「1DAYのシリコーンHGにするなら、マイデイとトータルワン、どっちが自分に合うの?」
「シリコーンHGに乗り換えようと決めたけど、最終的にマイデイとトータルワンで迷っています」——そんな相談を現役検査員として非常によくいただきます。
- 「どちらも『つけていない感覚』を訴求しているけど、同じ意味なの?」
- 「スマートシリコーン素材とウォーターグラジェント構造、何が違うの?」
- 「含水率54%と『コア33%・表面ほぼ100%』って、どちらが乾燥に強いの?」
- 「Dk/t 100と156の差って、実際に体感できるほど大きいの?」
- 「価格差がかなりあるけど、年間コストはどれくらい変わるの?」
マイデイ(クーパービジョン)は「スマートシリコーン素材」という素材革新で78%がつけていない感覚を実現した1DAY、デイリーズトータルワン(アルコン)は「ウォーターグラジェント構造」という二層設計で90%以上が生感覚(まるで何もつけていない感覚)を実感した1DAYフラッグシップです。
「どちらも最高峰のシリコーンHGで、どちらも『つけていない感覚』を目指している——でも技術の方向性がまったく違う」。これがこの比較の面白いポイントです。
主要スペック比較
| 項目 | マイデイ | デイリーズ トータル ワン |
|---|---|---|
| メーカー | クーパービジョン | アルコン |
| 素材技術 | スマートシリコーン素材 | ウォーターグラジェント構造 |
| 含水率の構造 | 54%(均一) | コア33%/表面80%以上(二層構造) |
| Dk/t(酸素透過率) | 約100 | 156 |
| 「つけていない感覚」データ | 78%が実感(米国) | 90%以上が実感(欧州) |
| 乱視用 | あり | あり |
| 遠近両用 | あり | あり |
| 90枚入り | あり | あり |
| UVカット | あり | あり |
| BC | 8.4mm / 8.7mm | 8.5mm / 8.8mm |
| 参考価格(30枚) | 3,000〜4,000円程度 | 4,000〜5,500円程度 |
ゆずあん「つけていない感覚の実現率」がマイデイ78%・トータルワン90%以上という数字差があります。これは技術のアプローチの違いによるもので、「スマートシリコーン素材でやわらかくする(マイデイ)」vs「コアと表面で含水率を変えて表面を涙に限りなく近づける(トータルワン)」という根本的な発想の違いが、この差を生んでいます。
技術の違い——「スマートシリコーン素材」vs「ウォーターグラジェント構造」
マイデイ:「素材設計を革新する」アプローチ
マイデイのキーワードは「スマートシリコーン素材」です。
- 従来「シリコーンを増やすと酸素透過率は上がるが、硬くなって水分が減る」というジレンマを分子レベルで解決
- 少ないシリコーンで高い酸素透過率を実現しながら含水率54%と高めの水分量を確保
- 素材がやわらかいため、レンズ自体の「存在感」がない
マイデイが目指す「つけていない感覚」:
素材そのものがやわらかく、レンズの硬さ・重さを感じにくいという「存在感のなさ」から来る感覚です。
トータルワン:「レンズの構造を二層化する」アプローチ
デイリーズトータルワンのキーワードは「ウォーターグラジェント(水のグラジェント)構造」です。
- レンズの中心部(コア):含水率33%——適度な硬さで扱いやすい
- レンズの表面:含水率80%以上(ほぼ100%)——涙そのものに近い状態
- スマーティアーズ™テクノロジー:涙液成分フォスファチジルコリンを配合
トータルワンが目指す「生感覚」:
目に触れる表面部分が限りなく涙に近い状態で、「レンズと目の境界が消える」という感覚から来ます。
| マイデイ | トータルワン |
|---|---|
| 「素材自体をやわらかくして、レンズの存在を消す」 → ハードなシリコーンを使わずに高い酸素透過率を実現 | 「表面だけをほぼ100%高含水にして、涙そのもののような状態にする」 → 二層構造によって表面と内部を別々に最適化する |
含水率の違いが乾燥にどう影響するか
マイデイ(54%均一)の乾燥対策
54%という均一含水率のマイデイは、「素材のやわらかさ」が乾燥感軽減に寄与しています。 まばたきの際のレンズとまぶたの摩擦が少なく、涙の消耗が抑えられる設計です。
トータルワン(コア33%・表面ほぼ100%)の乾燥対策
表面がほぼ100%高含水という状態が、まばたきのたびにまぶたと涙のような摩擦しか生まない設計になっています。 「表面が涙そのものに近いから、乾燥感を感じにくい」という発想です。
