「アキュビューオアシスは定番だけど、エアグレイドってどんなレンズ?」
コンタクトショップでこの2つを並べて、こんな風に迷ったことはありませんか?
- 「エアグレイドって聞いたことないけど、シードのレンズなんだ」
- 「Dk値140っていうのは、アキュビューオアシスと比べてどうなの?」
- 「『アクアホールドテクノロジー』ってどんな仕組み?」
- 「純国産のレンズって、海外ブランドと品質に差があるの?」
- 「ソフトエッジデザインって、何が嬉しいの?」
わたしは現役のコンタクト検査員として、お客様に「このレンズ、自分に合いますか?」と聞かれる機会が本当に多いです。
アキュビューオアシス(2WEEK)はジョンソン・エンド・ジョンソンが手がける世界的な定番ロングセラー、エアグレイド(2WEEK)はシードが開発した純国産の高酸素透過レンズです。
この2つ、実は「酸素透過率の数値」と「うるおいへのアプローチ」で、はっきりとした個性の違いがあります。
この記事では、アキュビューオアシス(2WEEK)とエアグレイド(2WEEK)を「素材・含水率・Dk値・UVカット・レンズ設計・価格」など、現役検査員の視点で徹底的に比較します。
「自分にはどっちが合いそうか」——この記事を読み終わった頃には、きっとハッキリ見えてくるはずです。
この記事でわかること
- アキュビューオアシスの「ハイドラクリアプラステクノロジー」とは何か
- エアグレイドの「アクアホールドテクノロジー」とは何か
- スペック(Dk値・含水率・直径・UVカット)の比較
- それぞれの「プラスポイント」「マイナスポイント」
- レンズ設計(ソフトエッジデザイン)の違い
- 「こんな方にはオアシス」「こんな方にはエアグレイド」の判断基準
まずは基本情報を比較——スペック一覧表
最初に、2つのレンズの基本スペックを並べて見てみましょう。
アキュビューオアシス(2WEEK) vs エアグレイド(2WEEK) スペック比較表
| 項目 | アキュビュー オアシス(2WEEK) | エアグレイド(2WEEK) |
|---|---|---|
| メーカー | ジョンソン・エンド・ジョンソン | シード |
| 素材 | シリコーンハイドロゲル(セノフィルコンA) | シリコーンハイドロゲル |
| 含水率 | 38%(低含水) | 47% |
| 酸素透過係数(Dk値) | 103 | 140 |
| 酸素透過率(Dk/t) | 121〜147 | — |
| 技術名 | ハイドラクリアプラステクノロジー | アクアホールドテクノロジー |
| レンズ設計 | — | ソフトエッジデザイン |
| 中心厚 | — | 0.080mm |
| ベースカーブ | 8.4mm / 8.8mm | 8.7mm |
| 直径(DIA) | 14.0mm | — |
| UVカット | あり | あり(紫外線吸収剤配合) |
| 1箱あたり枚数 | 6枚 | 6枚 |
| 乱視用 | あり | — |
| 遠近両用 | あり(マルチフォーカル) | — |
| 参考価格(6枚) | 2,500〜3,500円程度 | 2,970円程度 |
ゆずあんこの2つを比べるときに最初に注目してほしいのが「Dk値の差」です。アキュビューオアシスのDk値103に対して、エアグレイドはDk値140——数値だけ見ると、エアグレイドの方が高い酸素透過性を持っているんです。一方で含水率はアキュビューオアシス38%・エアグレイド47%と、エアグレイドの方がやや高含水。「高い酸素透過率を保ちながら、含水率も確保する」という、エアグレイドならではのバランスに注目してみましょう。
「ハイドラクリアプラステクノロジー」vs「アクアホールドテクノロジー」——うるおいの仕組みの違い
アキュビューオアシス:「ハイドラクリアプラステクノロジー」——低含水×保湿成分
アキュビューオアシス(2WEEK)の核となる技術は、これまでの比較記事でもお伝えしてきた「ハイドラクリアプラステクノロジー」です。
シリコーンハイドロゲル素材(含水率38%)に保湿成分をレンズ内部に練り込むことで、低含水ゆえの「硬さ・異物感」を和らげ、涙との親和性を高めています。
エアグレイド:「アクアホールドテクノロジー」——繊細に編まれた網目構造が水分をキャッチして逃さない
エアグレイド(2WEEK)の核となる技術は、「アクアホールドテクノロジー」という独自の構造です。
アクアホールドテクノロジーの特徴:
- 繊細に編まれたような特殊な構造を持つ高分子がレンズ内に存在
- 高分子で形成された網目が水分をキャッチして逃がさず、レンズにうるおいをキープする
