「花粉対策のエアオプティクスと、生感覚のトータル14。実際どっちがいいの?」
このブログでは2WEEKレンズの比較記事をいくつかお届けしてきましたが、今回はこの組み合わせも気になっている方が多いはずです。
- 「エアオプティクスは花粉・PM2.5をブロックするって聞くけど、本当に効果あるの?」
- 「トータル14は1DAYの『トータルワン』と同じ技術って聞くけど、エアオプティクスと比べてどうなの?」
- 「含水率33%とコア55%、結局どっちが乾燥に強いの?」
- 「乱視用・遠近両用、それぞれどんな選択肢があるの?」
- 「アレルギー対策と最新うるおい技術、自分にはどっちが合うんだろう」
わたしは現役のコンタクト検査員として、お客様から「花粉症がひどいんですけど、コンタクトで対策できますか?」「最近話題のレンズって試す価値ありますか?」という相談をよく受けます。
エアオプティクス(アルコン)は花粉・PM2.5・タンパク汚れをブロックする設計が特徴の2WEEKレンズ、トータル14(アルコン)は1DAYの大ヒット作「デイリーズトータルワン」と同じ発想の水のグラデーション構造を採用した2WEEKレンズです。
実はこの2つ、同じアルコンというメーカーが手がけながら、まったく違うアプローチでうるおい・快適性を追求しているのが面白いポイントなんです。
この記事では、エアオプティクスとトータル14を「素材・含水率・UVカット・花粉対策・乱視用・価格」など、現役検査員の視点で徹底的に比較します。
「自分にはどっちが合いそうか」——この記事を読み終わった頃には、きっとハッキリ見えてくるはずです。
この記事でわかること
- エアオプティクスの「スマートシールドテクノロジー」とは何か
- トータル14の「水のグラデーション構造」とは何か
- スペック(含水率・UVカット・直径)の比較
- それぞれの「プラスポイント」「マイナスポイント」
- 花粉・PM2.5対策とうるおい技術、それぞれの強み
- 「こんな方にはエアオプティクス」「こんな方にはトータル14」の判断基準
まずは基本情報を比較——スペック一覧表
最初に、2つのレンズの基本スペックを並べて見てみましょう。
エアオプティクス vs トータル14 スペック比較表
| 項目 | エア オプティクス プラス ハイドラグライド | トータル 14 |
|---|---|---|
| メーカー | アルコン | アルコン |
| 素材 | シリコーンハイドロゲル(非イオン性) | シリコーンハイドロゲル |
| 含水率 | 33% | コア55%/表面ほぼ100% |
| 酸素透過係数(Dk) | 112 | — |
| 酸素流量率(裸眼比) | 約98% | — |
| 技術名 | スマートシールドテクノロジー+ハイドラグライドモイスチャーマトリックス | 水のグラデーション構造+ポリマーナノファイバー |
| 汚れ対策 | 花粉・PM2.5・タンパク汚れの付着をブロック | 14日間、細菌や汚れの付着を防ぐ |
| 表面のやわらかさ | — | レンズコアの約13倍 |
| ベースカーブ | 8.6mm | 8.7mm |
| UVカット | 明記しづらい | あり(Class1:UVB99%・UVA90%カット) |
| 1箱あたり枚数 | 6枚 | 6枚 |
| 乱視用 | あり | あり |
| 遠近両用 | あり | なし |
| 参考価格(6枚) | 1,670円程度〜 | 3,000〜4,000円程度 |
ゆずあん同じアルコンが手がけるレンズなのに、注目している課題がまったく違うのが面白いところです。エアオプティクスは「外から入ってくる汚れ・アレルゲンをブロックする」という発想、トータル14は「レンズの内部構造でうるおいを生み出す」という発想——「守りのアルコン」と「攻めのアルコン」のような、対照的な技術アプローチになっています。
「スマートシールドテクノロジー」vs「水のグラデーション構造」——アプローチの違い
エアオプティクス:「スマートシールドテクノロジー」+「ハイドラグライドモイスチャーマトリックス」——汚れをブロックしながらうるおう
エアオプティクスの核となる技術は、これまでの比較記事でもお伝えしてきた2つの技術の組み合わせです。
①「スマートシールドテクノロジー」
親水性保護膜でレンズの表面を覆うことで、花粉・PM2.5・タンパク質などの汚れの付着・沈着をブロックします。 非イオン性の素材を採用しているため、化粧品などの脂質汚れやレンズの乾燥もブロックするとされています。
②「ハイドラグライドモイスチャーマトリックス」
レンズの表面に涙を引き寄せて「うるおいベール」を形成する技術です。 「交換日まで汚れにくく、乾きにくい」というコンセプトのもと、低含水(33%)でありながらうるおいを保つ設計になっています。