どちらが乾燥しにくいか:
個人差が大きいですが、「夕方まで安定した乾燥対策」という観点ではトータルワンの表面ほぼ100%高含水が独自の強みを持っています。
Dk/t 100 vs 156——酸素透過率の差は体感できるか
| レンズ | Dk/t |
|---|---|
| マイデイ | 約100 |
| トータルワン | 156 |
Dk/t 100以上のレンズは実用上の酸素供給に大きな問題はないとされています。 ただし長時間装用・充血が気になっている方にとって、Dk/t 156という数値は安心材料になります。
プラスポイント・マイナスポイント
マイデイのプラスポイント
① スマートシリコーン素材というクーパービジョンの技術革新
素材レベルで「やわらかさと酸素透過率」を両立した、新世代の素材設計です。
② 含水率54%——シリコーンHGとして高めの水分量
トータルワンのコア33%と比べると、全体的に高い水分量を均一に保っています。
③ 90枚入りまとめ買いが可能
コスパを重視する方に向けた選択肢があります。
④ 乱視用(Dk/t 80)がある
マイデイのマイナスポイント
① Dk/t 約100——トータルワン(156)より低い
② 「生感覚」の実感率がトータルワン(90%以上)より低い(78%)
トータルワンのプラスポイント
① Dk/t 156という業界最高水準の酸素透過率
② ウォーターグラジェント構造——90%以上が生感覚を実感
③ 乱視用・遠近両用の両方に対応した完全なラインナップ
④ 90枚入りまとめ買いが可能
トータルワンのマイナスポイント
① 価格が高め——年間コストがかさむ
② コア部分の含水率33%は低め
「全体的に高含水」ではなく二層構造なので、感触は54%均一のマイデイと異なります。
こんな方にはマイデイがおすすめ
こんな方にはマイデイ:
- スマートシリコーン素材という素材革新を体験したい
- 高めの含水率(54%)でシリコーンHGのやわらかさを求めたい
- 90枚まとめ買いで年間コストを削減したい
- 乱視があり(Dk/t 80のマイデイトーリック)
- 価格帯を抑えてシリコーンHGの恩恵を得たい
こんな方にはトータルワンがおすすめ
こんな方にはデイリーズトータルワン:
- 「90%以上が実感した生感覚(まるで何もつけていない感覚)」を体験したい
- Dk/t 156という最高水準の酸素供給を求める
- 老眼が気になり始め遠近両用も将来検討したい
- 「コンタクトジプシーから卒業したい・これを最後のレンズにしたい」
- 価格より装用感の質を最優先する
年間コスト差
| レンズ | 1箱(30枚)の価格 | 年間コスト目安(両眼) |
|---|---|---|
| マイデイ | 3,500円(中間値) | 約84,000円 |
| トータル ワン | 4,750円(中間値) | 約114,000円 |
→ 年間で約30,000円、月あたり約2,500円の差。
「月2,500円で『90%以上が生感覚』のウォーターグラジェントとDk/t 156を得るか」——これが選択の本質的なコスト感覚です。
まとめ:「素材革新で78%が存在感ゼロ」か「二層設計で90%以上が生感覚」か
| 比較ポイント | マイデイ | トータル ワン |
|---|---|---|
| 技術 | スマートシリコーン素材 | ウォーターグラジェント構造 |
| 含水率 | 54%(均一) | コア33%/表面80%以上 |
| Dk/t | 約100 | 156 |
| 生感覚実感率 | 78%(米国) | 90%以上(欧州) |
| 遠近両用 | あり | あり |
| 年間コスト目安 | 約84,000円 | 約114,000円 |
選び方のポイント
「素材のやわらかさ・54%均一含水・コスパ・乱視用のDk/t 80」
→ マイデイ(スマートシリコーン)
「二層設計の生感覚・Dk/t 156・遠近両用・コンタクトジプシー卒業」
→ デイリーズ トータル ワン(ウォーターグラジェント)
「どちらの『つけていない感覚』が自分の目に合うか」は、試してみないとわかりません。 ぜひ眼科でトータルワンのトライアルをまず体験してみて、「生感覚」の独自性を感じてから判断することをおすすめします。
あなたにとっての「1日中快適なシリコーンHG」が見つかることを、現役検査員として心から願っています!
「マイデイの存在感ゼロ、素材がやわらかくて感動です!」「トータルワンの生感覚、90%の意味がよくわかりました」など、ぜひ教えてくださいね💕