- 網目から伸びた高分子鎖が水分をキャッチする仕組み
わかりやすく言うと:
「レンズの中に、水分を捕まえる”網”のような構造を編み込んでいる」というイメージです。 水分がレンズの外に逃げにくい構造を物理的に作ることで、うるおいの持続を目指しています。
さらにエアグレイドには、「ソフトエッジデザイン」という独自のレンズ設計も搭載されています。 これはレンズのために新たに開発された設計で、瞳にかかる負担を抑え、角膜上での安定した動きを実現するとされています。
2つの技術の発想の違いをイメージで比較
| アキュビューオアシス (ハイドラクリアプラス) | エアグレイド (アクアホールドテクノロジー) |
|---|---|
| 「低含水素材に保湿成分を練り込んで、涙との親和性を高める」 → 「乾燥しにくい土台」をベースにした安定感 | 「網目構造で水分そのものを物理的にキャッチして逃さない」 → 高い酸素透過率と、構造による保水力の両立を目指すアプローチ |
どちらも「2週間、安定したうるおいを保つ」という同じ目標に向けて、異なるアプローチを取っているのが面白いポイントです。
それぞれの「プラスポイント」と「マイナスポイント」
アキュビューオアシス(2WEEK)のプラスポイント
① 長年の実績とブランド力
2WEEKシリコーンハイドロゲルの先駆けとして、長期間にわたり高い評価を得ているレンズです。
② 乱視用・遠近両用ラインナップが充実
まばたきの力を利用した独自設計の乱視用、マルチフォーカル設計の遠近両用、どちらも展開されています。
③ 1DAY版との技術的な連続性
1DAY版(アキュビューオアシス・オアシスMAX)と技術的なつながりがあり、併用・切り替えがしやすいです。
④ UVカット機能あり
紫外線対策をレンズ自体で行えます。
アキュビューオアシス(2WEEK)のマイナスポイント
① Dk値103——エアグレイド(140)と比べると数値は低め
酸素透過率の数値だけで見ると、エアグレイドに軍配が上がります。
② 含水率38%という低さに最初は「硬い」と感じる場合がある
低含水レンズ特有の感触として、高含水レンズに慣れている方は最初に「しっかりした感触」を感じることがあります(これは欠点ではなく特性です)。
エアグレイド(2WEEK)のプラスポイント
① Dk値140という非常に高い酸素透過率
2WEEKシリコーンハイドロゲルレンズの中でもトップクラスの数値です。 長時間装用でも角膜への酸素供給をしっかり確保したい方に向いています。
② アクアホールドテクノロジーによる独自の保水構造
網目構造で水分をキャッチする仕組みは、他にはあまり見られない独自のアプローチです。
③ ソフトエッジデザインによる装用感への配慮
瞳にかかる負担を抑え、角膜上での安定した動きを実現する設計が採用されています。
→ あわせて読みたい:[コンタクトをすると目がゴロゴロする…異物感の原因5つと今すぐできる対処法]
④ 純国産(Made in Nippon)という安心感
シードが日本国内で開発・製造している点は、品質を重視する方にとって安心材料になります。
⑤ UVカット機能あり
紫外線吸収剤が配合されており、紫外線対策も備えています。
エアグレイド(2WEEK)のマイナスポイント
① 乱視用・遠近両用ラインナップが確認しづらい
現時点で、エアグレイド(2WEEK)に明確な乱視用・遠近両用の展開は確認できません。 乱視・老眼の悩みがある方は、シードの他のシリーズ(2weekピュアうるおいプラスなど)も含めて検討することをおすすめします。
② 知名度はアキュビューオアシスと比べるとまだ広く知られていない場合がある
ブランドの認知度という点では、世界的な定番ブランドに一歩譲る部分があります。
こんな方にはアキュビューオアシス(2WEEK)がおすすめ
アキュビューオアシス(2WEEK)が向いている方チェックリスト
- [ ] 長年の実績・ブランドの安心感を重視したい
- [ ] 乱視・老眼の両方に対応したラインナップから選びたい
- [ ] 1DAY版のアキュビューオアシスシリーズも使ったことがある・併用したい
- [ ] 低含水レンズの「しっかりした」装用感が好き
アキュビューオアシス(2WEEK)は「実績×ラインナップの幅広さ」という、総合力で選びたい方に特にマッチします。
こんな方にはエアグレイド(2WEEK)がおすすめ
エアグレイド(2WEEK)が向いている方チェックリスト
- [ ] 酸素透過率の数値を最優先したい(Dk値140)
- [ ] 純国産レンズの品質にこだわりたい
