mmが必要な目の形状
まとめ:「D/N設計×コスパ×高含水」か「ブルーライトカック×Dk/t 121×最新技術」か
| 比較ポイント | プロクリア マルチフォーカル | MAX マルチフォーカル |
|---|---|---|
| 素材 | 非シリコーン・PCテクノロジー(60%) | シリコーンHG・TearStable(38%) |
| ADD設計 | +1.50 | LOW / MED / HIGH |
| Dk/t | 22.8 | 147 |
| UVカット | なし | あり |
| ブルーライトカット | なし | あり(HEVフィルター) |
| 年間コスト目安 | 約90,000円 | 約144,000円 |
選び方のポイント
「コスパ・非イオン性汚れ対策・90枚まとめ買い」
→ プロクリア ワンデー マルチフォーカル
「ブルーライトカック+UVカット・Dk/t 121・長時間装用安心」
→ ワンデー アキュビュー オアシス MAX マルチフォーカル
「プロクリアが合う合わない」「MAXはコストがネック」——どちらも眼科でのトライアルを通じて実際の見え方を確認してから判断することをおすすめします。
あなたにとっての「老眼と上手に付き合える快適な遠近両用コンタクト」が見つかることを、現役検査員として心から願っています!
「プロクリアのD/N設計が自分の目にぴったりでした!」「MAXマルチフォーカルのブルーライトカックで夜のPC作業が楽になりました!」など、ぜひ教えてくださいね💕










