「遠近両用で生感覚レンズか、それとも生体適合技術のD/N設計か——迷っています」
遠近両用コンタクトをじっくり選んでいると、この2つのペアが上がることがあります。
「プロクリアのナチュラル サメーションテクノロジー デザインとトータルワンのLOW/MED/HIGH、どちらが老眼に合いやすいの?」
「トータルワンマルチフォーカルの『生感覚』は遠近両用でも体感できるの?」
「Dk/t 22.8と156、この差って遠近両用コンタクトで重要なの?」
「UVカットがあるのはどちら?」
「年間コストはどれくらい違うの?」
わたしは現役のコンタクト検査員として、「遠近両用コンタクトでメーカーをまたいで比較したい」という相談でこのペアを候補にお伝えすることがあります。
プロクリアワンデーマルチフォーカル(クーパービジョン)はPCテクノロジーの生体適合設計+ナチュラル サメーションテクノロジー デザインの非シリコーン遠近両用、デイリーズトータルワン マルチフォーカル(アルコン)はウォーターグラジェント構造の生感覚+LOW/MED/HIGHのシリコーンHG遠近両用フラッグシップです。
この2つ、素材・加入度設計・生感覚の有無・UVカット・価格帯がすべて異なるという、遠近両用コンタクトの中でも対照的なペアです。
スペック一覧——横並びで確認
| 項目 | プロクリア ワンデー マルチフォーカル | デイリーズ トータル ワン マルチフォーカル |
|---|---|---|
| メーカー | クーパービジョン | アルコン |
| 素材 | 非シリコーンHG(omafilcon A・非イオン性) | シリコーンHG(delefilcon A) |
| 技術名 | PCテクノロジー(MPC配合) | ウォーターグラジェント構造+スマーティアーズ™ |
| 含水率 | 60%(均一) | コア33%/表面80%以上(二層構造) |
| Dk/t(酸素透過率) | 22.8 | 156 |
| 加入度数(ADD)設計 | +1.50D | LOW / MED / HIGH |
| 生感覚 | なし | あり(ウォーターグラジェント) |
| UVカット | なし | あり |
| BC | 8.7mm | 8.5mm |
| 90枚入り | なし | あり |
| 参考価格(30枚) | 3,000〜4,500円程度 | 5,000〜7,000円程度 |
ゆずあん「遠近両用コンタクトで『生感覚』って何?」と思う方もいるはずです。トータルワンマルチフォーカルのウォーターグラジェント構造が生む「まるで何もつけていないような感覚」は、遠近両用レンズ特有の「レンズを意識してしまう」という課題を解決するアプローチ。一方プロクリアのナチュラル サメーションテクノロジー デザインは左右の目に役割を持たせることで自然な遠近両用を目指します。
加入度数設計の違い——「ナチュラル サメーションテクノロジー デザイン」vs「LOW/MED/HIGH」
プロクリアマルチフォーカル:「ナチュラル サメーションテクノロジー デザイン」
遠くも近くも、暗くても快適に
近見時に効率的に焦点が合いやすく、暗所でも快適に、安定した見え方へ。
視界のゆれや、違和感を少なく
光学部中心から周辺へ、度数を緩やかに変化させることで、視界のゆれやまばたき時の違和感やゴーストを少なくし、中間距離から遠方の自然で、快適な見え方へ。ます。
トータルワンマルチフォーカル:「LOW/MED/HIGH(老眼の進み具合で3段階)」
両眼に同じADDを装用する従来型の遠近両用設計です。
- LOW:老眼初期
- MED:中程度
- HIGH:進んだ方
「老眼が進んだらLOW→MED→HIGHとアップグレード」というシンプルなパスが明確です。
「生感覚」と「生体適合技術」——うるおいの方向性の違い
トータルワンマルチフォーカル:ウォーターグラジェントが遠近両用でも生感覚を実現
通常版トータルワンの「生感覚(まるで何もつけていないような感覚)」が、マルチフォーカルでも継承されています。
- コア33%・表面80%以上(ほぼ100%)の二層設計
- スマーティアーズ™テクノロジーで涙液成分を配合
- 遠近両用レンズ特有の「レンズを意識する感覚」を最小化するアプローチ
プロクリアマルチフォーカル:PCテクノロジーで「目になじむ」
- 人間の細胞膜成分に似たMPCをレンズに配合
- 非イオン性素材でタンパク質汚れが付着しにくい
- 高含水(60%)のみずみずしい装用感
「生感覚」とは異なりますが「目になじむ」という生体適合性の快適さが特徴です。