- [ ] 長時間装用が多く、目への負担を最小限にしたい
- [ ] レンズの動き・フィット感への配慮にこだわりたい
- [ ] アキュビューオアシスとは違う選択肢を試してみたい
エアグレイド(2WEEK)は「高酸素透過率+純国産品質+独自設計」という、酸素供給と国産品質を重視する方に特にマッチします。
Dk値の差で比較する——酸素透過率は何が違うのか
この2つを比較する上で大きなポイントになるのが、Dk値の差(103 vs 140)です。
Dk値とは何か
Dk値(酸素透過係数)は、レンズの素材そのものが持つ「酸素の通しやすさ」を示す数値です。 数値が高いほど、レンズ素材が酸素を通しやすいことを意味します。
数値の差が実際にどう影響するか
Dk値・Dk/tがおおむね100を超えていれば、角膜の生理的な機能を維持する上で十分とされる研究報告があります。 そのため103と140という数値は、どちらも十分に高い水準にあると言えます。
ただし長時間装用(10時間以上)が多い方・度数が強めの方にとっては、より高いDk値の方が安心材料になる可能性があります。
含水率とのバランスも大切
Dk値だけでなく、含水率(アキュビューオアシス38% vs エアグレイド47%)とのバランスも装用感に影響します。 エアグレイドは「高い酸素透過率と、やや高めの含水率」という組み合わせを実現している点が特徴的です。
レンズ設計で比較する——ソフトエッジデザインという独自の工夫
エアグレイドには、「ソフトエッジデザイン」という独自のレンズ設計が採用されています。
ソフトエッジデザインとは
エアグレイドのために新たに開発されたレンズ設計で、瞳にかかる負担を抑え、角膜上での安定した動きを実現するとされています。 レンズのエッジ(縁)部分の設計を工夫することで、まばたきのたびに生じる摩擦・刺激を軽減することを目指しています。
アキュビューオアシスのレンズ設計について
アキュビューオアシスにも快適な装用感を実現するための設計上の工夫が施されていますが、「ソフトエッジデザイン」のような明確な名称での訴求は確認できません。 レンズの縁の設計にこだわりたい方は、エアグレイドの設計思想を試してみる価値があります。
価格・コスパで比較する
価格帯の目安(6枚入り・参考)
| レンズ名 | 1箱(6枚)の価格目安 | 2週間あたりのコスト目安 |
|---|---|---|
| アキュビュー オアシス(2WEEK) | 2,500〜3,500円程度 | 1箱で約2週間(両眼で2箱必要) |
| エアグレイド(2WEEK) | 2,970円程度 | 1箱で約2週間(両眼で2箱必要) |
※価格は販売店・キャンペーンによって変動します。購入時は最新価格をご確認ください。
コスパの考え方
価格帯としては、どちらも2WEEKシリコーンハイドロゲルレンズとして標準的な範囲に位置しています。
「酸素透過率の高さ」を価格に対する価値として考えると、エアグレイドのDk値140というスペックはコスパの面でも注目に値します。
2WEEKレンズだからこそ大切な「ケア用品」の選び方
2WEEKレンズは1DAYと違い、毎日のケアが品質維持に直結します。 どちらのレンズを選んでも、適切なケア用品の選択が快適さを左右します。
こすり洗いの重要性
シリコーンハイドロゲル素材は、油性の汚れ(皮脂・化粧品など)が付着しやすい傾向があります。 両ブランドとも、毎晩のこすり洗いを徹底することで、2週間を通じて快適な装用感を保てます。
レンズケースの管理
2WEEKレンズを使う以上、レンズケースの管理も重要です。 3ヶ月ごとの交換・毎日の洗浄を心がけることで、レンズ自体の性能を十分に発揮できます。
「今使っているレンズから変える」ときのポイント
エアグレイド → アキュビューオアシスに変える場合
「エアグレイドは良いけど、乱視用・遠近両用も検討したい」「もっとブランドの実績があるレンズを試したい」という方は、アキュビューオアシスへの変更でラインナップの幅広さを得られます。
アキュビューオアシス → エアグレイドに変える場合
「アキュビューオアシスは良いけど、もっと酸素透過率の高いレンズを試したい」「純国産品質を重視したい」という方は、エアグレイドへの変更でDk値140という高い酸素透過率と、アクアホールドテクノロジーによる独自の保水構造を体感できる可能性があります。
レンズ変更時の注意点
含水率(38% vs 47%)がやや異なるレンズへの変更は、つけ始めの感覚が変わることがあります。 レンズを変更する際は、必ず眼科でフィッティングを確認してから切り替えることをおすすめします。