トータル14:「水のグラデーション構造」——コアと表面で含水率を変える二層設計
トータル14の核となる技術は、これまでの比較記事でもお伝えしてきた「水のグラデーション(ウォーターグラジェント)構造」という、1DAYの「トータルワン」シリーズと同じ発想の二層構造設計です。
水のグラデーション構造の特徴:
- レンズの中心部(コア)は含水率55%——適度な硬さで形状を保持し、扱いやすい
- レンズの表面は含水率ほぼ100%——涙のようなうるおいをキープ
- 表面はレンズコアの約13倍のやわらかさで、目の摩擦を感じにくい
さらに、「ポリマーナノファイバー」という、人の目の表面構造を模倣した技術がレンズ表面に水のバリアを形成し、しっかり保水。14日間、細菌や汚れの付着を防ぐとしています。
2つの技術の発想の違いをイメージで比較
| エアオプティクス (スマートシールド+ハイドラグライド) | トータル14 (水のグラデーション構造) |
|---|---|
| 「表面を保護膜で覆って汚れをブロックしながら、涙を引き寄せてうるおう」 → 「外からの脅威(花粉・PM2.5・汚れ)」への防御を重視 | 「レンズの構造そのものを二層化し、表面だけを涙のような高含水にする」 → 「内側からのうるおい体験(生感覚)」を重視 |
同じメーカーの技術でありながら、「守りのアプローチ」と「体験のアプローチ」という、まったく異なる方向性を持っているのが興味深いポイントです。
それぞれの「プラスポイント」と「マイナスポイント」
エアオプティクスのプラスポイント
① 花粉・PM2.5・タンパク汚れをブロックする独自設計
スマートシールドテクノロジーによって、汚れの付着・沈着を防ぐという明確な機能性があります。 花粉症シーズンのコンタクト選びで悩んでいる方には、特に刺さりやすいポイントです。
② 化粧品の脂質汚れにも対応
非イオン性素材のため、化粧品由来の脂質汚れがつきにくいとされています。
③ 非常にコスパが良い価格帯
価格.comの参考価格では、6枚あたり1,670円程度(1枚あたり278円程度)という、コスパの良さが魅力です。
④ 乱視用・遠近両用の両方が充実
エア オプティクス プラス ハイドラグライド 乱視用・マルチフォーカルとして展開されています。
→ あわせて読みたい:[「最近、近くが見えにくくなってきた」それ、老眼のはじまりかも。遠近両用コンタクトって実際どう?現役検査員が本音で教えます]
エアオプティクスのマイナスポイント
① 含水率33%——低含水レンズの中でもさらに低い
低含水レンズに慣れていない方は、最初に「しっかりした・硬め」の感触を感じることがあります(これは欠点ではなく特性です)。
② UVカット機能の明記が限定的
購入前にパッケージ表記を確認することをおすすめします。
トータル14のプラスポイント
① 1DAYトータルワンと同じ「生感覚」を2WEEKで体験できる
水のグラデーション構造により、14日目でも「何もつけていないような」うるおいと柔らかさを実現しているとされています。
② UVカットがClass1基準
(UVB99%・UVA90%) 紫外線対策が明確な数値で打ち出されており、安心感があります。
③ ポリマーナノファイバーによる14日間の汚れ・細菌対策
目の表面構造を模倣した技術により、14日間という長い期間でも汚れ・細菌の付着を防ぐ設計です。
④ 乱視用ラインナップもある
通常版の技術をそのまま継承した乱視用も展開されています。
トータル14のマイナスポイント
① 価格帯はエアオプティクスと比べるとかなり高め
最新技術を採用しているため、価格帯は相応の設定になっています。
② 遠近両用ラインナップが確認しづらい
現時点で、トータル14に明確な遠近両用(マルチフォーカル)の展開は確認できません。
③ 花粉・PM2.5対策の明確な訴求がない
エアオプティクスのような「花粉・PM2.5をブロックする」という機能性は前面に打ち出されていません。
こんな方にはエアオプティクスがおすすめ
✅ エアオプティクスが向いている方チェックリスト
- [ ] 花粉症・ハウスダストアレルギーがある
- [ ] PM2.5や大気汚染が気になる地域に住んでいる
- [ ] 毎日メイクをするので、化粧品の汚れ付着が気になる
- [ ] コスパの良い2WEEKレンズを探している
- [ ] 「汚れに強い」という機能性を重視したい
エアオプティクスは「花粉・PM2.5・化粧品汚れへの強さ+コスパ」という、アレルギー・汚れ対策とコストを両方重視する方に特にマッチします。
こんな方にはトータル14がおすすめ
✅ トータル14が向いている方チェックリスト
- [ ] デイリーズトータルワン(1DAY)の「生感覚」が気に入っている
- [ ] 2WEEKでコストを抑えながら、最新技術のうるおいを体験したい