UVカット——トータルワンだけの機能
| 機能 | プロクリア | トータルワン |
|---|---|---|
| UVカット | なし | あり |
UVカットがあるのはトータルワンマルチフォーカルだけです。
酸素透過率——遠近両用でもDk/tの差は重要
| レンズ | Dk/t | 素材 |
|---|---|---|
| プロクリアマルチフォーカル | 22.8 | 非シリコーン |
| トータルワンマルチフォーカル | 156 | シリコーンHG |
Dk/t 22.8は長時間装用(10時間以上)には注意が必要な水準、Dk/t 156は業界最高水準です。
プラスポイント・マイナスポイント
プロクリアマルチフォーカルのプラスポイント
① ナチュラル サメーションテクノロジー デザイン
LOW/MED/HIGHとは異なる設計で、合う方には高い満足感があります。
② 90枚入りまとめ買いで大幅コスト削減
③ 非イオン性素材でタンパク質汚れがつきにくい
④ 価格帯が手に取りやすい
⑤ 高含水(60%)のみずみずしい装用感
プロクリアマルチフォーカルのマイナスポイント
① UVカックなし
② Dk/t 22.8——長時間装用には注意
③ 「生感覚」は体験できない
トータルワンマルチフォーカルのプラスポイント
① ウォーターグラジェントによる「生感覚」が遠近両用でも継承
遠近両用コンタクト特有の異物感・意識感を最小化します。
② Dk/t 156という業界最高水準の酸素透過率
長時間装用でも角膜への酸素供給が安心です。
③ UVカット機能あり
④ LOW/MED/HIGHというシンプルで段階的な設計
トータルワンマルチフォーカルのマイナスポイント
① 価格が高め——年間コストが大きくかさむ
② 90枚入りがない
年間コスト差
| レンズ | 1箱(30枚)の価格 | 年間コスト目安(両眼) |
|---|---|---|
| プロクリア マルチフォーカル | 3,750円(中間値) | 約90,000円 |
| トータル ワン マルチフォーカル | 6,000円(中間値) | 約144,000円 |
→ 年間で約54,000円、月あたり約4,500円の差。
90枚入りパッケージを活用したプロクリアはさらにコストを抑えられます。 「月4,500円で生感覚+Dk/t 156+UVカット(トータルワン)を得るか」——これが選択の本質的なコスト感覚です。
こんな方にはプロクリアマルチフォーカルがおすすめ
こんな方にはプロクリアマルチフォーカル:
- ナチュラル サメーションテクノロジー デザインに興味がある・試してみたい
- 非イオン性素材の汚れへの強さを重視したい
- 遠近両用のコスト負担を抑えたい
- UVカックは別途サングラスで対策できる
こんな方にはトータルワンマルチフォーカルがおすすめ
こんな方にはトータルワンマルチフォーカル:
- 「遠近両用コンタクトをつけていることを忘れたい」生感覚を求める
- Dk/t 156という最高水準の酸素透過率を遠近両用でも維持したい
- UVカックを遠近両用コンタクトに求める
- 長時間装用(10時間以上)が多い
- 「遠近両用ジプシーから卒業したい」
まとめ:「コスパ×高含水」か「生感覚×Dk/t 156×UVカット」か
| 比較ポイント | プロクリア マルチフォーカル | トータル ワン マルチフォーカル |
|---|---|---|
| 素材 | 非シリコーン・PCテクノロジー(60%) | SiHG・ウォーターグラジェント(コア33%/表面80%以上) |
| ADD設計 | +1.50D | LOW / MED / HIGH |
| Dk/t | 22.8 | 156 |
| UVカット | なし | あり |
| 生感覚 | なし | あり |
| 90枚入り | なし | あり |
| 年間コスト目安 | 約90,000円 | 約144,000円 |
選び方のポイント
「コスパ・高含水みずみずしさ」
→ プロクリア ワンデー マルチフォーカル
「生感覚・Dk/t 156・UVカック・長時間装用安心」
→ デイリーズ トータル ワン マルチフォーカル
どちらも眼科でのトライアルが不可欠な遠近両用コンタクトです。
あなたにとっての「老眼と上手に付き合える快適なコンタクト」が見つかることを、現役検査員として心から願っています!
「プロクリアのナチュラル サメーションテクノロジー デザイン、試したら遠くも近くもすっきり見えて感動!」「トータルワンマルチフォーカル、つけているのを忘れます!」など、ぜひ教えてくださいね💕