よくある質問(Q&A)——オアシス・エアグレイドのギモンを解決
Q. Dk値103と140、実際どのくらい違いを感じますか?
A. Dk値・Dk/tがおおむね100を超えていれば、角膜の生理的な機能を維持する上で十分とされる研究報告があります。
そのため数値の差だけで「明確に違いを感じる」とは限りませんが、長時間装用が多い方にとっては高い数値の方が安心材料になります。 実際の装用感は個人差が大きいため、両方を試してみることをおすすめします。
Q. エアグレイドは純国産とのことですが、海外製のレンズと品質に差がありますか?
A. 「国産だから優れている・海外製だから劣っている」という単純な話ではありません。
エアグレイドはシードが独自に開発した「アクアホールドテクノロジー」「ソフトエッジデザイン」という技術を搭載しており、国内での研究開発体制に基づいた品質管理がされています。 アキュビューオアシスは世界的な実績と大規模な研究開発体制を持っています。 どちらも一定の品質基準を満たした医療機器です。
Q. 乱視があります。エアグレイドにも乱視用はありますか?
A. 現時点では、エアグレイド(2WEEK)に明確な乱視用ラインナップは確認できません。
乱視がある方は、アキュビューオアシスの乱視用ラインナップ、またはシードの他のシリーズ(2weekピュアうるおいプラス乱視用など)を基準に検討することをおすすめします。
Q. 長時間コンタクトをつける仕事です。どちらが向いていますか?
A. 酸素透過率の数値を重視するなら、Dk値140のエアグレイドが選択肢として有力です。
ただしアキュビューオアシスのDk値103も十分に高い水準であり、長年の実績に基づく安定感もあります。 どちらも長時間装用に対応できる設計ですが、実際の装用感を比較してみることをおすすめします。
Q. UVカットはどちらが優れていますか?
A. どちらもUVカット機能を備えています。
アキュビューオアシスは長年の実績に基づくUVカット機能、エアグレイドは紫外線吸収剤を配合した設計です。 UVカット機能付きのコンタクトは、UV吸収サングラスの代わりにはならない点はどちらの製品にも共通する注意点です。
まとめ:どちらも優秀な低含水〜中含水シリコーンレンズ。「酸素透過率」と「ラインナップの幅」で選ぼう
この記事でお伝えしてきたことを最後に整理します。
アキュビューオアシス(2WEEK)・エアグレイド(2WEEK) 比較まとめ
| 項目 | アキュビュー オアシス(2WEEK) | エアグレイド(2WEEK) |
|---|---|---|
| 技術の方向性 | 低含水+保湿成分(ハイドラクリアプラス) | 網目構造で水分をキャッチ(アクアホールド) |
| 含水率 | 38% | 47% |
| Dk値 | 103 | 140 |
| UVカット | あり | あり |
| 乱視用・遠近両用 | あり | 確認しづらい |
| 向いている方 | ラインナップの幅広さ・実績重視 | 酸素透過率・純国産品質重視 |
選び方の最終チェック
「長年の実績・ブランドの安心感を重視したい」
→ アキュビュー オアシス(2WEEK)
「酸素透過率の数値を最優先したい」
→ エアグレイド(2WEEK)(Dk値140)
「アキュビューオアシスとは違う選択肢を試してみたい」
→ エアグレイド(2WEEK)
「乱視用・遠近両用の選択肢が欲しい」
→ アキュビュー オアシス(2WEEK)
アキュビューオアシスは「実績とラインナップの幅広さ」、エアグレイドは「酸素透過率の高さと純国産品質」という、それぞれ異なる強みを持つ2つのレンズでした。
迷ったときは、ぜひ眼科で両方を試し装用してみることをおすすめします。 「2週間使い続けてみて初めて分かる違い」も多いので、できれば実際に2週間ずつ試してみるのが理想的です。
あなたにとっての「2週間ずっと快適」が、この記事を通じて見つかることを、現役検査員として心から願っています!
「エアグレイドの酸素透過率、安心感がありました!」「オアシスの乱視用、やっぱり頼りになります」など、ぜひ教えてくださいね💕 みなさんの声がわたしの励みになります!
-と-エアグレイド-徹底比較-1.png)



の選び方・使いこなし方・おすすめレンズを現役検査員が完全解説します-1-300x169.png)



-と-2week-ピュア-うるおいプラス-徹底比較-1-300x168.png)








-と-エアグレイド-徹底比較-1-300x168.png)