- [ ] UVカットの具体的な数値(Class1基準)を重視したい
- [ ] 「何もつけていないような」装用感に憧れる
- [ ] 花粉対策よりも、最新のうるおい技術を優先したい
トータル14は「水のグラデーション構造による生感覚」という、最新技術のうるおいを2WEEKで体験したい方に特にマッチします。
花粉・PM2.5対策で比較する——アレルギーシーズンにどちらを選ぶべきか
この2つのレンズを花粉・PM2.5対策という観点で比較してみましょう。
エアオプティクスの「スマートシールドテクノロジー」の強み
エアオプティクスは公式に「花粉やPM2.5、タンパク質などの汚れの付着・沈着をブロック」すると明記されています。
花粉シーズンにレンズの表面に花粉・PM2.5が付着すると:
- 目のかゆみ・異物感の悪化
- 視界のかすみ
- アレルギー症状の悪化
スマートシールドテクノロジーは、これらの付着そのものを防ぐ方向性のアプローチです。
トータル14での花粉対策
トータル14にもポリマーナノファイバーによる汚れ・細菌対策の効果はありますが、「花粉・PM2.5を物理的にブロックする」という機能性は前面に打ち出されていません。
花粉対策を最優先するなら、現時点での情報としてはエアオプティクスの方が「花粉・PM2.5対策」を明確に訴求しているという点は、選択の参考になります。
乱視用・遠近両用ラインナップで比較する
2WEEKレンズは「長く使う」前提のため、乱視用・遠近両用のラインナップの充実度も大切な比較ポイントです。
エアオプティクス 乱視用・遠近両用
- 乱視用: エア オプティクス プラス ハイドラグライド 乱視用として展開、「最後の日まで、ずっとクリアで心地いい」というコンセプト
- 遠近両用: エア オプティクス プラス ハイドラグライド マルチフォーカルとして展開、「手元から遠くまで自然でクリアな見え方」、独自のレンズ設計でどんな距離でもスムーズにピントが合う設計
トータル14 乱視用・遠近両用
- 乱視用: 水のグラデーション構造をそのまま乱視用にも継承
- 遠近両用: 現時点で明確な展開は確認できません
乱視・老眼がある方への結論:
老眼の悩みがある方には、現時点ではエアオプティクスの方が選択肢として有力です(マルチフォーカルあり)。 乱視のみの方はどちらにも選択肢があります。
価格・コスパで比較する
価格帯の目安(6枚入り・参考)
| レンズ名 | 1箱(6枚)の価格目安 | 1枚あたりの価格目安 |
|---|---|---|
| エア オプティクス プラス ハイドラグライド | 1,670円〜程度 | 約278円〜 |
| トータル 14 | 3,000〜4,000円程度 | 約500〜667円 |
※価格は販売店・キャンペーンによって変動します。購入時は最新価格をご確認ください。
コスパの考え方
価格.comの参考情報を見ると、エアオプティクスの方が圧倒的にコスパに優れています。
トータル14は最新の二層構造技術を採用しているため、価格帯はそれに見合った設定になっています。 「最新の生感覚技術を試したい」という方にはトータル14、「コスパよく花粉・汚れ対策をしたい」という方にはエアオプティクスという、それぞれの強みに見合った価格設定と言えます。
2WEEKレンズだからこそ大切な「ケア用品」の選び方
2WEEKレンズは1DAYと違い、毎日のケアが品質維持に直結します。 どちらのレンズを選んでも、適切なケア用品の選択が快適さを左右します。
こすり洗いの重要性
エアオプティクスは「汚れをブロックする」設計、トータル14は「14日間、細菌や汚れの付着を防ぐ」設計ですが、それでも毎晩のこすり洗いを徹底することで、それぞれの効果をさらに引き出せます。
レンズケースの管理
2WEEKレンズを使う以上、レンズケースの管理も重要です。 3ヶ月ごとの交換・毎日の洗浄を心がけることで、レンズ自体の性能を十分に発揮できます。
「今使っているレンズから変える」ときのポイント
トータル14 → エアオプティクスに変える場合
「トータル14は良いけど、花粉対策・コスパも重視したい」という方は、エアオプティクスへの変更でスマートシールドテクノロジーによる汚れ対策と、コスパの良さを体感できます。
エアオプティクス → トータル14に変える場合
「エアオプティクスは良いけど、最新の生感覚技術を試したい」「UVカットの具体的な数値を重視したい」という方は、トータル14への変更で水のグラデーション構造による生感覚とClass1のUVカットを得られます。
レンズ変更時の注意点
含水率の構造(エアオプティクスは33%均一・トータル14は二層構造)が大きく異なるため、装用感に違いを感じる場合があります。 レンズを変更する際は、必ず眼科でフィッティングを確認してから切り替えることをおすすめします。
よくある質問(Q&A)——エアオプティクス・トータル14のギモンを解決
Q. 同じアルコンのレンズですが、どちらが新しい技術ですか?
A. どちらもアルコンの独自技術ですが、トータル14は1DAYの「デイリーズトータルワン」で培った水のグラデーション構造を2WEEKに応用した、比較的新しいアプローチの技術です。
エアオプティクスのスマートシールドテクノロジーは、花粉・PM2.5対策という独自の方向性で長年培われてきた技術です。 「新しいから良い」というわけではなく、それぞれ異なる課題に向き合った技術という点を理解しておくとよいでしょう。
Q. 花粉症がひどいのですが、コンタクトを変えるだけで症状は改善しますか?
A. コンタクトを変えるだけで花粉症そのものが治るわけではありませんが、エアオプティクスのようにレンズへの花粉付着をブロックする設計は、コンタクト経由の症状悪化を軽減する一助になる可能性があります。
花粉症対策は「コンタクトの選び方」だけでなく、目薬・環境対策・1DAYへの切り替えなど複数の対策を組み合わせることが大切です。
Q. UVカットが気になります。どちらを選ぶべきですか?
A. トータル14はClass1基準(UVB99%・UVA90%カット)という具体的な数値が明記されています。
エアオプティクスは製品ラインナップによってUVカットの表記が異なる場合があるため、購入前にパッケージまたは公式情報で確認することをおすすめします。 UVカットを最優先する場合は、トータル14を基準に検討するとよいでしょう。
Q. 老眼が気になります。どちらに遠近両用がありますか?
A. エアオプティクスには遠近両用(マルチフォーカル)のラインナップがあります。
トータル14については、現時点で明確な遠近両用の展開が確認できないため、老眼の悩みがある方はエアオプティクスを基準に検討することをおすすめします。
Q. コスパを重視する場合、どちらがおすすめですか?
A. 価格.comの参考情報では、エアオプティクスの方が圧倒的にコストを抑えやすい傾向にあります。
ただし「コスパが良い=自分に合う」とは限りません。 まずは両方を試し装用して、自分の目に合う方を確認した上で、コスパも含めて継続するレンズを選ぶことをおすすめします。
まとめ:「守りのエアオプティクス」と「体験のトータル14」、何を重視するかで選ぼう
この記事でお伝えしてきたことを最後に整理します。
エアオプティクス・トータル14 比較まとめ
| 項目 | エア オプティクス | トータル 14 |
|---|---|---|
| 技術の方向性 | 汚れブロック+うるおい引き寄せ | コア・表面で含水率を変える二層構造 |
| 含水率 | 33% | コア55%/表面ほぼ100% |
| UVカット | ラインナップにより異なる | あり(Class1:UVB99%・UVA90%) |
| 花粉・PM2.5対策 | 明確に訴求あり | 明確な訴求はなし |
| 遠近両用 | あり | なし |
| 価格帯 | 1,670円程度〜 | 3,000〜4,000円程度 |
| 向いている方 | 花粉・汚れ対策・コスパ重視 | 最新の生感覚技術・UVカットの数値重視 |
選び方の最終チェック
「花粉症・PM2.5対策をコンタクトでもしたい」
→ エア オプティクス
「1DAYトータルワンの生感覚を2WEEKで体験したい」
→ トータル 14
「コスパの良い2WEEKレンズを探している」
→ エア オプティクス
「UVカットの具体的な数値を重視したい」
→ トータル 14(Class1)
「老眼が気になり始めている」
→ エア オプティクス(マルチフォーカルあり)
エアオプティクスは「花粉・PM2.5対策とコスパ」、トータル14は「最新の生感覚技術とUVカットの数値」という、それぞれ異なる強みを持つ2つのレンズでした。
迷ったときは、ぜひ眼科で両方を試し装用してみることをおすすめします。 特に花粉シーズンが近い方は、エアオプティクスのスマートシールドテクノロジーを試してみる価値がありそうです。
あなたにとっての「2週間ずっと快適」が、この記事を通じて見つかることを、現役検査員として心から願っています!
「エアオプティクスにしてから花粉の時期が楽になりました!」「トータル14の生感覚、感動しました」など、ぜひ教えてくださいね💕 みなさんの声がわたしの励みになります!













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